余儀なく引っ越し pt.2

電気温水器が故障した翌日。

早々に管理会社に電話をして故障の旨を伝えたところ、ものの数時間で指定業者の方が来てくれた。

電気温水器を見て放った第一声が「あー…。今ねー、ないんですよ、モノが。コロナの影響で半導体が不足してて…。」

点と点が繋がり線になったかのように色々なことを思いだした。

音楽制作に際して使用される機材の生産にも所謂"コロナショック"が大きな問題になっていて、入荷の目処が立たなくなる恐れがあることを今年の頭に耳にしていたことを思い出した。

他の業者やメーカーに問い合わせても答えは同じで、早くても2.3ヶ月、遅くて半年くらいかかるかもしれないということだった。

ネットニュースになっていたこともあって、一気に暗雲が立ち込めた。

「最低でも2.3ヶ月お湯が使えない暮らし」

これに耐えられる自信がないと思った自分は新たな住まいを探すことになった。

つづく

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