私がアイアンマンだ


ふと思い立ってMCU(マーベルシネマティックユニバース)の作品を一気に見た。フェーズ3までの23作品+「スパイダーマンノーウェイホーム」の計24作品を1週間ほどで一気に視聴。

きっかけはアマプラでなんとなく見た「スパイダーマン ホームカミング」。MCUという存在自体ほとんど知らず、前知識もなく見たらなんかアイアンマンが普通に出てきてしかもかなりストーリーにガッツリと絡んでくるのでこれってもしかして前知識が必要な奴か…?と思って調べたら案の定。

MCUは作品が全て繋がっているのでホームカミングの冒頭には「シビルウォー キャプテンアメリカ」が絡んでくるし、そのシビルウォーを理解するためにはそれ以前のほとんどすべての作品を見た方がいいことが分かった。

えっ、つまりホームカミング以降のスパイダーマンを楽しむためにはMCU作品を全部見ないとダメなのか…?と不安になりながら、とりあえずMCUの第1作目である「アイアンマン」を見てみることにする。

はっきり言ってこの「アイアンマン」が面白すぎた。面白いなんてもんじゃなかった。トニースタークの天才ぶりと自己中心的だが自分の中の正義に従って行動する様がすごく魅力的だったし単純にアイアンマンがかっこよかった。

すぐに「アイアンマン2」を見る。これも面白かった。
サーキットでのトランクケースでの変身シーンはあまりにも有名なのでアイアンマンを見たことがなかった自分でも知っていたがやはり作品の中で見るのは格別にかっこよかった。

続けて一気に「インクレディブル ハルク」「マイティ・ソー」「キャプテンアメリカ ザ・ファーストアベンジャー」を見た。

しかし、この3作品は「キャラクターの誕生秘話」のストーリーでありチュートリアルみたいなもので、知識がない自分にはありがたい反面作品としての面白さはアイアンマンには及ばなかった。

しかしその次の「アベンジャーズ」を見てその評価は一変する。今までほとんど単独の作品内でのみ完結していたヒーロー達が一堂に会することで一気にMCUの魅力が深まった。ここからMCUが爆発的に面白くなっていった。

「アイアンマン3」でトニー個人のストーリーは終わりを迎えるがアベンジャーズのリーダーとしてますますなくてはならない存在になっていく。

「マイティ・ソー ダークワールド」ははっきり言って面白くなかったが、後のソーとロキとの関係性を語る上でなくてはならない作品で見て良かったと思えた作品だった。

「キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー」
今までのような分かりやすい敵ではなく社会に潜り込み裏から世界を支配するヒドラの不気味さが描かれており、序盤中盤の絶望的な状況と終盤の盛り上がりが素晴らしい作品だった。エンドゲームまで見るとサムがここまで重要なキャラクターになるとは思わなかった。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」
ここにきて全く毛色の違う作品が登場して最初は戸惑ったが気づいたら4人とも好きになってた。MCUの中でも何気にかなりストーリー的な重要度が高い作品だと思う。

「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」
面白い。面白いがトニーファンボーイの自分としてはトニーがやらかして糾弾されている様子を見るのはつらいものがある。
ヴィジョンの見た目が敵すぎてしばらくの間絶対裏切るだろって思って見てたけど最後まで味方だった。ごめんヴィジョン。

「アントマン」
作品としてはあんまり面白くなかったけどのちの作品に繋がるので必修でしたね。

「シビル・ウォー キャプテンアメリカ」
MCUの面白い作品を挙げろと言われたら間違いなく上位に入ってくるであろう傑作。トニーとキャップの対立から不穏な雰囲気で始まるストーリーだが途中でスパイダーマン=ピーター・パーカーの登場で一気にテンションが爆上がり。空港でのドンパチはMCUの中でも一番好きかもってシーン。
ここからトニーとピーターの関係性が始まるわけだが、本当に思い出すだけで泣きそうになる。
MCUを見始めるきっかけになったのがホームカミングだったと冒頭で書いたが、本当にドンピシャだったなと自分でも驚く。

「ドクター・ストレンジ」
1作目はチュートリアル感があるのでなかなか面白くなりづらいと思っているが個人的にドクターストレンジは面白かった。修行シーンとかありきたりだけど映像が奇麗で良かったし、タイムストーンを使ったチート魔法も中二心くすぐられた。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」
実のオヤジがクソ野郎でクソ野郎だと思ってた育ての親のヨンドゥが実は(比較的)良いやつだったっていう王道だけどぐっとくるストーリーで良かった。
コメディ要素が強い作品だからこそ不意打ちで感動させられてしまった。

