見出し画像

アディダスが一流ブランドになるためにとった手段

【差別化戦略の成功事例】

adidasはデザインの独自性によって差別化に成功したブランドである。

1948年、アドルフ・ダスラーがadidasを創業して間もない当時、どのメーカーのスパイクシューズも同じようなデザイン、同じような色と形をしていた。

そのため、せっかく新商品を宣伝しても自社のシューズだと認知してもらうのは簡単ではなく、そのために多額の広告費用をかけて宣伝資料やカタログを作って他社との違いを伝えなければならなかったのだ。


当時、各靴メーカーはスパイクの補強として側面にストライプを用いることが主流であった。ここに目をつけたダスラーは、ストライプを白い線に変えて消費者が遠目から見てもadidasの靴だとわかるようにした。いわゆる「スリーストライプ」誕生の瞬間である。

そして、広告費に使っていた予算を一流のスポーツ選手とのスポンサー契約に費やし、スター選手たちにadidasのシューズを試合で着用してもらうようにした。


その効果は絶大。試合中、遠くからでも一目でわかるスリーストライプは「一流」「本物」の証しとなり、adidasのブランドイメージとブランド認知は大幅に向上。著しい利益成長を達成することができたのだ。

その後、adidasのスリーストライプは長い歴史の中で様々な商品に反映され、今や同ブランドの技術や実績、ストーリーなどを伝達するブランドの象徴となっている。

ブランディング成功事例、随時更新中!

「ブランディングナレッジベースSINCE.」では、企業やブランドのいろいろな成功事例を集めています。先人たちのチャレンジからビジネスに役立つヒントをご紹介しているので、よろしければ是非ご覧ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?