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DTM歴17年 現役高校DTM講師が考える「初心者が買う必要の無い機材3選」part1

この記事は初心者向けの記事になっている

北海道の高校にてDTMの講師
割と珍しい働き方の自分
需要があるか分からないけど、DTMに興味があってこれから機材を揃えようとしている人に読んで欲しい記事

情報量が多いので記事はpart1,part2,part3の3つに分ける事にした

初心者の段階で買う必要無かったよなぁ、、って機材をピックアップして「初心者にはこっちの方が良いですよ」という代替案を提案する記事だ

特定の機材を否定したり、そういった内容では無い

「絶対、要らなかった」

こんなの要らねえ

ぶっちゃけるとそういう機材はあった

ありまくる

何万 何十万 何百万溶かしたか分からん、、

DTMって始めようと思った時にはPCとソフトだけ、下手したらオーディオインターフェイスも無くてカクカクした状態から始まる人も多いと思う

なのでDTMをこれから始める、お金の無い学生や2年目社会人(2年目の方が無いよね)の方向け

「出来れば、、無駄なモノは買いたくないんですよね」という方向けの記事

ボランティアで書いている訳ではない

最初にお願いしておくと「危うく買う所だった!証さんありがとう」という気持ちになったらnoteにお酒が1本買える200円 投げ銭でぶん投げて欲しい

「いや、そもそも無駄なカネ 使いたくないから読みに来たんだよ」

と言う人が居る事は想定済み、というか本記事に辿り着いた大半がそう

自分も学生なら読むだけ読んで、お金は払わない(理由は面倒だから)

「じゃあ、お金が入らなからやっぱりボランティアじゃん」

いや、世の中にはギブに対してギブを返してくれる人もしっかり居る

先生の生徒はこんな所にお金投げないでピックとかサンプル買って下さい
社会人の皆様 よろしくお願いいたします

お隣さんに野菜をあげたら、カレーとか煮物になって返ってくるタイプのストーリーが好きなのでよろしく

札幌のクリエイター DTM講師の証と申します

地上波BGMの作曲家、トラックメイカー、オンラインスクールの運営
レコーディングエンジニアとして活動中

自分でビートを作って、リリックを書いて
自分でマイクを選んでレコーディングして
自分でミックスして音源を作って
自身の音源もリリースしています

2024年 1年間 クリエイターとして限界に挑戦中

最期の1年 クリエイティヴな気持ちを完全燃焼して燃え尽きる活動中

一応書いておきたい事
大前提として最初はオーディオインターフェイスとヘッドホン DAWソフトがあれば良い

さて 早速書いていこう、まずは1つ目


「初心者が手を出す必要はない」と考えた時に1番最初にズバっと思いついた機材で
初心者が手を出しがちな機材

「フィジカルコントローラー」

ノブやフェーダーで音量等を調整する

これだ!フィジカルコントローラー
見た目が機材機材してて、かっこよくて欲しくなるんだよなぁ

5000円のも、10万越えのモデルも買ったことがあるけど機能に大差は無く、最終的に使わなかった

DAW側で設定を書いて、任意のノブに特定の機能を自分で割り当てる

使いこなす為には設定を自分でやりくりできる事が最低条件となる

DAW側で設定を書いて
任意のノブに特定の機能を自分で割り当てる

出ました

早速これがハードル高い 初心者には特に
アサイン(機能割り当て)ってやつ

DTM始めた時ってなんとなく机の上に所狭しと並べられた機材 フェーダーやノブが満載の機材を使いこなして

フェーダーのあげさげや、ノブを右や左に回しながら音量や質感を調整していくイメージがあると思う

この手の機材を使って作曲やミキシング(音を整理整頓して完成に近づけていく作業)をしていくイメージをしてしまうかもしれないんだけど

初心者はそもそも、正しい音量調整やイコライジングが分からない
正解も無いのに調整もクソもない

手続きそのものが分からない状態から、フェーダーやノブに音量やパンを割り当ててて操作する所に辿り着くまで時間がかかる

「これが机にあるだけでテンションあがるんだよね」というクリエイターが居たらそれはそれで買ってしまえば良い

音楽は気持ちが大事なので、気持ちの部分を無視して効率的に進めても良い曲はかけない

でも 初心者が使いこなす事は難しい

操作が?

いや、設定が難しい

DTM初心者は作曲しようと思ったらまず、プロジェクト画面に音の鳴る楽器を立ち上げる所から苦労する

立ち上げた楽器にフィジカルコントローラーのノブやフェーダーが自動で適用される訳じゃない

要は繋いだだけだと使えない

ピアノならピアノ ギターならギターの音量を他社製品のフィジカルコントローラーにアサイン(音量の数値を、特定のノブやフェーダーに設定して手で操作できる様にする手続き)が難しい

授業でも扱いたく無い、お互い手続きと荷物増えるだけだから

「はい、じゃあ一番右の2つはカットオフとレゾナンス フェーダーは1-8のボリュームに適用して下さい~」

こんな事、他社製品を渡されて急に言われてもDTM初心者は出来ない 自分は出来なかった

自分も初心者スタートしたから分かる、訳の分からない教材やクソも役に立たない楽器屋のセミナーに受講料も溶かした

DAWと違うメーカーの機材を組み合わせて設定するのは難しい

スタインバーグ純正のコントローラーをCUBASEに繋ぐ とかなら割と大丈夫だったけど、メーカー物は高い 初心者はプラグインを買った方が有益

難しい上、DAWとフィジカルコントローラーの相性が悪いと一つのボタンに謎の設定が勝手に割り振られたりする

音量を操作したはずなのにメトロノームが流れて録音が始まってしまったり、「1つ前の作業に戻る」ボタンを押したはずなのに急に音量がバカでかくなったり演奏が始まったりする事もあった

