金木犀の香りが好き。開花は9～10月だが今年はまだ香りがしない。寒くなったのが最近だからズレちゃっているようだ。

「プルースト効果」という匂いを嗅ぐことにより過去の記憶や感情を思い出す現象があるようで、私にとって金木犀の香りはお祭りを思い出す。

地元のお祭りは秋に行われていた。お祭りには練習があり、女の子は踊りを行うので近くの公園に集まってお姉さんたちに教えてもらっていた。その公園に行くときには金木犀の香りがしていた。秋の夜は空気が透き通り甘い匂いがくっきりとしていた。

私にとっては思い出深い好きな香りだが、芳香剤として使われていたためよくトイレの匂いと言われていた。そのためなかなか好きだと言いにくかった。

それが去年ほどから金木犀の香りが人気になっている。生活の木ではアロマオイルが売り切れになっていた。秋になるとアロマオイルだけでなく、ボディークリームやロールオンフレグランスにもなっている。

私の中のこだわりなのだが、金木犀のフレグランスは甘すぎる匂いになっているものが多い。しかし、本来の金木犀の香りはみずみずしさも含むほんのり甘い香りである。そのため金木犀の商品だからとやみくもに飛びつけられない。私の記憶の中の匂いに近いものがやはり好き。

生活の木の商品は好きである。今年も購入した。でもやっぱりオレンジのかわいい花とともに花本来の香りを今年も嗅ぎたいな。