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逆転裁判シリーズを全てプレイしたので感想と共にシリーズを振り返ってみた

はじめに

先日逆転裁判456王泥喜セレクションが発売され、当時3DSを持っていなかったためプレイする機会の無かった56をついに遊ぶことができた

これにより自分はレイトン教授vs逆転裁判を除く全てのシリーズ作品をプレイしたことになった

なのでプレイ当時の記憶を少し交えながらシリーズを振り返っていこうと思う

ネタバレは致命的なものは避けるがほどほどに含むのでこれからプレイするという人はあんまりみない方が無難かもしれない


逆転裁判1

最初にプレイしたのは自分が中学生の時だったと思う。ハードはもちろんゲームボーイアドバンス
なんとなくキャッチーなタイトルで口コミで面白いらしいという噂を聞いて買って遊んだらまぁ面白かった

今でこそ逆転裁判シリーズというのは「いかにプレイヤーを気持ちよくさせるか」に特化したゲームになっているというのが分かるが、当時中学生の子供からするとゲーム内のレールを進んでるだけなのにものすごい全能感や爽快感を感じたのを覚えている

シナリオの方はというと、1作目からしてメチャクチャに完成度が高いというのがよく分かる
特に1話のチュートリアルからの2話の掴みの流れは完璧で、ゲームに慣れてきたプレイヤーを一気にストーリーに引き摺り込んだと思う

当時は容量の関係で1作品4話しか入ってないのにそれを感じさせない密度とシナリオの完成度の高さ

有名な「DL6号事件を忘れるな」はシリーズを全て遊んだ今でも間違いなくナンバーワンの演出だと思う。今でもゾッとする

ここまで完成度の高いシナリオを作っておきながら後の作品と合わせて3部作としても綺麗にまとめる巧舟の手腕が恐ろしい。逆転裁判は本当に巧舟あってのものなんだなと実感させられる

とにかくシリーズ1作目として今なお色褪せない高い評価を受けているのも納得の内容だと思う


蘇る逆転

一応この話だけ個別に書かせてもらう
蘇る逆転は確か1の移植を出すに際しての追加ストーリーだったはずだけどめちゃくちゃボリュームがあってもはや一つの作品と言ってもいいくらいの内容だった
自分は1をアドバンスでプレイしていた関係上蘇る逆転をプレイしたのはだいぶ後になってからだったのだが、この作品から登場する宝月茜はその後ずーーーっとシリーズに登場することになる、かなり重要なポジションなので後の作品をプレイする上でも絶対に欠かすことができないエピソードとなっている

逆転裁判2

※この項は作品の根幹のネタバレを含むのでご注意下さい


最初に言っておくと自分はナンバリングの中だと2が一番好きだ。その理由はいくつかあるけど一番大きいのは「無実の依頼人を無罪にするゲーム」でここまでやってきたのに最終話でいきなり「黒幕の依頼人を有罪にする」ことを求められるというこの斬新過ぎる切り口が最高に痺れる、シリーズの中でも異色中の異色の話だからだ

何がなんでも無罪を取るゲームなんじゃなくて、あくまで真実を見つけ出すことがゴールでありその結果依頼人が犯人というパターンもありますよ、と提示されたのが本当に意表を突かれた気持ちになった

その依頼人を追い詰める流れとかもすごく良くできてて、人によってはファンタジーに片足突っ込んでると思うかもしれないけど自分はかなり評価が高い

2は難易度の高さもあってかなり苦戦したがその分クリア後のカタルシスは素晴らしかった

世間的には3の方が評価が高いと思うが自分は2が大好きだ


逆転裁判3

1.2をプレイしてきた人ならば間違いなく刺さる、三部作の締めとしてこれ以上ない完成度を誇る作品だと思う

御剣が弁護士として法廷に立つのもギャグっぽい描かれ方をしてるけど御剣のルーツを思うと感慨深いものがある

ナルホド君の成長物語は実際3で完結していて、これ以降は完全に師匠ポジションになっているのでそういう意味でも3は重要な作品になってる


逆転裁判4

問題作。この作品がなぜ波紋を呼んでいるかは調べればいくらでも出てくるので自分としての見解を書いていこうと思う


まず個人的にこの作品に感じたのは、新主人公のオドロキ君を上手く見せられてないなという点

真面目で愚直でナルホド君の面影がある好青年ではあるのだが、「じゃあなぜ主人公を交代したのか」という話にもなってしまう
実際4の時点ではオドロキ君の掘り下げがほとんどされておらず、それを自覚してか5以降でのオドロキ君は怒涛の後付け設定の嵐だった(それに関しては否定的ではないが)

