アルセウスを捕まえたのでポケモンLEGENDSアルセウスの感想を書く
一応大きなネタバレには配慮してるけど軽いネタバレは含むと思うので嫌な人は気を付けて
良かった点
・フィールドを歩き回ってポケモンを捕まえるのが楽しい
シームレスなフィールドを歩き回りながら戦闘を挟まずボールを投げるだけで捕まえられるのでテンポがいい。新しい場所に行くたびにどんなポケモンがいるんだろうとワクワクする
ポケモンGOをゲームの中でやっている感覚だがフィールドが広くちゃんと冒険してる感があるのが良かった
・対人戦がメインじゃないポケモンの楽しさを再確認できる
ポケモンは新作になるにつれてどんどん最終的には対人戦へ傾倒していってるように感じていたのでポケモンを捕まえる・図鑑を埋めるという本来の一人用の収集ゲーとしての楽しさを思い出させてくれたのは良かった
昔のポケモンが好きだった人にこそおすすめしたい作品
・収集がメインであり戦闘はおまけ
今作はあくまでポケモンの収集がメインコンテンツであり、バトルは本当におまけでしかない。そういう意味ではポケモンGOに近い
トレーナーバトルが極端に少ないので本当にアクションゲームなんだなと思うしRPGとしてのポケモンとの差別化がされていると感じた
・アイテムが強力でその分リソース管理がシビア
どういうことかというと、ポケモンと言えば序盤はモンスターボール、中盤はスーパーボール、終盤はハイパーボールというのが定番になっていてこのゲームでも例に漏れないのだが、今までのポケモンよりはるかにボールの性能差が顕著に感じた
というのもこのゲームは戦闘を挟まずに直接ポケモンを捕まえることが多いのでボールの性能が捕獲率の高さに直で影響するからだ
その分スーパーボールやハイパーボールは途中までは入手方法が限定されていて、店売りされるにはサブ任務をクリアしなくてはいけないので基本的にはクラフトして量産することになるのだがその素材が慢性的に不足気味になる
そのためフィールドで見つけたクラフトの素材アイテムをしっかりと拾っておく必要がありそういったやりくりが好きな人にはたまらない要素になっている
また資金に関しても使い道が無限にあり、クリアしてなお金欠というゲーム性なので資金稼ぎのためにポケモンを捕まえるというのも収集ゲーとしての動機の後押しになっている
良くなかった点
・水上の操作性が悪い
ライドポケモンに乗りながら水上でポケモンを捕まえようとするとこっそり近づくなどの地上のアクションが使えないためポケモンに気づかれずに接近するのが困難
その上水中のポケモンは視認しづらくそこにいるのかどうかすら判別しにくいのでその辺はどうにかして欲しかった
せっかくジャンプ中にスローモーションになって狙えるという固有モーションがあるのにジャンプ中でも余裕で気づかれるため使いどころがないのが残念だった
・力業と早業が空気
ぶっちゃけこの要素の必要性は最後まで分からなかった
というか敵が使ってくる早業は確定2回行動してくるのでかなり厄介なのだがこちらが早業を使っても2回行動になることは稀で、数ターン後に2回行動できるかな?くらいの効果しかないのでじゃあ普通に殴るわ…となってしまう
力業に関しては確定1発に持ち込める時ならば使い道はあるがそれ以外で雑に使うと今度は相手が確定で2回行動してくるのでデメリットがきつすぎる
またどちらもPPを2倍消費するので終盤ただでさえ技が強力になるにつれて最大PPも少なくなってきているタイミングでそれもきつかった
アクションゲームゆえに戦闘にも現実感を出そうという試みだったと思うがこれならばいつも通りの交互のターン制で良かった気がした
・時空の歪みでしか出現しないモンスターの存在
ぶっちゃけ終盤この事実に気づくまでアルセウスにネガティブな感想はほとんど持ってなかったんですがこれだけは擁護できないほどクソ過ぎた
