見出し画像

シングルファザー として生きる:10か条(その5)父親業を1人ですることが父子家庭なのではなく、親業を1人で行うのが「ひとり親」家庭である。

こんにちは。今回は前回に引き続き私の経験を基にし、今現在シングルファザー として生きる。または、これからシングルファザー として生きる事実を迎える方々へ

私なりのアドバイスを10か条として、提案して行きたいと思います。

※前回分:
①父子家庭のライフスタイル作りは「自分らしく生きていく自分を許す」事から始まる
https://note.mu/single_father/n/n69e3f049302c

②自立とは上手に人の力を借りながら生きる事である。
https://note.mu/single_father/n/nbcb55a4da892

③その「正しい」は「優しい」とイコールであるかを自らに問い続けよ
https://note.mu/single_father/n/n6ee0f35e2592?creator_urlname=single_father

④相談とは「◯◯で困っている。一緒に考えて欲しい」と話すことから始まる
https://note.mu/single_father/n/n2ecdaa2dc681

_____________________________
(1)父親業を1人ですることが父子家庭なのではなく、親業を1人で行うのが「ひとり親」家庭

父子家庭の困り事について厚生労働省の調査によると
1位:家計 2位:家事 3位:仕事と結果が出ています。

しかし私のところには前章で記載しているように
1位:課題が重複して困っている 2位:生活費 3位:転職・職場の悩み

と若干ながらギャップが生まれています。
父子家庭となり間もない方、父子家庭となり年数を重ねた方も含めた統計調査である分、仕方のないギャップなのだろうと見ています。

しかし困り事「家事」については少し語らせて頂きたいです。
父子家庭になって間もない方からの相談では確かに、不安の声は浮かび上がってくる。
しかし「大大丈夫。やってるうちに慣れて、きますから!クックパッドもあるし!」
そう返答、すると大概の方は安心して頂けているように思います。

逆に一人暮らし経験が長く自炊経験がある方は家事ではあまり悩みません。
むしろ次の「ステップのワークライフバランスをいかに実現するか」に血眼になっている。


そんな時は「上司と相談ですね。とか総務課や人事部と相談されてみては?」または職歴を伺い、キャリア相談センターへ繋ぐことも良くある相談対応の内容です。

良く言われる「父子家庭だからと言って経済的に困らず、仕事にも困らない、家事で困ってます」なんてこと。

私から言わせればアホか!統計みれば想像つくだろうが!です。

皆、仕事頑張って、でも夫婦共稼ぎしていた時代とは絶対的に収入が足りない中で、債務の返済額も変わらない中、慣れない家事業を帰れば行い、終わらない家事をこなす日々。

もっともっと、早急に働き方改革が進んでいって、家事業育成支援が実現し、父子家庭へだって養育費は必要だよねという事が文言上、当たり前のように報道される日にしていかなくてはなりませんね。

_____________________________
(2〉頑張ろうとするのではなく、丁度良いペースを探すことから始めよ。

父子家庭になったからにはコツは「一つ」
・出来ることは出来る、出来ん事は出来んという線引きを決める。
そして出来ない事は「諦める!」なのである。

頑張りすぎるパパは、子ども達の今よりも10年先、20年先を見越した子育てをしようとして習い事・塾・白黒思考となり物凄い教育パパとなる場合がある。

そして職場にも誰にも相談せずに、全てひとりで抱え込んで仕事も頑張る。
結果も出す。。

でもある時、突然「プツン」と音をたてて「うつ病や過労」時として命に関わる心筋梗塞などにより突然死してしまうこともあるのです。

頑張ることは必要な事ですが、過ぎれば子ども達へも、自分自身へも毒としかなりません。


だから、まずは「自分にとっての丁度良い歩み方、丁度良いペースを見つける事」を是が非でもお願いしたいのです。

もし、仮に離婚後の受容がうまくいかない、変化にストレスを感じている。
また、妻を失った喪失感等、悲観が継続する場合は、前者はメンタルクリニック・カウンセリングの受診を進めます。

そして後者については地域にグリーフケア等の体験を分かち合う会があれば繋がって欲しいと思います。とにかく一人で抱え込まないように自分の環境整備も必要だからです。

コップの注がれたストレスや悲観を適度に補える減らしていける術を持っているのであれば良いのですが、コップから溢れ出してきてしまったら自助努力で対処してはいけません。