5と6でのナルホド君との関係性を見てると、4も最初からこの路線で良かったのになぁと思ってしまう

前作の主人公が悪堕ちというのはある種ではベタなストーリーではあるのだが新主人公に魅力がないせいでそれも上手く生かされていないように感じた

結局4が酷評されてるのってSEEDディスティニーが酷評されてるのと同じなんだと思う
新主人公としてシンが抜擢されたのに結局キラが主人公やんけ!という憤りが根底にあると思う

最初からキラが主人公の話を書いてればここまで叩かれることは無かった(はず)

とはいえ4のシナリオ自体はそこまで嫌いじゃない。当時DSを持ってなかったけどソフトを買ってDSは友人に借りてプレイした思い出


逆転検事1.2


逆転検事に関してはあんまり思い入れがないのでまとめて書かせてもらう
正直に言うとプレイしたのは間違いないけど内容はあんまり覚えてない。それなりに面白かったけど記憶にはあんまり残ってない

追及のかっこよさは今でも覚えてるのでたまに聴きたくなるけど

たぶん検事は移植されることはないだろうなーという感じ


逆転裁判5

今回Switchに移植されて初めてプレイした作品その1。5と6は巧舟が関わっておらずそこが不安要素

事前情報として難易度が低いと言うことは聞いていたが本当にびっくりするくらい歯応えがない作品だった

個人的に5で残念な点を挙げるとすれば、全体的に「ピンチ感」が薄かったこと

逆転裁判と言えば絶体絶命の状態から逆転するカタルシスを楽しむゲームであり、最初にフラストレーションを溜めれば溜めるほど後々の開放感が大きくなる

しかし5は全体的に空気感が軽くてなんとなくギャグ調が強いような印象を受けるし、そのせいで犯人を追い詰めた時の快感も小さくなっているように感じた

唯一好きだった話は3話のイチロ先生。徹底的に勝利至上主義を掲げ、丁寧な物言いとは裏腹に学校の先生という立場ながら邪悪さを滲み出させてたのがめちゃくちゃ悪役として魅力的だった
やっぱり逆転裁判シリーズの悪役は邪悪じゃないとね!

ラスボスに魅力が無いのもこの邪悪さに欠けるからだと思う。正直5のラスボスは歴代トップで魅力が無い

そんな感じで5をクリアした後の感想としては「やはり巧舟抜きで逆転裁判は無理だったか…」というものだった


逆転裁判6

5でかなり期待値が下がっていたが結論から言うとめちゃめちゃ面白かった

前の項目で逆転裁判はピンチであればあるほど面白いと書いたが、6はその点で言うとシリーズで一番絶体絶命
なにせ弁護罪のせいで敗北=死刑となってしまうので今までの作品とは比較にならないほど緊張感がある法廷となっている

おそらくこの点に関しては製作者も5の反省を生かしてると思ってて、5があまりにも緊張感が無かったのが問題視されていたんだと思う

新要素の御魂の託宣もかなり面白くて、実際ヒントが少なくてかなり難し目なのだが、じっくり考えると矛盾点が出てくるのが楽しかった

犯人も救いようの無いカスが多くてこれぞ逆転裁判という感じ。2話とかめっちゃフラストレーションが溜まるように仕向けられてて意図的だなぁと思ったり

少し残念だったのは真宵ちゃんとの再会があまり効果的に働いてないように感じたこと
そもそも物語の始まりが真宵ちゃんを迎えにクライン王国に行くというものだった割には最終的にそこまで大きく話に関わってこなかったのがちょと肩透かしではあった

でもその分オドロキ君の掘り下げはちゃんとされてたしめちゃくちゃ違和感満載の後付け設定もシナリオの良さでごまかされてしまった

正直456で三部作感は全く無いけど6は単体の作品としてもかなり面白いと思った


大逆転裁判1.2

で、これですよ。ナンバリングから外れた巧舟が何を作ってたかと言うと大逆転裁判を作ってましたよと

この作品に関しては以前にも書いたのでそっちを見てほしい

もうね、ほんとに最高のゲームなんですよ
大逆転裁判1&2はシリーズでも別格の面白さだし独立したスピンオフ作品なのでシリーズをやったことない人でもぜひプレイして欲しい

去年プレイしたばかりなのにもうやりたくなってる自分に驚いたんだよね

何が言いたいかと言うと、やっぱり巧舟ってすげーよってコト。それだけ



ナンバリングの新作はいいので大逆みたいな新作待ってます


終わり

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