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将棋界一の天才 山崎隆之

日曜日は忙しい。
NHK杯、競馬、野球、麻雀最強戦がやるときはそれも見ないといけない。

今日のNHK杯は山崎隆之、山ちゃんが出ていた。
この男、将棋界一の天才なのだ。
天才の定義として、他の棋士が真似のできない将棋で結果を残すこととする。

どう天才なのかといえば、これは今日の棋譜を見ていただくのが早い。
一言で言えば、山崎玉はいつも薄い。
玉の守りは金銀三枚と言われる真逆をいく。
そして、案の定中盤あたりでだいたい形成を損ねている。
そして、不思議なことに終盤で必ず一度逆転をする。
そこから押し切ることもあれば、下手をして負けることもあれど、なぜか盛り返すのだ。
今日も必敗になれど藤井聡太も驚きの逆転で一度は盛り返していた。

滅茶苦茶な序盤と異常な膂力を秘めた中終盤。
山崎隆之の天才性を表すならこんなとこだろうか。
佐藤康光と米長邦雄の特性を併せ持つような男なのである。
これで人気が出ないわけがない。
初心者は藤井聡太など見なくていい。
いつも角換わりで専門的に過ぎる。
そんなものより山崎隆之を見よう。
なんでこれで勝てるんじゃ!?一発で惹き込まれること請け合いである。

そして山崎隆之は感想戦も面白い。
正直者、弱さを出す者は将棋界で生き残れないのは通説だが、山ちゃんはいつもボヤいてばかりである。
例えるなら、いつもヘラヘラしているセルピコのような糸目剣士が、本気を出すと時の名人でも叶わないような爆発力を出す、オイシ過ぎるキャラだ。

現在はB1にいるのだが、今期はメンバーが最高過ぎる。
天才 山崎隆之
怪鳥 佐藤康光
覇王 羽生善治
怪物 糸谷
不屈 木村一基
パッと見てもこれだけのタレント揃いで、A級など目ではないほどカネの取れるカードしかない。
山ちゃんにはもう一度A級に返り咲き、藤井聡太をしてキリキリ舞させてほしいものである。

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