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好きな男の子と岩盤浴デートしてきた話。

今日は、好きな男の子と岩盤浴に行く。まだ付き合ってはいないけど、この間誘われた。実はこんな経験は人生で一度もなく、なんだか、別の人の人生を歩んでいるような気分でいた。


彼と初めて会ってから、3か月ほど経つ。

2人で会うのは4回目なのだけれど、少しずつ彼のことを知れているような気がする一方で、まだ全然知れていないとも思う。だから少し緊張していた。

夜ご飯を軽く食べた後、岩盤浴の施設に向かう。体を洗って、岩盤着に着替えたら集合ねーと言い合い、男湯と女湯の間にある椅子で待ち合わせをすることに。


急いで準備し、待ち合わせ場所に行くと彼が座っていた。

私を待っている彼を見て、なんかかわいい。と思ってしまった。キモいなぁ私。

携帯も置いてきているから、ぼうっとして待ってた。この子の横顔、しばらく見てたいわぁ。。

感想が、完全におばさんのそれ。笑


彼が岩盤浴に行こうって誘ってくれただけで嬉しかったけど、彼いわく、岩盤浴に行くのは半年ぶりなのだという。

そんな特別なイベントに私を誘ってくれたのかと思うと、余計に嬉しかった。


彼は一度来たことのある施設だったので、いくつかある岩盤浴の部屋に入る順番も彼に任せた。

最初はそんなに暑くない部屋に入って、最後に一番暑い部屋に行って、涼んだ後に漫画をダラダラしながら読もうということに。

私は岩盤浴の施設自体、あんまり来たことなかったんだけど、基本的にあんまり喋っちゃいけないのね。そりゃそうだよね。小声ならいいのかもしれないけど、ついつい無言になる。

横をチラと見る。彼は横になって目を閉じていた。えええ、目閉じてる…!

少し離れたとこから見てるだけでドキドキする。またチラ見する。見られてることに全然気づいていない。無防備すぎてかわいい。いや、やっぱこの子かわいいなぁ、と思う。

そして、ふと思う。なんだこの関係。2人で並んで汗かきながら寝る関係。なんていうか、ザ・友達っていうくだけた関係でもないし。いま何考えてるんだろうなぁ、彼は…と気になってしょうがない。

手を伸ばせば届く距離にいる彼にふれたい。けど、ふれられないのがもどかしかった。

本当に好きな人には、指一本ふれるのにも勇気がいるものなんだなぁ、としみじみ思う。


なんだかんだで、あっという間に時間は過ぎた。でも本当に伝えたいことを話せず、気になっていることは訊けなかった。自分の頭の中では、伝えたいことや質問がたくさん浮かんでいたのに。

脳内シミュレーションをするけど、絶対に実現しない。いつもそうだ。

なんなら2回目、3回目のデートの方が喋れた気さえする。どんどん喋れなくなる、怖くて。


とりあえず、岩盤浴は楽しかった。というか、彼のリラックスした感じとか見れてよかったなぁ。うん、やっぱかわいいでしかない。

とはいえその日も何事もなく解散した。今度は私から映画に誘ってみたところ、行こう!の返事をもらえたので、一安心。


彼が私をどう思っているかは、正直わからない。一つ一つの言動を考察していたらますます迷宮入りして沼にハマることがわかったので、もう考えないことにした。

とにかく、誘ったら来てくれる。誘ってくれる。それだけで、もう最高じゃないか。そう思うことにする。

とはいえ私自身も、彼に対して感情が溢れる瞬間がこのデート中にあったかというと、まだなかったのも事実。

だからもう少し時間をかけて彼と向き合ってみたいな、と思った。







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