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ギフテッド考察2(2020年)

引用文「知性、認知能力や語彙が発達していることから同級生ではなく年上や大人と話すのを好む。他のギフテッドとの交流は、心的に安定感をもたらすと報告されている」

俗世間、常識、一般的、普通、みんな、などといった事柄に囚われ縛られている人達とは話が合わない傾向なので、接する人や居る環境を考慮して選択する事がとても大切になると思う。
ギフテッドのコミュニティーは、あくまで傾向があると自認している人達が集まる場であり、MENSA(メンサ)もIQ重視である為にギフテッドとは主旨が違いますね。
僕はMENSAは受けておらず、いくつかギフテッドのコミュニティーに所属していましたが自分の成長と共に必要が無くなり脱退しました。
中にはお金儲けに誘導する流れがあったり、議論ではなく言い争いが起きていた事もあったり、依存されて面倒に感じたり。
ギフテッドとの交流だけに限定せず、知性や感性が高かったり人生経験が豊富な人との交流が好ましいと思います。


引用文「否定的な分離とは、一般社会的な生き方から受動的・破滅的に離れてしまうことで、行為の主体性を喪失するため精神病や自殺を引き起こす可能性がある。それに対して積極的な分離とは、一般的な受身の人生から離れるべく、まず対象から主体的に分離し、物理的あるいは精神的な距離を置くことで、より広い視野を俯瞰し、強い知覚に基づく深い理解を形成し、より高いレベルの認識を求め続けることである。たとえば、一般社会に対してでさえ積極的分離と再融合を繰り返すギフテッドは、自己や世界の概念が徐々に変化しながらも少しずつ社会の矛盾を解きほぐし、問題を認識し、最終的に独創的な生き方のビジョンを得てその解決や克服、その実現を目指す。しかし、その分離過程では、常に、緊張、不安、気分的うつ、恥、罪悪感といった精神的苦痛を伴う。その自己の葛藤は、常に深い感情作用と連動しており、人生の要となる出来事から日常の内省行為まで、世の中がそうあるべき姿と現実世界とのギャップを思い知る強烈な機会となる」
引用文「ドンブロフスキは、短時間の単純な感情は人格の成長にあまり影響はなく、否定的感情も含めた激しい感情作用こそが人生を変えるような劇的な体験をもたらし、積極的な分離を起こすと考えた。つまり精神的苦痛は、個人が心理的により高いレベルへ成長するために不可欠であり、その深い感情作用を最大にもたらすものはOEである、と結論付けている。ギフテッドの子供が、OEという平均以上に敏感な精神状態にあることは、勉学や芸術で著しい成果をあげるだけでなく、日常におけるすべての活動においても精神に特異な反応を起こしていることを示す。つまりギフテッドは、誕生時より常に外界・内界両方からの刺激を増長した精神で感じ、激しく深い幅をもって経験し、内省を繰り返していることが、彼らの著しい成長に関連しているという仮説である」

世間ではひきこもりやニートを馬鹿にする風潮もありますが、必ずしも一般的な社会生活をしなければいけない訳ではなく、古くは隠者などもおり、現代社会では生物が過ごすのに不適切なシステムが増えているので精神に異常が起きる人が増えてもいます。現代社会は異常であると生物的な本能が知らせてくれているので、素直に従って社会の異常から離れる事は好ましい選択だと思います。
生きる上で受動的と能動的(積極的)の心理状況の影響は真逆になりますので、何事も能動性がとても大切になります。

ギフテッドの成長の仕方は、好奇心や探究心が旺盛(その為に周囲を顧みず迷惑を掛ける事も)、独りでも追究し続けリスクより知りたいという動機が勝ってしまう(事故に遭遇しやすくもなる)、OE(過度激動(刺激増幅受容性))によって知った事や体験した事を長短ともに強く深く感じ取る(精神に不調を招く事も)、咀嚼が進み吸収し終える事で大きな糧となり成長へと繋がる(サイヤ人が瀕死を繰り返す感じ)。


引用文「ドンブロフスキは、強いOE(前述)を持つ人間は最高にハイな気分とどん底に沈み込む気分両方を味わう可能性があり、決して楽な人生ではないことを表して、OEを「悲劇的なギフト(天からの贈り物)」と呼んだ」
引用文「OEが強い場合、周囲のあらゆる刺激に過剰に反応してしまい、所属する集団から浮いてしまうことがある。例えば、感情の起伏が激しいことから気分屋、知覚が鋭く些細なことで不快になってしまうことから神経質、といったレッテルを貼られる(ラベリング)。また反応が表面化しない場合でも、普通であるべき行為が心から自然にできない、相手の感情・欲求・反応などを考えすぎるあまり行動に一貫性がなくなる、などの対人距離、反社会的反省に常に駆られ、状況を満足に楽しめないケースも多い。逆に、感情や五感への刺激を避けるために敢えて集団から離れていると、今度は人付き合いが悪いと非難される。それらの状況下で感じるあらゆる気分的うつ(慢性のうつ病とは異なる)や自己嫌悪といった否定的な感情も、OEゆえに必要以上に増幅され強く感じてしまうため、逃げ場を失う危険を内包する」