「パソコンに詳しい、機械の操作が直感的に分かる人」がDTMの操作を最初から直感的にできるかと言うと そんな事は無い

「DAWについて」

初心者向けの記事なので、DAWを検討してる段階の人も居るかも知れない
少し触れておく

DAWは全ての製品を使ってみたけど、ガレージバンド以外は直感的に操作できる部分とそうでない部分が混在していて、後者の難しい部分こそ大事な箇所であったりする

ガレージバンドは割と見た目のまま操作できるので簡単だけど、かゆいところに全く手が届かない

「背中がかゆいから背中がかきたいのに、そもそも腕が短すぎて首の後ろくらいまでしか行かないよぅ、、」というソフトだったので

ガレージバンドは本当にオススメしない

ガレージバンドが入り口となってDTMが楽しくなる事は素晴らしいので、そう考えるとガレージバンドは良いソフトだ

でも、体験版や無料の域を越えない

初心者向けの記事なので誤解を恐れずに書くと

作曲家や楽器 ボーカルはCUBASE
トラックメイカーはFL
エンジニアはプロトゥールス

今の所これで大丈夫

トラックメーカーはNIとAKAIを使いこなして、マシーンやMPCで作った素材をプロトゥールズで整理できるようになるとお得かも
そこはプロに任せてトラックメイクに専念するのも良い

近年スタジオワンが急成長してきたので、作曲家 バンドマン 宅録ギタリスト/ベーシストにスタジオワンもオススメ

そんなDAWを選んだ次に必要なのはオーディオインターフェイス

自由自在にDAWを動かしていこうと考えた時にフィジカルコントローラーはまだまだ先の話

そして、脳と指先が直結してシームレスに動くようになり、極めた時にはきっとフィジカルコントローラーに手は伸びない

フィジカルコントローラーは中級者向けだ

プロの先輩や業者のスタジオにもよく存在してるけど、操作してるエンジニアや作曲家の先輩を見た事が無い

ホコリを被ってなんか汚くなって、触らなくなってメルカリ行き 定番だ

でも「フィジカルコントローラーを買うな」という訳では無い

フィジカルコントローラーにDAWの機能を割り当てられる位、操作をマスターしてからで大丈夫

使いこなしたら便利という面も勿論ある

でもフィジカルコントローラーは使いこなす頃にはフィジカルでコントロールする必要無くなっているという 中途半端な機材だ

操作をある程度マスターしてから
この辺の機材があったら便利ではある

なので、フィジカルコントローラーに関しては「代わりにこれを買った方が良い」という案は特に無い

あくまで結論は

「初心者にフィジカルコントローラーは設定のハードルが高いので、買うならある程度操作を覚えた段階で大丈夫」

マウスとキーボードが最強

唐突に結論行きます マウスとキーボードが最強

ある程度の操作を覚えた段階での購入はオススメも否定もしない

個人的にはキーボードとマウスを極めるとフィジカルコントローラーより速度が出ると考えている(後述)

そもそもDTMを初めて、いきなり最初から多数のトラックをミックスしていく事なんてあまり無い

せいぜいドラム ベース ギター ボーカル 鍵盤 SE

4~8トラックの音量バランスがとれれば充分だ
これならマウスとキーボードだけでどうにかなる

そんな証は何を使っているのか

マウスとキーボードだけ

地上波CM/BGM作曲の仕事
ミックスの仕事
マスタリングの仕事
ノイズ除去の仕事
歌ってみたを編集する仕事
長い会議の録音から不要な箇所を取り除く仕事


すべてマウスとキーボードで完結している

立ち合いミックス等で証の操作を見たお客様に「ショートカットの操作早すぎる」と言われる

「手が2本しかないから、マウスとキーボードから手を離さない方が早いに決まってるでしょ」
これがDTM歴17年の自分が出した結論

なので代わりに買うものがあるとしたら

①レスポンスが高速のゲーミングマウス
・放っておくと省電力で勝手に電源オフになるモノは論外
・マウスの感度をボタン一つで切り替えできると便利

②レスポンスが高速のゲーミングキーボード

・放っておくと省電力で勝手に電源オフになるモノは論外
・DTMを外でやる可能性が無いなら有線で充分

この二つを使いこなすとフィジカルコントローラーといい勝負ができる

余談だがゲーミングとDTMの相性は最高
理由は節電や効率化を無視してパフォーマンスに振り切っているから

と、いう事でフィジカルコントローラーの購入は一旦待った方が良いかも

再生とか巻き戻し、トラックディレイとかパン 実際なんでもキーボードとマウスがあれば余裕でコントロールできる
自分の使いやすい様にキーを割り当てたりしてしまえばいい

ちなみに証はまんまとフィジカルコントローラーを買った人間

「マウスの方が早いじゃねえかクソッタレ!」
といって武藤にタダであげてしまった

フィジカルコントローラーを買った恩恵を一ミリも回収できなかった

哀れな証にお酒1本分 200円の投げ銭をnoteぶん投げても良いよという心優しい方がこの世に居る事を信じています

part2 part3も書こうという気持ちになるのでよろしくお願いします

最期の音楽活動

残り261日

音量調整やイコライジングに精を出そう

また、キックから選び直そう

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