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父子家庭より母子家庭の方が大変なんでしょうと比較する無意味さについて

こんにちは。シングルファザー の村上です。
突然ですが、下記の図を見てどう思います?
役割毎にひとり親家庭になって「何に?困るか?」を表した図です。

確かに統計上では母子家庭と父子家庭の平均年収を比較すると母子家庭の方が低いことは明らかです。しかし「困る」要因から紐解いていくと上記の様な現象が確認出来ます。

つまり、性差の問題ではなく、婚姻前、婚姻時にどのような経験値を積んできたか?そして、ひとり親家庭となった時に、何を優先してライフスタイルを構築していくか?によるということです。また多くの母子家庭は子育て優先・多くの父子家庭は仕事優先の傾向があります。

それでは母子家庭支援の始まりと父子家庭支援の始まりを下記表で確認ください。

いかに社会的背景がひとり親家庭の問題と密接に関わっているかを理解頂けると思います。

また以下の表の様に夫婦での役割分業世帯は富裕者層の選択肢となり、夫婦共稼ぎが当たり前の世の中になりつつある。反面、ひとり親家庭になるにあたっての子どもの親権紛争の相談も激増しており、ワンオペ育児の問題も同様に拡大しています。

そして更に、以下の様な家庭・地域・職場間でのハラスメント行為の被害者も男女共に弊害を持っていることが理解できると思います。

これは母子・父子共にワンオペ育児の方々と同様な困難を抱えていることに他ありません。
あえて父子家庭・世帯主ならではの貧困へ向かう流れも存在するとするならば下記の表のように見えない貧困問題というものが存在することでしょうか。

つまり、母子・父子で「貧困の雲泥」を語るのは既に時代遅れ。
以下の表の様に多様な就労困難要因が重なっていることを前提に精査し検討する必要性があると私は考えています。

また「ひとり親家庭」で「離婚・未婚」というと自己責任論を言い出す輩が居ますが、大きな間違いです。下記表をご覧ください。

すでに「ひとり親家庭」として「生きる」ことは「人権問題」であり「選択肢として必要不可欠」であるという事実があります。

以上を踏まえ、題名のように母子・父子で比較することの無意味さについて、ご理解頂けたら幸いです。

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