ミッション・フロム・シルバーフェイス その6 機密文書の奪取

ドーモ、シルバーフェイスです。
これは一度は他の任務を経験したニンジャ向けソロシナリオだ。

ちなみに私の依頼で手に入る名声は私との間でだけ共有されるぞ。



非ソウカイヤ
「…よし、そうか。取り返せたか。急いで戻ってくるんだ。追っ手がくる。地図を示しておく。地上まで逃げたらブレイドアーツと落ち合ってくれ。仕掛けられた罠には気を付けろよ」

ソウカイヤ
「わかった。そこまでは順調だな。早く地下から脱出してブレイドアーツと落ち合ってくれ。うっかり罠にかかって動けないなんてブザマはやめてくれよ」



君は地下街の盗賊団のアジトに乗り込み、盗まれた機密文書を取り戻した。
しかし、盗賊団はそれを取り返さんと躍起になってくるだろう。
道中は罠も多い。特に麻痺毒には気をつけてくれ。


まず部屋入り口から逃げよう。
早速足音だ。
どうする?
隠れるか、待ち伏せしてやっつけるか…
隠れるのはワザマエかニューロンで難易度はハードだ。
やっつけるのはカラテかワザマエでウルトラハード。



隠れることを選んだ場合、盗賊団は君を見失うものの、麻痺ガスをばらまき始めた!アブナイ!
なんとか逃げたものの早く上の階に逃げねば!
あと2回の行動で逃れないと君は地下道で倒れる羽目になる!

やっつけることを選び、成功した場合は一人を倒して面食らっているところを君は側転で切り抜けていく。
麻痺ガスを起動したがあと4回は動けそうだ。

失敗した場合も逃げるが次の行動で上の階に上がらないと麻痺毒を浴びてしまう!

もし麻痺ガスの中にいる場合、行動1回につき1ダメージ、体力が0になると爆発四散はしないがブレイドアーツが救助にくるまでには君は秘密文書と手に入れた金銭を失ってしまった上でミッション終了だ。




君はガスから逃げるように進む。
階段だ!だが一人いる!
隣にはなにかをしまってそうな棚もある!
彼を無視する場合、ワザマエで難易度ハード
倒す場合、カラテで難易度ハードだ
棚を探す場合は判定はいらない。

行動中、盗賊が残ってるとLAN直結チャカを撃ってくる。
二回、同時に回避しなくてはならない(回避ダイスを分割しなくてはならない。もし君が回避ダイスを4持っていれば2、2か3、1と割り振らなくてはいけない)

また、麻痺ガスには気をつけてくれ。





棚を探すと2万持っていけるぞ。
盗賊は2万持っている。殺したら自動的に奪えるぞ。






上の階についた。下の階のガスはここには届かない。

別れ道だ…どちらを進もうか。太いほうと細い方。
太いほうからは足音が聞こえる。

細い方は罠がありそうだ。





細いほうへ進むと…なんてこった、ロックされたドアだ。
カラテで破るなら難易度はウルトラハード、ハッキングで開けるならニューロンで難易度はハードだ。

開けたにしろ開けなかったにしろまた麻痺ガスがばら蒔かれる。
この階で動けるのはあと3回…

ハッキングで開けた場合、行動を1消費してドアをニューロンでウルトラハードでロックし直せる。
そうすればガスを遮断し行動回数を3回増やせるぞ。


細い道を逃げていく…アブナイ!毒矢の罠だ!
回避難易度はノーマル、そのあとワザマエでハードで破壊しよう。
回避に失敗すると1ダメージ、罠の破壊に失敗すると1回余計に行動させられてしまう。





細道を逃げる途中、君はガラス戸の中にオハギの重箱を見つける。5万で売れるぞ。
ただし行動を一回消費し、カラテかワザマエで難易度はウルトラハードだ。
無視した場合は行動したことにならない。





その先には…階段だ!
しかしシャッターが閉まっている!
カラテでこじ開けろ!難易度はウルトラハードだ!挑戦するたびに行動1消費。
失敗してもリトライするたびに難易度は1ずつ下がっていくぞ。

近くには盗賊が落としたオハギのタッパーがある。拾えればあとで2万で売れるぞ。しかし行動を1消費する







太いほうの道は…やはり盗賊と鉢合わせだ!