特性の表出された部分が躁鬱病(双極性障害)や発達障害と誤診される原因だと思う。ただ病名や病気とされている特徴はあくまで便宜上の分類であり、重要なのは困っている事の解決や好ましい生き方に近付けていく日々の努力だと思う。
それなので病名を付けられた事や病気になった事で普通とは違うんだと思い悩む必要はなく、ギフテッドもギフテッドという長短のある冠に拘る必要もないと思う。
この世の全ては長短が表裏一体であり、また循環し続けているので、悲劇的なギフトと思うか喜劇的なギフトと思うかは当人の能動的な心次第だと思う。


引用文「ギフテッドはOE(前述)に起因する少し変わった行動をとる、同世代の子供達と精神年齢や興味が異なり話が合わないといった理由で、気の合う友達がみつからなかったり、他の子供から疎外されることもある。外界からの刺激を嫌うためや、人生をより真摯に受け止めるがゆえに内向性を持ち、頻繁に内省するために、ギフテッド自身が一人でいることを選ぶ場合もある」
引用文「特にギフテッド仲間の社会的ネットワークを持たない者にとって、孤立は一番の問題である。他人に好かれ、認められようと、ギフテッドの子供はしばしば自分の能力を隠そうとする。低達成児となったり、家族や信頼できる人といる時に使う高尚な言葉とは異なり、同級生といる時は簡単な言葉を使うようにするといった、本当の自分とは異なる姿を演じる。これは女性のギフテッドに際立って見られる傾向である」
引用文「一般社会において人は「ふつう」でなければならないという多大な心理的負担がある。ギフテッドやタレンテッドの人間は、変わり者という烙印を押されたり、 いじめの対象になったりし、自己嫌悪や自己卑下する可能性もある。この孤立問題を解決するために、ギフテッド教育の専門家は共通した興味や能力に基づいたギフテッド達でグループを作ることを薦めている。グループに参加する時期が早いほど、孤立を避けられる」
引用文「欧米にはギフテッド教育を施す私立校がある。アメリカ合衆国の場合、公立や進学校を含めた他の私立からギフテッド専門の私立校へ転校する子供も多い。専門私立校は公立のギフテッド・プログラムとは異なる選考基準を設けるところもある。卒業生がアイビー・リーグなどの名門大学に進む学校も多いが、ギフテッド専門校は進学校ではなく、あくまでもギフテッドである生徒のニーズにきめ細かく応えることができる学校である。そこでは、ギフテッドの子供が、本来の自分のままでいながらにその才能を最大限に咲かせられることを最優先にしている。ギフテッド専門校に通ってようやく話が通じる仲良しの友達ができた、「普通の人」を演じる必要がなくなった、というような広義の意味でのクオリティ・オブ・ライフ(人生の質)の向上に力を入れている」

上記でも述べてきたように、普通でなければいけない訳でもなく、学校に通わなければいけない訳でもなく、孤立してはいけない訳でもなく、友人がいなければいけない訳でもなく、友人が人間でなければいけない訳でもなく、全ては自由意思だと思う。


引用文「特殊教育の中でもギフテッドは高知能、高能力ゆえに後回しにされがちである。知能指数が平均より下方にある子供ばかりでなく、上方にある子供にも支援を受ける権利はある。ギフテッドの子供の中にはギフテッドであるがゆえの様々な問題を抱えており、支援を必要としているケースがある」
引用文「通常ギフテッド教育を受けるには知能指数や学力試験で選抜され、子供がギフテッド・プログラムに選ばれて嫌がる親はいない。実際ギフテッドを鼻にかける親も存在する。しかしギフテッドの子供にとって最適の育児・教育法を暗中模索する親は、時にはギフテッドではなく通常クラスに入れたり、状況が許せば私立やホームスクーリングを選ぶこともある。子供の才能を見逃さず最大限に伸ばす方法を考え、常に旺盛で衝動的な知的好奇心を満たす学習課題を与え、激しい感情の波のコントロールを教え、得意分野だけでなくバランスのとれた教養をめざし、高慢にならず、被害妄想を膨らませず、社会で孤立しないよう育てようとする親もいる。一般的にギフテッドの子供についての悩みは、他人には自慢話や贅沢な文句にしか聞こえないことが多く、親自身が孤立することもあるが、むしろ例外であることもある」

浮きこぼれという言葉も出来ましたが、まだまだ周知は不十分だと思います。
何か優れている部分に対して嫉妬する人もいるけど、そういう人に何かをしてあげようとは思われず、そういう人は恩恵を受けられなくなっていきますね。自由意思と自己責任は全ての生物に当てはまります。


※雑感※
視点を変えると自分は乱世の事前準備として鍛えられたとも思える、対乱世の先物買いですね。
恵まれていたら成長しなかった。全ての不幸は幸福への養分、全ての失敗は成功への布石。
端的には「みにくいアヒルの子」な気分。

母親は個性のある人であったがギフテッドや秀才とは言えず、人間だから感情もあり怒る事や酷い事も時にはあり。
ただ子供の味方で居続ける姿勢はあったものと思う。
様々な人達がいて理解の及ばぬ事もあるだろうけども、味方で居続ける姿勢は自分の心次第で誰しもが選択出来る事と思う。

まともな政治家さんや一流企業社員さんなどから評価された事で承認欲求はお腹いっぱい。食べ過ぎると体に悪いからね。
伸び代はまだまだあるみたい。誰しも生きている限りは伸び代があるのだと思う。

旧ブログにて2020年11月28日に記載していたもの




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