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MOBA初心者がポケモンユナイトをマスターまで遊んでみた感想

はじめに

先日リリースされたポケモン版MOBAことポケモンユナイト。そもそもMOBAというジャンルのゲーム自体やったことがなくなんとなく敷居が高いイメージから今まで避けてきたが、ここまで敷居を下げてもらえたならば触ってみるしかないだろうと思い遊んでみた。

他のMOBAをやったことがないのであくまでユナイト基準になってしまうが、まずルールが非常にシンプルだと思った。

5対5のチーム戦で野生のポケモンを倒して得られるボールを相手のゴールにシュートし、最終的にシュートしたボールの総量で勝敗が決まる。

さらに1ゲームが10分という短さなので気軽に遊べるというのも大きい。

ポケモンにはもちものを3つもたせることができ、それとは別に戦闘中に使うことで効果を発揮するバトルアイテムを一つ持たせることができる。

ポケモンはレベルが上がることで技を覚えるが、2種類の技それぞれが二つの技に派生するので2×2で4通りの技の組み合わせから好きなものを選ぶことになる。

もちもの、バトルアイテム、技。他人との差別化はたったのこれだけである。

初心者が新しいジャンルのゲームに挑戦する場合にハードルになるのはまず選択肢の多さだ。選択肢の多さはゲームの深さにつながる要素なのでゲームをやっていけばやっていくほどプレイヤーが求めていくものだが、ともすれば初心者が二の足を踏んでしまう原因にもなる。

例えばカードゲームがいい例で、初期セットは大体シンプルな能力のカードが多いが拡張セットはどんどん複雑な効果のカードが増えていく。

敷居は低くければ低いほど良い。深さは後からいくらでも足すことができるからだ。

その点でいうとポケモンユナイトは徹底的に複雑な要素を排して受け入れやすさを前面に押し出すことに成功しているといえる。


MOBAの闇に飲まれる

MOBAというジャンルのゲームはとにかくプレイヤーの暴言が多いイメージで、特に味方に対して怒ってる人がめちゃくちゃ多いなというイメージだった。

そして実際に自分でプレイしてみてその理由が分かった。

たとえばバスケットの試合で一人だけゴール下から一生動かず、「俺にパスをくれたらシュートするから!!」と言ってる人がいたらどう思うだろう。

みんながディフェンスをしてる時もひたすらゴール下で手を振るだけの人間が存在するのがMOBAというジャンルのゲームだった。

ポケモンユナイトはチーム戦である以上個人だけでやれることには限界がある。最低限の知識さえ共有できていないと感じた時、人は悲しさと怒りに包まれるということが分かった。

しかし低ランク帯では無法地帯だったランクマッチも、ランクが上がるにつれて次第に秩序を得ていった。とはいえ最終的にまともなゲームを遊べるようになったのはエキスパート4以上になってマスターとマッチングするようになったあたりだ。

それまではエキスパートですらひどいプレイヤーに沢山当たった。大体5試合したら3試合はやばいやつがいるイメージ。そのくらいに混沌としていた。



そしてマスターヘ

エキスパートに上がってからは勝ち方が分かってきたので高い勝率で一気にマスターまで到達することができた。

僕がマスターまで上がるときに意識したことは、とにかくゲームの理解度を上げることと簡単なキャラを使うことだった。

ゲームの理解度とはゲーム中に自分が今何をするべきなのかをしっかりと理解して行動できるようにすること。そしてソロでランクマをする上で勝ちやすい行動とは何かを見つけることだった。

自分は最初カビゴンをメインに使っていたのだが、途中でカビゴンでランクを上げるのは厳しいと気づいた。

その理由が、カビゴンに代表されるタンクやサポートキャラは自ら火力を出すことができないのでどこまで行っても味方のアタッカーのプレイヤースキルに依存してしまうということ。

そしてボイスチャットなどで連携が取れない野良ではタンクを機能させるのが難しいと感じたからだ。

簡単に言うと味方のタンクが下手でも勝てるが味方のアタッカーが下手だと絶対に勝てないということだ。

そこで次に使い始めたのがエースバーン。このキャラのいいところは操作がとにかく簡単なところだ。

基本的には相手の攻撃が当たらない立ち位置でひたすらAボタンを連打して通常攻撃をするだけ。味方の後ろからひたすら敵を削ることがエースバーンの役割だ。

操作が簡単なことで自分の意識のリソースを他に割くことができるようになった。すなわち戦局の見極めだ。

エースバーンはとにかく火力が高いキャラなのでカジリガメやロトム、サンダーなどのオブジェクトに触りに行くきっかけを自ら作ることができる。

特にサンダー戦においては敵がバックドア(こっそりシュートを決めに行く行為)をしているならば素早くサンダーに寄ってサンダーを始めることができるし、敵を数体KOしたタイミングで味方にサンダーやろうぜ!ときっかけを与えることができる。

つまり非常に勝敗に影響を与えやすい立ち位置にいるということだった。

プレイスキルがそこまで要求されず、状況判断のみで勝利に貢献する度合いが高いキャラということでMOBA初心者の自分が野良で使うにはこれ以上適したキャラはいないんじゃないかと思った。

エースバーンと似た役割のキャラにゲッコウガがいるが、こちらはエースバーンとは似て非なる非常に難しいキャラクターで自分には使いこなせる気がしなかったのですぐに諦めてしまった。

途中でエースバーンがナーフされてしまったりもしたがナーフ後も変わらず強く、むしろナーフされたことで競合が減り、ピックしやすくなったのが逆にありがたかった。


ポケモンユナイトというゲームは面白いのか?

MOBA未経験だった自分がマスターまで遊んだ上で言わせてもらうと間違いなく面白い。

細かい部分で改善して欲しい部分はあるがなんと言ってもまだリリースして1か月経ってないゲームなのでこれからいくらでも改善されていくと思う。

ゲームがシンプルすぎて浅いと感じる人もいるかもしれないが、ゲームを深くすることなんて後からいくらでもできる!

でも初心者がゲームを始めてくれるかはリリース直後の今が勝負!!

これだけは言っておきたかった。


ファイアローが強化されることを祈ってます。

おわり




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