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便利な機能に潜む巧妙なしかけ

【ロックイン効果の成功事例】

ロックイン効果とは、ある商品やサービスを購入した顧客が、何らかの理由でその商品やサービスから離れにくくなり、顧客との継続的関係が維持される効果のことを指す。ロックイン効果の具体的な事例は、実は僕たちの生活の身近なところで発見できるものが多い。

Facebook / twitter:他のサービスにも使えるプラットフォームを提供して成功

Facebookやtwitterは、実はロックイン効果の名手である。

インターネットで何かしらのサービスを利用するとき、「Facebookアカウントでログイン」「twitterアカウントでログイン」という表示を見かけたことがあると思う。

何気なくこの機能を利用したとき、ロックイン効果はすでに作動し始めているのだ。

こうした機能は、Facebookやtwitterがプラットフォームとして自由に使えるように公開・提供しているもので、サービス提供者はFacebookやtwitterと契約を交わすことなくこの機能を自分のサービスに実装することができる。

サービス提供者にとってはアカウント管理の手間が減るだけでなく、ユーザーの個人情報を保持することなくサービスを提供できるというメリットがあり、ユーザーにとっても各種サービスへのログインが簡単になるというメリットがある。

では、Facebookやtwitterにとってのメリットは何か。

それは、ユーザーがFacebookやtwitterを退会しようと考えたときに、このアカウントサービスでログインしていた他のサービスの設定をすべて変えないといけなくなるということ。機能を活用すればするほどその手間は増えていき、退会を抑制する効果があるのだ。

このようなアプローチはシステムロックインと呼ばれ、様々なウェブサービスで広まりつつある。


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