このゲームは時空の歪みというランダムで出現する現象があり、時空の歪みの中ではいつもと違うレアなポケモンや強力なポケモンやアイテムなどがたくさん出てくるというもの
時空の歪み自体はプレイヤーにメリットしかないし珍しいポケモンも沢山出るので楽しいのだが、歪みでしか出てこないポケモンが存在するというのは本当にダメ
時空の歪み自体出現するのに運要素が強い上にフィールドに20~30分滞在していないと出現しないという仕様なので狙って出そうと思ったら放置したり根気強く待たなくてはいけない。そこまでしても歪みが出現している時間は5~10分程度なので狙ったポケモンが出るとは限らない
このゲームの最終目標は全種類のポケモンを集めてアルセウスに会うことなのでこの時空の歪みの問題は避けては通れない。ぶっちゃけネット上でポケモン交換を募った方がはるかに健全だと思った
・ストーリーが説明不足
この項目はネタバレ多めなので嫌な人は飛ばして欲しい
色々説明不足だったけど最終的には理由が判明するのかなと思って最後まで遊んでみたけど結局謎だけが残ったパターン
まず最初に主人公がアルセウスに召喚された理由が謎。「全てのポケモンに会え」とだけ言われて気づいたら世界を救ってました(ラノベ)
キングが荒ぶっていた理由も結局謎。雷はアルセウスが落としてたの?だとしたら理由は?
最終的にアルセウスに会えば理由が分かるかと思ったけど「よく来ましたね…」てきなノリで極めて普通だった
そのままいつものシズメダマ戦闘が始まったので「もしかしてアルセウスもおかしくなってたのか!?」と思ったがそんなことはなかったぜ
ストーリーはおまけとはいえちょっとモヤモヤが残った
・準伝説ポケモンの扱いが雑
特にメインストーリークリア後に捕まえに行くヒードランやクレセリアといったポケモンの扱いが本当に雑。特定の場所に行けば会えるぞ!→会いに行く→戦闘&捕獲という専用ダンジョンも無ければイベントも簡素でマジでただそこにいるだけって感じ。準伝は種類が多いから仕方ないけどさぁ
・〇〇〇ロスが害悪過ぎる
ボルトロス、トルネロス、ランドロス、そして新ポケモンのラブトロスとの戦闘が本当にキレそうになるくらいストレスが溜まる
こいつらは常時バリアのようなものを纏っていて、ボールなどを当ててバリアを解除してからでないと戦闘に持ち込めないようになっている
しかしこいつらは一定距離まで近づくと猛烈なスピードで距離を取り、アイテムを駆使して近づいてこっそりボールを当ててバリアを解除できたとしてもその瞬間に発覚→バリア復活→咆哮→主人公が尻もちをついてるうちに遠くに逃げるのループでどうすんのこれ?って感じ
戦闘に持ち込みさえすればゲットは簡単なのだがそこまで行くのがマジでキツすぎる上にそれが4匹分もあるのでうんざりする
アクション要素を盛り込むにしてももうちょっとやりようがあったでしょ…
・図鑑の完成を目指す意味
このゲーム、いつものポケモンと違って1匹捕まえればいいわけではなく何匹も捕まえたり倒したりして図鑑を埋めていくというのがコンセプトになっている
しかし最終目標であるアルセウスに会うためには「全ポケモンの捕獲」が条件であり「ポケモン図鑑の完成」は二の次になっている
結局やってることはいつものポケモンと同じになってしまっているのが残念だった。もちろん図鑑が完成したあかつきには何かしらのイベントはあるものと推察されるが、たいていのプレイヤーはアルセウスに会うことを最終目標にすると思うので結局全ポケモンを捕獲することが目標になっているのと同義だ
とはいえアルセウスに会う条件が「ポケモン図鑑の完成」だったとしたら自分は多分やってなかったと思うので難易度的には仕方ないのかもしれない…
終わりに
いろいろ不満点も書いたけど全体的にはめちゃくちゃ満足してます。次回作はホウエン神話を題材にして作って欲しいと思った
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