麻痺ガス弾を持っている!スリケンを投げて妨害だ!
難易度はハードだ。
失敗するとガスを浴び1ダメージを受けた上でこの階での残りの行動は二回となる。

成功したらあと4ターンは動けるぞ。
麻痺した盗賊から合計1d10万を奪うこともできるが1回行動を消費したうえで1ダメージを受ける。






進んでいくと、また盗賊と鉢合わせ!今度は二人。一気に倒すか逃げ切れ。
倒す場合はカラテでウルトラハード。成功すれば行動を1消費して二人をなぎ倒し、さらに一回行動を消費すれば二人から5万を得られる。
逃げる場合はハードかウルトラハードのどちらかを目標として選択。

ハード成功の場合は行動を1消費してすり抜ける。

ウルトラハード成功の場合は二人から3万を盗みつつ行動を1消費してすり抜ける。

いずれの場合も失敗した場合、行動を1消費し射撃される
時間差二連射だ、当たるとそれぞれダメージ1






ようやく階段だ…シャッターは空いてるが盗賊がいる!
撃ってきた!時間差の二連射だ!
回避ダイスを分割して避けなければいけない!当たるとそれぞれ1ダメージだ!これは行動を消費しない。



ここから彼らを倒すならカラテでウルトラハード、これだと行動を一回消費し、さらに行動を一回消費すると5万を盗める。

すり抜けるならワザマエでハードだ。
行動を一回消費し、すり抜ける。







階段を登るとあともう少し…だが…
「ドーモ、プリベンターです」
ナムサン!盗賊を率いていたのはニンジャである!
しかも遠くからガスの音…3ターンで仕留めなければ麻痺ガスに巻き込まれる!

ソロシナリオ用のタイマンルールを説明する

敵味方すべての回避難易度が+1、
またすべてのニンジャは回避ダイスを半減させられる(小数点以下切り上げ)
距離は近接かそうでないか以外は考慮しない。

プリベンターの能力はこうだ
カラテ2
ニューロン2
ワザマエ2

体力4
回避1(ルールにより。本来は1)

彼は毎ターンカラテをしてくるだけだ。


はっきりいって君より弱いだろうが、状況が良くない…速攻だ!

まず目標は2ダメージ…急げ!
1Tにつき行動を一回消費したとみなされるぞ。

2ダメージを与えるか、君が倒れると奥から足音!
「どうやらお前の負けのようだな」
得意気なプリベンター!
「遅れてすみません!敵はどこですか?プリベンター=サン」
「ここだ!援護しグワーッ!?」
頭と脇腹に銃弾を受けるプリベンター!ナムサン!盗賊は狂ったか!?
「ドーモ、ブレイドアーツです。銃弾を浴びせるのが遅れてすみません」
盗賊の仲間に変装したワーキツネのニンジャが姿を現す。
ブッダはあなたに微笑んだ!状況を察してブレイドアーツが助けに来てくれたのだ。
「盗賊は皆亡くなりました。あなたも早く出ましょう。こんなところで干物になりたくありませんからね」
君はブレイドアーツに導かれ出口に急ぐ。

ちなみにプリベンターをブレイドアーツの助けなく倒した場合、プリベンターの懐から5万を奪った上で名声+1だ。
どうするかって?カトンやサツバツの6が必要だ。






「あらら…これは困ったことになりましたね」
騒ぎを聞き付けたヨタモノが恐れてシャッターを閉じてしまった!
地上へ繋がるシャッターは硬すぎてカラテでは破れない!
ハッキングするしかない!
ダイスで6を2個出す必要がある!
出られるまで何度もトライだ。
ちなみにブレイドアーツにはまず無理だ。彼のニューロンは2しかないからね。


