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記事一覧

ランゴリアーズ~教育虐待~

ランゴリアーズ~教育虐待~

監督・脚本、トム・ホランド 原作、スティーブン・キング
キャスト、デヴィッド・モース/マーク・リンゼイ・チャップマン/パトリシア・ウェティグ/ケイト・メイバリー

※ネタバレあり

~最初の総括~

私がトップクラスに好きなドラマ・映画作品です。
子どもの頃に観て、すごく好きになって、何度も何度もビデオ屋で借りてもらって観ていました。

大人になってからはビデオ屋に行く機会が遠のき、長らく観ていな

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『ベイマックス』~実はハードだった~

2014年公開(アメリカ合衆国)
監督、ドン・ホール クリス・ウィリアムズ 脚本、ジョーダン・ロバーツ ドン・ホール

 ディズニーの作品。
 広告ではかわいらしいふわふわした見た目のベイマックスと、それに抱きつく少年の様子が目立っていたので、ほんわかした感動ストーリーだと思っていました。
 が、見てみるとびっくり。ハードなバトル&サスペンスものでした……。
 まず冒頭から、怪しげな賭博場で、見た

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『白ゆき姫殺人事件』~人間はウソをつく~

『白ゆき姫殺人事件』~人間はウソをつく~

2014年公開(日本)
監督、中村義洋 原作、湊かなえ

 ※ネタばれ含む

 原作者の湊かなえさんには好きな作品が多いのですが、心をえぐるような内容が多く、見終わると精神が不安定になります(笑)。そして今回もそのような話でした。

 見た目が地味で暗くて被害者に恨みを持っていそうな、被害者同僚の城野。
 状況が怪しいというだけで城野が犯人だとみんなが憶測で語ります。私の知人はネットのデマにさらさ

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『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』~たった一言~

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』~たった一言~

2016年発表(アメリカ合衆国)
監督、ジェームズ・ボビン 脚本、リンダ・ウールヴァートン

 ※ネタバレ含む 

 
 2010年公開の「アリス・イン・ワンダーランド」の続編になります。
 前作は当時に映画館で見たきりで、話は忘れてしまっていたのですが、キャラクターは覚えていました。
 悪役の赤の女王がものすごく嫌な奴でした。しかし、自分の見た目(デカ頭)へのコンプレックスで泣いている姿が印象的

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『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』~RI☆N☆GO~

2015年公開(日本)
監督・樋口真嗣 脚本・渡辺雄介、町山智浩 原作・諫山創  

 ※ネタバレあり

『進撃の巨人』はアニメは観ていましたが原作は未読です。今回は樋口真嗣監督の実写映画についてになります。

 まず前半の感想。

 ミカサは髪型でわかりやすいけど、エレンとアルミンはパッと見どちらがどちらかわからなかったです。他の人もですが、格好や髪型が似通っているので誰が誰なのか把握するのに苦

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『キングコング 髑髏島の巨神』~至高のB級!~

2017年公開(アメリカ合衆国)
監督、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ 
脚本、ダン・ギルロイ&マックス・ボレンスタイン&デレク・コノリー 
原案、ジョン・ゲイティンズ&ダン・ギルロイ  

 ※ネタバレあり

 お恥ずかしながら予備情報は「キングコングのリメイク(リブート)」くらいしかなく、「まずまず」くらいの期待感で観に行きました。
 結果、予想だにしない作品を観ることになりました。
 冒頭か

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『残穢~住んではいけない部屋~』~怨みはつながる~

『残穢~住んではいけない部屋~』~怨みはつながる~

1992年公開(日本)
監督、中村義洋 脚本、鈴木謙一 原作、小野不由美
 

※ネタバレあり

 原作者が『十二国記』の作者さんだと知ってびっくりしました。さらにその作家さんの旦那さんが同じく小説家の綾辻行人さんであることにも。

 感想ですが、とても見ごたえのある作品でした。

 後まで尾を引くような怖さと気持ち悪さがありました。
 鑑賞後、漫画読んで一寝入りしてインディペンデンス・デイ観てか

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★感想文もくじ

『星の王子さま』~大人のための人形劇~

『星の王子さま』(原作)~答えを探す旅~

『新世紀エヴァンゲリオン』~それでも他人と生きていく~

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』を見て

島田つきが『愛と幻想のファシズム』について熱く語る日記(読了編)

島田つきが『愛と幻想のファシズム』のゼロについて熱く語る日記

島田つきが『愛と幻想のファシズム』について熱く語る日記(蛇足編)

『それいけ!