何故ならあなたは、男である前に親である前に、ひとりの人間であるのだからです。子ども達の事は大丈夫。ちゃんとサポートしてくれる支援機関が存在します。

側にいることだけが親の役割ではありません。
まずはあなたが健康であること、その上に家づくり、家事、仕事等が出来るのですから。

切に願います。

_____________________________
(3)「良い父親」を目指すのではなく「笑ってる父親」を目指していこう

ぶっちゃけ良い父親って自己満足なんです。
他者からそう評価されたいだけ、だから教育パパになったり、キャラ弁作っちゃったりする。だって「偉いね、凄いね」なんて言われたら嬉しいじゃないですか。

もちろん、子どもは喜びますよ。だって「特別」を貰えたら嬉しいに決まってます。
でも、そこに少しでも無理が生じているならすべきではないのです。

何故なら私達、親達の一番重要な仕事は帰ってきた家の中が「ほっこり暖かくて、安心できて、のびのびできて、そして大好きなパパが笑ってくれていること。そうした家作り」なのですから。そこが親業のゴールなんです。

そうした安心、安全を感じる中で、子は強く、立ち上がる力を、負けない心を育んでいけるんです。愛されている。大事にされている。話を聞いてくれている。
お家大好きが一番なんですよ。

あ・それと「男の子に関してはボディータッチはいつまでも!」継続してくださいね。


女の子はある時期になると難しくなりますが・・

ハグからいってらっしゃいのハイタッチ。
小さい頃はプロレスごっこでも良いですね。肌と肌が触れ合う機会を周囲を気にせず出来るのも安心を家で感じられなければ難しくなってきますからね。

もちろん「仕事・家事・地域活動・習い事・キャラ弁・お出掛け」当然全部大事です。でもそれは、あくまでも「目標達成」の為の「手段」でしかありません。

「目標」と「手段」を履き違えぬよう、お互い戒めていきましょうね。

_____________________________
(4)コミュニティに所属して地域で役割を担ってみよう

父親かだら○○云々については、前回も書いているので、ここで改めて「地域コミュニティ」に所属する重要性と意味を補足として書いていきたいと思います。

突然ですが

明日、東日本大震災並みの天災が来たら貴方は、どうやって子供達を守っていきますか?

片道1時間通勤で仕事に通い、公共交通機関は麻痺
徒歩で帰宅したとしても6時間以上かかるでしょう。
携帯繋がらず、安否確認も出来ない。

または、こんなシチュエーションはどうでしょう。

留守番をしていたらガラスで手を切ってしまった。
子どもはパニック、貴方はすぐには帰れる状態ではない。
そんな時、貴方はどうしますか?

もっと細かく書くと・・

・通学路の交通量が多くて危ない。歩道の草が多くて車道に出なくてはならない。
・雪が降って通学路が雪で埋まっている。
・変質者が現れた情報があった。
・運動会、学芸会、学校のプール、地域の安全見回り
・子ども会の遠足、お楽しみ会

これらは全て地域の子ども会・PTA・その他の協力的な住民達の力で行なっているんです。そして有事の際、避難所になるのは学校の校庭か体育館です。

前の回辺りで地域活動をしていると「子ども達が見守られる環境整備」をしていると書かせていただいた事があると思います。

しかし更に深く書くと、これだけの事が挙げられます


メリットがあるから地域活動を行うだけではなく、リスクに対する事前準備として日頃から〇〇くん(ちゃん)のお父さんと認識してもらう事が大事だと思いませんか?

ひとり親家庭で時間が無いのは理解しています。
でも、それは周囲の人も理解しているんです。

だから、せめて参加し、出来ることをやっていく姿勢が非常に大事です。
子ども達の命を守る為にも、再度熟考して頂けたら幸いです。

ちなみにこんな制度があります。

※緊急時要援護者登録制度


この制度に登録しておくと、情報が地域の自治会や民生員に届けられ日頃からの見守りの対象として認知されることになります。

主に高齢者、障害者と記載がありますが「地域で見守りが必要な方」という項目があります。超少子高齢化社会の中、特にひとり親家庭においては早急に登録しておくことを、おすすめします。

参考URL

http://www.city.sendai.jp/chiikifukushi/download/bunyabetsu/kore/hinanshien/torokusedo.html

_____________________________

今回は軽めに書いたつもりです。
でも、とても大事な視点ですので是非、参考にして頂けたら幸いです。

それでは、次回シングルファザー として生きる
⑥地域活動に参加することは、子ども達と自分が見守られて生きていく環境整備である

※今回の文末である程度、書いてしまったのでNPOや当事者団体との関わりについて書いていきたいと思います。

でわでわ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?