「マイティ・ソー バトルロイヤル」
ダークワールドが不評でこの作品からソーの監督が変わったらしくだいぶ作品がコメディ寄りになっていたが個人的にはかなり好き。ヘラが今までのどの敵よりも強すぎて絶望感あったしここでムジョルニアが砕かれたおかげでのち作品で熱いシーンが沢山増えたのも良かった。
シビルウォーで行方不明になってたハルクがメインキャラとして登場するのもMCU感あって最高。一番いたら違和感ありそうなキャラなのに馴染んでるのが上手い。

「ブラックパンサー」
デザインも好きだし設定も好きなんだけどやってることが内輪揉め感あってイマイチ上がらなかった。

「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」
この辺からラストに向けて面白さが振り切れそうになってくる。スパイダーマンが本格的に参戦し始めるしGotGのメンバーもアベンジャーズと合流して大所帯になっていく。
終始アクションしまくりなんだけどそれが面白い。ストームブレイカーを作り出すシーンもめっちゃ好き。
こんだけ強いヒーローが集結してるのにサノスが強すぎて絶望感がすごいのも良かった。ほんと最初から最後まで面白さが衰えない作品。


「アントマン&ワスプ」
インフィニティウォーの後に見るとどうしても戦闘の規模がしょぼく感じてしまう。エピローグだけ見る価値がある。


「キャプテン・マーベル」
若かりし頃のフューリーを見れたのは良かったけど全体を通して「この話要る?」って思って見てしまってた。
エンドゲームを見終わった後も「この作品要る?」って思ってしまう。
いや確かにキャプテンマーベル最強クラスに強いんだけどあんまキャラクターの掘り下げも無いし唐突感がある。

「アベンジャーズ エンドゲーム」
ここまでの作品は全てこれを見るためと言ってもいいでしょう。アベンジャーズの集大成。もうほんとにすごい作品だった。

序盤の絶望感がすごい。ラスボスのサノスを殺したのに全く勝利していないアベンジャーズの無力感。
堕落していくヒーロー達も見ていてやるせなくなる。

そしてアントマンの登場からストーリーが動き出し希望の光を見出すんだけどそこにきてトニーがまた泣けるんだわ。
挫折し娘が生まれて戦いを拒絶するトニーの深い絶望。でもピーターとの記念写真を見て再び動き出すトニー。
もうぶっちゃけトニーの死亡シーンよりこのシーンが一番泣けたわ。この写真を額に入れて飾ってるのもやばいしきっかけがピーターってのがほんと二人の関係性を強調してて泣ける。

終盤は全てのシーンが良すぎて語彙力が消失する。キャップがムジョルニアを持つシーンも最高だしアッセンブルは当然アガるし私がアイアンマンだでもうほんとトニー…しゅき…ってなってしまう。

これはほんとに映画館で見たかった…。でも3時間もトイレ我慢できる自信ないかも…。

23作品見るのはなかなかに大変だったけどほんとに見て良かった。


「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」
エンドゲーム後の世界でサノスの起こした事件が「指パッチン」で片づけられてるのがアメコミっぽくて笑った。
なんでこの作品がフェーズ3の最後の作品なのか最後まで見たら分かった。
やっぱりアベンジャーズはトニーの物語なんだなって思ったし、エンドゲームを経て成長したピーターの活躍も良かった。
冷静に考えると他のアベンジャーズ出てきてないし敵の規模もしょぼいはずなんだけど全然それを感じなかった。


「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」
順番飛ぶけどスパイダーマンを締めくくる作品としてこれを見ないわけにはいかなかった。マルチバースものでお祭り作品なのは知ってたけど思った以上にちゃんとしたテーマがあって面白かった。
今までの映画のスパイダーマンんのヴィランって元はいい人だけど事故で悪人になったってパターンが確かに多かったからヴィランを呼び出して倒すんじゃなくてヴィランにも救済を与えるっていうのはめっちゃ良かった。
最初に治療されたドクターオクトパス、絶対途中で裏切ると思ってたけど最後までちゃんと味方なのも良かった。

エレクトロがアークリアクターで強化されるのもMCUっぽくていいなぁと思ったしスパイダーマンのお祭り作品なのにドクターストレンジがガッツリ絡んできてるあたりも面白い。

ぶっちゃけエンドゲームまででとりあえず満足するはずだったのに今後のピーターの物語が見たいという気持ちが強くなってる。

エピローグで匂わせがあったヴェノムがもし登場するなら間違いなく見る(確信)



そんな感じで一気に感想を書いてみた。MCUのフェーズ4以降も気になるんだけどドラマが入ってきたりしてちょっと追うの大変そうなんだよね…。
映画だけで追えるならいいんだけど、ドラマの話も絡んでくるならちょっと厳しいかなぁという感想。


ポケモンの発売までに全部見れてよかった。私がアイアンマンだ。




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