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これからの時代のおもちゃ開発について~「気泡わり専用アラビックヤマト」の開発経緯

国民的に有名な液体のり「アラビックヤマト」を、手遊びおもちゃに生まれ変わらせたプロダクト、

気泡わり専用アラビックヤマト
のクラウドファンディングを実施しています。

ここでは、他の記事で書いていない裏側的な事を書きたいと思います。このプロジェクトで確かめたかった事や、プロジェクトをやってみて感じたことなど。(プロジェクトの詳細は下のURLからサイトを見ていただきたいです。)

支援・製品購入はこちら↓
https://kibidango.com/965

※まずは、小学校の頃アラビックヤマトで手遊びをしていて、懐かしい!と思った皆様、何卒ご支援よろしくお願いいたします!(目標達成でお礼の品として製品を郵送します。)

開始初日のうちに目標金額を達成し、各コース支援により商品の購入ができるようになりました。

今回の商品の最大の特徴は、既存のアラビックヤマトの容器と中身の液体のりをそのまま活用しつつ、文具として使わない、Fidget(疑似感触玩具)に変貌させたことにあります。

僕自身は、大手玩具メーカー勤務時代には、金型を作って量産する成型品を用いた玩具を開発することがほとんどでした。

それが、株式会社ウサギを起業して商品を作るようになると、資金体力も流通力もないため、当然のように生産ロットの壁によって作れないものがとても多くなりました。

しかしこれは会社規模が小さくなったことだけが理由ではなく、たとえ大企業であっても、スマートフォンの絶対的支配力、コンテンツの入れ替わりの早さ、嗜好の細分化、個人のディベロッパーの参入などから、一つのプロダクトを大量に作ることが難しくなってきています。

その制約の中で、改めて、おもちゃという存在の役割を考えなければならない状況が来ています。

おもちゃ開発は、デザインやギミック以前に、そのモノを間にはさんで、誰と誰がどんな会話をして、どうやって笑いが起こるかを設計することです。

それが成し遂げられるなら、たとえ石ころや葉っぱ、どんぐりなどであっても、立派なおもちゃであり、仕立てて値段が付けばプロダクトです。

今回、ヤマト株式会社の協力を得て開発した、文具を編集して玩具にした「気泡わり専用アラビックヤマト」は、原体験と制約条件の中から誕生した、量産数の壁を越えたおもちゃです。会話と笑いを生み、飽きずに楽しめるおもちゃです。

僕らは誰もが、一人一人の原体験や個人的欲求をもとに遊びを考え出して、何かを量産したり発信したりして大勢にそれを届け、笑わせる術をいくらでも考え出すことができます。

何かを具現化したり、発信したりしてみたいという人がいたら、まず大金を使わなくてもできる小さなことから、手を動かしてやってみてはいかがでしょうか。

最後にもう一度、支援して頂けたら、本当に嬉しいです!(2019年8月28日まで。ネクスト目標はユーザー100人です。)
https://kibidango.com/965


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