コンテンツマーケティングの始まりは農業雑誌だった
コンテンツマーケティングが日本で話題になり始めたのは2014年ごろのことだと言われている。ただ、コンテンツマーケティング自体の歴史は意外と古く、その起源はなんと1895年まで遡れるという。
それが、アメリカ・イリノイ州に本社を構える世界最大規模の農業機械・建設機械メーカー「John Deere」が発行している雑誌『The Furrow』だ。
『The Furrow』は自社の農機具を売り込む製品カタログではなく、収穫作業を効率化する方法や新技術の紹介など、農家にとって有益な情報を提供する雑誌。
広告で製品の魅力や売りポイントを発信することが主流だった時代に、あえて宣伝はせずに農家の人たちの役に立つ情報を発信することで、ターゲットとの強いリレーションを築くことに成功。
この雑誌は12の言語、40カ国以上の国、全世界400万人もの読者に読まれる巨大メディアとなり、結果的にJohn Deereの商品・ブランド認知とブランドイメージの向上につながった。
なんと、この雑誌は現在も発行されている。一部はデジタルコンテンツ化も行いながら、120年以上続くオウンドメディアとして同社のマーケティングに貢献し続けているという。
John Deereが今もなお業界トップクラスの地位を維持していることを考えると、最も長期間にわたってコンテンツマーケティングに成功している事例と言えるだろう。
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