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#リテールテック 2018 観たほうがいいブース10選+α。~日本企業の買い物体験のUI/UX進化の方向は、やっぱりなんか違う気がする。

去年、こんなブログを書きました。

リテールテック2017観たほうがいいブース8選。~日本企業の買い物体験のUI/UX進化の方向は、なんか違う気がする。http://simako.hatenablog.com/entry/2017/03/08/020543

で、今年も行ってきましたリテールテック。

ってか、この業界(メーカー/デジタルマーケティング)にいて、行かない人の理由がわかりません。あなたの上司・部下・パートナー企業さんは、訪問していますか?もし行っていないようでしたら、「オー人事オー人事」かもしれません。

リテールテックとは?https://messe.nikkei.co.jp/rt/決済・キャッシュレス化、人手不足対策、オムニチャネル、物流関連システムなど、流通業のサプライチェーンとマーケティングを進化させるIT機器・システムを紹介する第34回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2018」を3月9日(金)まで東京ビッグサイトで開催し、国内外から流通業界向けのソリューションを提供する代表的な企業が出展します。

□所感
昨年以上に、決済(キャッシュレス)・データ活用のソリューション展示、「デジタル化(そのコトバ自体が死語かもですが)」が目立ったように思います。
つまり、一般的な企業で「狭義なデジタルマーケティング」な、デジタルメディア・情報伝達としてのコミュニケーション手法だけを、スコープにしている理由はなく、もはや川上から川下まで、顧客とのあらゆるファネル・モーメントに、メーカーであろうが、卸(ロジ)であろうが、小売りであろうが、一気通貫で行える下地・環境は整いつつある、ということです。(それをどうworkさせていくか、は、企業の体制組織人・リーソス次第ですが。)

以下、昨年同様、まだ訪問していない人は、残された会期、木・金曜で時間を作れたら、ぜひ訪問してほしいブースをご紹介いたします。

以下、去年と同様のコメント書きますが、今年も同じ感想です。

リテールテック行ったコトある方は、ご存知かと思いますが、入り口入ってすぐのブースは、国内最大手のPOSメーカーさんやベンダーさん。スーツをまとった関係者さんがブースの周囲を取り囲み、重厚感を醸し出しています。前職でもそうだったんですけど、ボクの興味関心は、この企業さんたちのブースにはまったくなく、会場奥の方のスタートアップ企業さんや、新進気鋭の企業さん。

1)セゾン情報システム
STORES-Insight (ストアーズインサイト)
https://stores.saison.co.jp/service/stores-insight
こちら、あのベストセラー「統計学が最強の学問である」の西内啓さんの会社「データビークル」さんとの共同プロダクトです。
http://www.dtvcl.com/

(たぶん、この協業での解析は、日本初じゃないかな。ちがったらごめんなさい。)先行して小売系、百貨店系の企業様で事例があるそうです。

ご興味ある方はぜひ。

2)SHOWCASE GIG
https://www.showcase-gig.com/

去年も紹介しましたけど、今年は、ブースがめっちゃ大きくなっていました。昨今、マクドナルドでの事前決済などが、注目され始めていますが、彼らは、もっと前から取り組んでいました。ぼくが初めて事前決済で体験したのは、2016年。
当時のブログはこちら

まだ事前決済→受け取りを体験したことないかたは、ぜひご利用してみてください。快感ですよ。

3/4) ABEJA & soracom
もはや説明不要ですが、ぜひ。

5.SENSY
AIでグロースしてきたセンシーさんが、 VINX内ブースで出展しています。

6.シスコシステムズ
Wi-Fiだけでなく、AIを使ったインスタ映えな企画も参考展示

7.ヤプリ

あいつがいます。たぶん。

8.9NEC /NTTドコモ(超大手ですけど。)
同時期に棚ソリューションを発表

10.フリークアウト
結構意外でした。彼がアナログなこのような展示会に出展してるのは。今回は、位置情報ソリューションのご提案でした。


11.番外
パナソニック:あの方が転職されたか、めっちゃB2Bセールスにチカラはいってました。ソリューションもステキでした。

そのた、無人コンビニが体験できたり、キャッシュレスソリューションは、めっちゃ多いです。

そして、まとめは、前回と同様ですけど、その杞憂は、若干薄まった感覚です。

今回の展示会で、大手企業様、日本レガシー企業様のソリューションは、過去の延長線でしかなく、現代ライフスタイルを、ほんのすこし便利にするかもしれないけど、「Amazon的革命」と呼べるまでのソリューション提案にはなっていないんだぁ、と。 (あ、「革命が必要」とかいう意味ではなく、2017年〜20XX年の、生活者によりそった、UI/UX最適な解、という意味で。) 「買い物」という体験には、「レジが必要」という概念から、脱出できていない。 「レジ、なくてもいいじゃん。」 という発想は、飛躍すぎてるし、POSレジ販売を生業としている企業さんたちは、そもそも自己否定になるし、と。 (「Eメールマガジン」を捨てられない企業群と一緒か。) 某オムニチャネルの賢人たちも、決済・購買に対する「顧客時間」への捉え方は、基本的に、省力化。 購買前の期待値の最大化と、(それを裏切らない)購買後の体験/ジャーニーをリッチにすることに意識を集中すべきなんだな、って。 「レジ会計待ち」の、買い物体験ほど苦痛はないですよねぇ。 並んでた列よりとなりの列の方が先に進む、とか。 既存企業のレジテクノロジーの進化は、「レジ会計を簡単にする!」というミッションのもと動いているので、「レジ会計をゼロにする」というUXは、描けていない。


と、いうことで、時間を作って、訪問してみてくださいね!



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