モデルさんにもぜひ読んでほしい星景ポートレートについて

こんばんわ。silkandfireことしるくです。

先日Twitterに出したこの写真、わりと大きく反響いただいたので記事にしてみました。


ただし、僕が星撮りで風景の方々に秀でるところなど何もないですし、星空+人物もその道の大御所が何名もいらっしゃいますから、僕ごときの撮り方なんぞ素人の戯言と思って読んで頂ければ幸いです。

まず、「合成でも多重露光でもなんでもなく一発撮りです」と言うことだけは強く申し上げておきます。この手の合成写真は巷に溢れてますので。

1,モデルさん以前にまず背景

星景ポートレートにおいて何よりも大切だと思うことは、『人物以前に星景が撮れること』。映るべきものが映らなかったら単なる真っ黒背景になりますから。

ではどうしたら綺麗な星景が撮れるかというと、風景専門の方々を差し置いて申させて頂くと、1に場所、2に場所、3に天候です。身も蓋もありませんが。
え?と思われるかもですが、見えないものは撮れません。
目で見て満点の星空が広がる、空気が綺麗で光害のないところに行きましょう。

そして暦と天候。雨は論外としても、どんな素晴らしいところに行っても雲が多かったり、明るい月など出てる日や時刻であれば星どころではありません。新月または月の出ない時刻をしっかり調べて、雲の動きを雲量レーダーなどで見ながらきちんと星が見えるところに行きましょう。それだけ暦と天候にも左右されますから撮れない日はたくさんあります。
今回の写真は8月の北海道ですが、3日間、星景も撮れる予定を入れて、撮れたのは1日だけでした(他の日は雲量が多く断念)。

星撮りの設定などは山ほどネットに情報転がってますのでここでは割愛しますが、今回の写真の設定値はss15秒、f1.6、ISO640です。(風景としての星景撮影よりも暗めかつss短めです。これは白飛びを避けるためとモデルさんの負荷を減らすため)

2,レンズはめちゃめちゃ大事

そしてやっと人物の話へ。
ああっ!その前にレンズ。
今回はSIGMAの20mm f1.4artを使用しておりますが、必ず「明るい広角(フルサイズ換算24mm以上f2以上)」を強く推奨します。

もちろんワイドに美しい星空を入れたいのもありますが、なんせ明るいレンズの開放近くで撮りますから、広角でないと被写界深度の関係で星空がボケてしまいます。そしてレンズが明るくないとガンガンにISOを上げなきゃいけない。ISOを上げれば当然のようにザッラッザラになってしまいます。


3,星が撮れてやっとライティングの話

さて、やっと人物の話に。

当然ながらストロボでライティングします。
LEDはだめですよ〜。モデルさんがぶれっぶれになってしまいます。20秒も30秒も微動だにしない方でしたらどうぞご使用いただきたいのですがそんな方は極まれです。また、星景撮影に大敵は光害。誰も周りにいなければまだ良いのですが、1人でも他に星景撮影にいらしている方がいれば、定常光であるLEDの使用は単なる光害でしかありません。

ブレを防ぐためにも、なるべく迷惑かからないようにするためにも瞬間光であるストロボを使います。

今回使ったストロボはこれ。
godox TT350

小型で光量の小さいストロボです。お値段も優しく密林さんで10,000円しません。
これを更に…

僕は白の養生テープで更に光量落とします。
note用にやってるので一枚しか貼ってませんが、現場では何枚も何枚も貼ります。

撮影環境がiso1000とか2000とかの世界なんです。
最小光量に落としても全然明るすぎて真っ白に飛んでしまうのです。なので、機材が持つ最小光量以下までに光量を落としたストロボでライティングを組みます。

ライティング方法に正解はないと思いますし、某ストロビスト様などが大量に動画も出されていると思いますので試行錯誤いただければと思いますが、参考として、今回の撮影のライティングは確かこうだったと思います。(雑ですいません)

あ、あとね、ストロボによっては待機ランプが赤く光る機種とかあると思いますが、必ず黒ビニールテープやパーマセルテープとかで覆ってくださいね。盛大に光って色被りますし定常光ですから多分ソレが一番明るく光ります。

4,モデル魂を!

そんな試行錯誤しながら撮影に入りますが、ここでやっとモデルさんの話。モデル魂が試される試練があります。
シャッター押してから閉じるまで(これが15-30秒くらいです)、微動だにしないで下さい。
え?ストロボの瞬間光だから止まるんじゃないの?と思われるかもですがそんな甘くはないのです。星が綺麗に写るくらいの露出です。なんと星明りで被写体ブレを起こします。試しにストロボ炊かれたすぐ後に動いてみてください。透明人間になります。別の撮影ですがほら笑

今回の写真もすこーし動いてるんです。
モデルさんはバッチリ止まっていただいてますが、拡大するとカゴとヴェールに微妙にブレ(影のように見えます)があります。でもこのくらいは全然大丈夫!というか布系のものとか風で動いちゃうからしょうがないです。あくまで微動だにしないような「努力と気合」が大切なのです。

ざーっと書きましたが、これだけ多大な手間暇かけてやっと一枚が撮れるのです。もちろん何枚も撮りたいですよね?その繰り返しです。ですのでモデルさん、普段のようにサクサクは撮れませんからどうぞ根気よくカメラマンさんを待ってあげてください。

5,夏でも防寒対策

あとですね、びっくりするくらい寒いです。
夜ですし星が綺麗なところはたいてい山です。真夏で「涼しくて丁度良いね〜」くらいの気温ですから、夏でも星の出る夜はわりと寒いです。海だと海風が寒いです。春秋に撮るとなると大げさでなく真冬並みの装備が必要となります。冬???どうか冬山の経験ある方を同行させてください。

長文になりましたが、これでも触りだけです。
あとは、皆様どんどん撮っていただいて僕に教えてくださいませ。

ではまた。

よかったら他のnoteも読んでいってくださいね。




協力モデル様

yasuha


Haluca

筆者 silkandfire


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