成功した場合、君はブレイドアーツとともにネオサイタマの闇に溶け込んでミッション達成だ。

成功するまでに麻痺毒が君を蝕み、体力が0になってしまった場合、ブレイドアーツがなんとかハッキングしようとするが既に毒が回り始めている彼にハッキングはできず、やがて君同様地面に伏してしまう。
焼き付くような感覚。力が入らない。
おおブッダ!あなたはサディストだったのですか!
最早埃屑を持ち上げる力を込めることすらできない…ブレイドアーツは君になにかを呼び掛けようとするが、声は出てこない。

ガスが引いても、君達はやはり動けなかった。
シャッターは開き、冷たい夜風が嘲笑うかのように君達を撫でる。
悔しいか、恥ずかしいか、何を思ったのかはわからない。ただ寝転がってブザマを晒すしかなかったのだ。

誰かが来る…ハイヒールの足音だ。
オイランアサシンでも来たのかな。
やってきた者の姿を捉えることもできず君達は運ばれた。
やがて疲労からか意識が途絶えゆく。
次目覚めるときはこんなマッポーな世界でないことを祈ろう…






君は意識を取り戻した。
ここはどこだろう。カラテシャウトが聞こえる。
まさか捕まえられてまで、あるいは死んでまでカラテを鍛えろというのか?ブッダも人が悪い。
体の痺れはまだ残っている。
ここは…?
誰かが来る。軽い足音だ。まるでシバイヌが歩くような…
「ドーモ、シルバーフェイスです。寝転がってる可愛い姿、拝ませてもらったよ。…無事だったようだね。文書は回収しておいた。ミッションは成功だ。え?ここはどこかって?ワイルドネス・ドージョー、私のドージョーさ。ブレイドアーツ=サン?君の隣で寝てるよ」

あの時やって来たのはシルバーフェイスだった。
なぜ彼が来たのかは解らない。そんな親切なニンジャは聞いたことがないな。

ともあれ文書は無事届けたので、ミッションコンプリートだ。



評価タイム!

文書を届けた場合は
10万+余暇4スロット、名声+1だ
最後のシャッターを自力で開けて脱出した場合、5万、名声1を追加してもらえる
プリベンターとの交戦中に体力を0にされると治療費で5万減ってしまうぞ

文書を届けられなかった場合

非ソウカイヤ
「随分な怪我だな…生きてただけ幸運だ。ニンジャとはいえフーリンカザンを失えば実際死ぬ。限界はわきまえるべし。まあ限界のほうを変えてもいいんだけどね。やってみるかい?」

ソウカイヤ
「酷い有り様だね。悔しいかい?まだケジメしないといけないからね。…そうだな、悔しいよな。そう思うなら、鍛練だ。邪魔者を殴り倒し、踏み潰すためにね。では起きろ…ケジメはやはりいらない。カラテで悔しさを晴らせ」


余暇はなくなり、シルバーフェイスをセンセイとして指導され、カラテ、ワザマエ、ニューロンのどれかを+1してもらえます
まだ3以下のステータスがある場合、さらに一度だけ1d6を振って、現在のステータス以上の数値を出せればその能力は成長します


麻痺毒って、なんかいいよね…ってそんな目で見ないでくれよ。動けないってどこか良いと思わないか?
…変態…そうか…うん…わかってる…わかってるよ…。

まあところで、私は自由というのは誰もが望んでるものではないと思うんだ。
体のどこかを何かに繋ぎ止めてないと安心できない人は、むしろ大多数だ。
言い換えれば自分も他人も、あらゆる人が一つのルールで束縛されてないと気がすまないって人だ。
だからネオサイタマでカロウシやムラハチ、ケジメのような非効率で非合理的なアホくさい因習がなくならないんだね。
自分の心を繋ぎ止めるはずの安全ロープを自分の首に繋ぎ、窒息する…皮肉な話さ。

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