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竜とそばかすの姫

監督、脚本、原作 細田守
キャスト 中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ

竜とそばかすの姫を鑑賞しました。

細田監督の作品は、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」は観ています。
上記だとおおかみこどもの雨と雪が好きでした。こどもたちのそれぞれのラストの決断とか。狼という動物への愛情を感じるところとか。

さて、「竜とそばかすの姫」について。

クジラ

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「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」~少し大人な極上の鬼太郎世界~

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」~少し大人な極上の鬼太郎世界~

監督、古賀豪 脚本、吉野弘幸 原作、水木しげる

※ネタバレあり
※ゴジラVSデストロイアのネタバレを含みます。ゴジラ-1.0にも少し触れます。

これまた非常に長くなってしまったので、冒頭に要約を置いておきます。
興味がありましたら全文お読みくださると嬉しいです。

【要約】

非常に好みで面白かったです。
鬼太郎とこういうおどろおどろしさは相性が良いに決まってる!

村の狂気もですし、「妻が探

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ゴジラ~初代の感想~

ゴジラ~初代の感想~

1954年公開(日本)
監督、本多猪四郎 脚本、村田武雄・本多猪四郎
原作、香山滋
キャスト、宝田明 河内桃子 平田昭彦

ネタバレあり

先日、「ゴジラ-1.0」を観たことで、初代ゴジラを改めて観たくなりました。
いろいろ書いちゃったんですが、戦後すぐのゴジラ、という設定は、そういう気持ちにさせる意味でも意義深い設定だと思います。

では初代の感想。
この作品はやはり映画史に残る名作なのだと実感

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ゴジラ-1.0~誰も死なない戦争なんてないんだよ~

ゴジラ-1.0~誰も死なない戦争なんてないんだよ~

2023年公開(日本)
監督、山崎貴 脚本、山崎貴
キャスト、神木隆之介 浜辺美波

以下より、ネタバレあり

すごく長くなってしまったので、要約した感想をトップに貼っておきます。
興味のある方は詳しい感想も読んでみてください。

~要約感想~

正直、最初の印象は、ゴジラが徹底的な加害者として描かれ、頭を破壊され体がバラバラになって死ぬ、心臓だけになってしまうのが辛すぎて、話は面白かったけど悲し

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満州アヘンスクワッド~長谷川伍長について熱く語る編~

満州アヘンスクワッド~長谷川伍長について熱く語る編~

原作、門馬司 作画、鹿子

※ネタバレあり

現在118話まで読んでいるので、そこまでの感想です。

仲間を集めながらアヘンを売る主人公たち、それを追いかけるマフィアや憲兵! 先々で出会う巨悪との闘い!
さながらダークな「ワンピース」といったところでしょうか。

主人公(勇)のアヘン精製技術は天性のものがあり、作られたアヘンは他とは比べ物にならない極上なものです。作中では「真阿片(アヘン)」と呼ば

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シン・仮面ライダー~ドキュメンタリーについても~

シン・仮面ライダー~ドキュメンタリーについても~

『シン・仮面ライダー』2023年公開(日本)
監督、庵野秀明 脚本、庵野秀明 原作、石ノ森章太郎
キャスト、池松壮亮・浜辺美波・柄本佑

※ネタバレあり

シン・仮面ライダー鑑賞を鑑賞してきました。

シン・ゴジラの感想はこちら
シン・ウルトラマンの感想はこちら

面白かったです。
シンシリーズの中では一番好きだと思いました。

鑑賞前、「庵野節」「庵野さんの映画」……みたいな、大衆が楽しむには

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