見出し画像

初診、長い1日

12時受付。帰宅18時。

長い1日でした。

朝お粥を食べて、がんセンターに着いた頃にはもうお腹が空いていて、終わったら何か美味しいものを食べたいねー、何食べよ、てか、何が食べれるんだろうねーと、付き添ってくれた、ちえfun倶楽部会長兼事務所社長兼オカン的な荒木町lounge DOMIEのキャサリンママと話しながら、13時からの診察にはどう考えても間に合いそうもない、ばっちりシステム化されているのにも関わらず、中々どうして時間のかかる大所帯病院の受付待ちを、和やかに待機しておりました。ママがいてくれなかったら、間が持たず空腹に喘いで苦しい時間だったと思います。

ここ数日、原因不明の頭痛と、多分掌蹠膿疱症関節炎的な右肩から鎖骨にかけて痛みがあり、掌蹠膿疱症も禁酒して一旦は落ち着いて来たと思いきや、やっぱり炎症の元凶はまだ体内から駆逐されてはいないので、また再燃しており、手足は水疱で穴だらけ、カバンを持つにも辛い中、ファイル書類を何枚も持って、やれ何階の受付いって、診察して、アレコレ検査にあっちへ行ったり、こっちへ行ったり、次は何階でアレコレして、その後何階で入院説明受けて、最後に一階で入院申し込み書類書いて提出して、会計して、薬もらって、、、荷物を見ていてくれるというだけでも、とても助かりました。

予定より45分押しで、診察室へ。
担当医先生とのドキドキ初対面。担当医との相性はとても大事とよく目に耳にしますが、それは漫画家と担当編集者の関係と同様、二人三脚の作業(治療)工程において、ストレスがあるのとないのでは、完成品(完治)にたどり着く山が、学校の裏山になるか、チョモランマになるかの、大事なポイントになるであろう事は、容易に想像がつきます。

結論から申しまして、良い先生だと印象を抱く事ができました。ホッと一息。

2月3日に、再び大腸内視鏡検査と、3DCTというカメラを使わない内視鏡で、転移なども含む全身の状態を見る検査を予約してくれました。そして、先生の良い印象の象徴である、このお言葉。

『通常だと、検査して、結果は1週間後とかになるんですが、それじゃ処置がどんどん遅れていくし、待っている間の精神的苦痛もあるので、早めに結果お伝えして、まず手術日を決めましょう。というわけで、結果は、検査の翌日!外来13時に予約しておきますので、来てください』

優しい。頼もしい。ポンポンと言葉を並べるリズム、そこはかとなく漂う賢そうな、ノリ。素敵です。

『手術は、2月中を目指します。どうしてもコロナでひっ迫しているので、もしかしたらベッドの空きなどの関係で3月にズレ込むかもしれません。でも、3日の検査結果によっては、優先順位が変わることもあります。全ては結果次第です。まずは、検査してみましょう!僕もがんばりますので、がんばりましょう!』

ね、良い印象でしょ。

私は人の出会いに恵まれて、生きてきました。付き添ってくれたオカン的キャサリンを筆頭に、ちえfun倶楽部の皆さまに、荒木町を愛する皆さまに、応援してくださる全ての方々に支えられて、今ココにいるのです。

画像1

ホッと一息した後は、肺活量、心電図、レントゲン、採血と検査リレー。最後の採血で、力尽きました。

ただでさえ連日の下血で血が足りない上に、腸閉塞を恐れてお粥ばかり食べていて、体力も落ちていて、朝のお粥があっという間に消化され、空腹を感じて3時間経過、未来の癌研究に協力するための血液提供に同意したため、通常より多めの採血で、終わったらクラクラと目眩で、床が曲がりました。いえ、曲がっているのは私の視点と三半規管です。目はチカチカ。貧血プラス低血糖。併設のセブンイレブンで、inゼリー的なプロテインをチュウチュウ。終わったら何食べようーどころではなく、タクシーに載せられ、帰路につきました。

入院コンシェルジュ的な専属看護師が着くという、がんセンターのシステム。その看護師さんは、お金や仕事の不安などの相談に乗ってくれ、高額医療費控除の事、申請の仕方、提出のタイミングを教えてくれ、精神的な不安があれば対応する精神科医もつけることができる事、掌蹠膿疱症への理解、関節痛の痛み止めを追加で担当医に処方箋を頼んでくれたり、そして、食事についても、お粥しか食べてないと言ったら、セブンイレブンに、消化に良い大腸検査前食のレトルトセットが売っているから、買って帰ってみてと、色々親身に教えてもらいました。

さすが、がんセンター。場数が違う。癌患者の立場に寄り添う事に慣れている。お主、やりおるな、と場数を踏んだ老剣士の軽やかな剣捌きに感服する若剣士のような気持ちになりました。(?)

帰宅後、買ってきた検査前用レトルト食品のレシピを参考に、お粥以外のものも、勇気を出して食べてみようと思いました。とりあえず、今日は作る気力体力がないので、お粥たべました。。

画像2

採血の先生は、レバ刺し食べて!って言ってましたが、刺しは腸が弱ってるので、危険だけど、焼いた鳥レバーとか、鮮度の良い生でも食べられる牛レバーとかをよく焼きで食べとこうとタクシーの中で固く決意。体力なさすぎて、このままでは手術に耐えられません。


あ、そして、手術に向けて、禁酒に続き、麻酔の効きに影響が出るとの事で、禁煙も通告されました。うむ、致し方あるまい。

愛煙家の皆さま
癌になったら、煙との愛を引き裂かれます。
煙への愛を貫くためにも、内臓をどうぞ大切に。

応援ありがとうございます。サポートいただいたお気持ちは、お子様のミルク代、オムツ代になります。皆様の支えあっての荒木ちえです。本当にありがとうございます。