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ブランディングは経営議題のそこかしこに登場する

先日はとある会社の長い経営会議の日。
 
僕はマーケティングを担当している。戦略を立てて、実現プランをつくり、実際につくる。経営会議では、マーケティング戦略が正しい方向にいっているか顧問を含めて確認し、課題の洗い出しを行う。その中にはブランド戦略もあり、ブランドのプロポジションやビジョン、クリエイティブについても議論がなされる。そして決定すべきことを決定する。
 
大きな議題は、商品ポートフォリオと人材に関することだ。当たり前だが、マーケティングは経営会議の一議題にすぎない。経営に大きく影響するのはマーケティングだけでないことを改めて思い知る。マーケティング戦略がいかに優れていようとも、商品ポートフォリオが素晴らしいものでなければ、人材に対する投資やケアがなされていなければ、経営をよりよくするのは難しい。
 
商品はブランドづくりに欠かせないので僕も担当する。商品ポートフォリオは、顧客数を増やすもの、キャッシュカウ、差別化できるもので構成される。リカーリングビジネスに持っていくには、利用頻度を高めなくてはならないし、そもそも売れる商品をつくらなければならない。
 
人材には恵まれている会社である。それでもやるべきことは多い。離職率を下げる必要があるし、教育やインセンティブの制度を整備することも必要だ。そこにはインナーブランディングの要素が出てきたり、販促ツールなどで売りにつながるクリエイティブが必要になったりと、ここでもブランディングが顔を出す。
 
会議は長い時は10時間近くに及ぶこともある。だが、こうしてすべての議案を目にすると、そこかしこにブランディングの仕事があることに気づく。ブランディングはマーケティングの一部にあらず、経営のダイナモでなくてはならないのだ。

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