[eカート]Maker Faireに参加してみた!!リアルな意見と現状。
【eカート】とは、日本で独自進化したシルバーカーを電動化したものです。
荷物を運んだり、歩行を補助したりするために使用し、ショッピングや移動など様々なシーンで活躍します。自身の足で歩くことができるため、健康にも良く、身体に負担をかけずに移動することができるようになります。
お年寄りの移動のサポートができるのではないかと考え制作しました。
クリエイターやメーカーが自分たちの製品やアイデアを紹介し、共有するための貴重な機会である「Maker Faire 2023 Kyoto」で、実際に制作した【eカート】を使用していただき、生の声を聞きたいと思い出展しました。当日は多くの方々に足を止めていただき、eカートの特徴を説明する機会を得ることができました。この機会を通じて、eカートの持つ可能性や未来について考えることができ、多くの方々から貴重な意見をいただきました。今回は、その中からいくつかの意見や印象についてご紹介したいと思います。
Maker Faireとは
「Make」は、アメリカ発のテクノロジー系DIY工作専門雑誌であり、自宅で作品を製作する人々のコミュニティを支援しています。このコミュニティは、Makerムーブメントとして全世界に広がり、Maker FaireというDIYの展示発表会も開催されています。Maker Faireは、家族で楽しめるイベントであり、技術愛好家、クラフト作家、教育者、エンジニア、アーティスト、ビジネス出展者など、様々な人々が参加しています。最初のMaker Faireは、サンフランシスコで開催され、その後世界中の都市で開催されるようになりました。日本のMaker Faireは、2008年に開催されたMake: Tokyo Meetingから始まり、現在では年に一度開催されています。
「Maker Faire Kyoto 2023」は4年ぶり2回目の対面イベントととして開催されました。
来場者からの反応
良い点
良い点としては、以下のようなことが挙げられます。
面白い。
需要がありそう。
よく考えられている。
身近な人が使っているので、実用性があると感じた。
介助用の車椅子(自分でタイヤを回すのではなく、介助者が押すタイプ)にも使えそう。
サスペンションにこだわりを感じる。
悪い点
悪い点としては、以下のようなことが挙げられます。
実際に使ってみると、速度が早すぎるために怖かったとの意見がありました。低いギアモードで使用していただくよう、誘導するべきだったかもしれません。※坂道を楽に登ることができるのなら欲しいというフォローもいただきました。
スロットル操作が微妙すぎる。
一歩展示場所を離れると、自然すぎるために展示物とは思われない。
カーナビと連動して自動運転するのかと誤解されることがあったようです。
多かった質問
質問が多かったことは以下の通りです
質問:eカートの価格について教えてください。
➡eカートの原価は、シルバーカー本体が約2万円、中古のバランススクーターが約1万円、コントローラーが2つで約1万円が主な金額です。ただし、金属パーツや配線、Raspberry Pi picoなどを含めると、約5〜6万円程度になります。市販するとしてもそのくらいにはなると思います。質問:eカートの重さはどのくらいですか?
➡約10キロになります。質問:eカートの最高速度は何キロですか?
➡最高速度は、自分が走る速度を超えることはできません。質問:eカートは今まで何人の人が使っていますか?
➡現在、自分自身が開発で使用することが主で、まだ、あまり人に使ってもらっていません。質問:なぜサスペンションが付いているのですか?
➡市販のシルバーカーとモーターの組み合わせでは、細かい凹凸や砂利道などで振動がダイレクトに手元に伝わるので、サスペンションをつけて緩和しました(実はカッコよくしたいとの思いも…)。質問:eカートで階段を登ったり降りたりできますか?
➡現在は、エレベーターを使用することになります。将来的には階段の昇降機能を付けたいと考えていますが、永遠の課題かもしれません。質問:カーナビと連動して自動運転するのですか?
➡カーナビはデモ用です。バッテリーを積んでいるのでUSBやシガーソケットを使ったカーアクセサリはほとんど使えます。
出展を通じて得られた新たな知見やアイデア・反省
感想、反省など
総じて良いフィードバックが得られた。特に周辺の出展者の方々から貴重な意見が聞けたり、アイデアをいただけたりしたのが良かった。
電光掲示板を持って行ったのですが、配線故障のため動かなかった。そのため、人目を引く展示ができなかった。
制御プログラムに、普段自分で操作していた時には気が付かないバグが結構あった。普段使わない人がメチャクチャな操作をしても耐えられるモンキーテストが大事。
武岡自動車工芸というミニカー(おもちゃではなく立派なEV)を作っておられる会社の方と会話した時、光岡自動車と勘違いしてしまい、大変失礼しました。→eカートの商品化いかがですかね。
MRIの方、お菓子のお裾分けありがとうございました。大盛況のお隣にビビりつつ、地味にやっていたので、あまり会話する機会がなく、残念でした。
ブーメラン先生から十字形ブーメランをいただきました。絶対帰ってくるの言葉に偽りなし。ブーメランにハマり続けています。
おぎ-モトキのみなさま。電子部品を使って、子供が楽しく遊べたり、コミュニケーションをとれたりと魅力的なものの数々、楽しく拝見していました。必要だから作る姿勢はものすごく共感しました。
Assistech Design lab、北陸大学のみなさま。筋電インタフェースを使ったネコ耳やラジコン操作などの楽しい展示を見て色々アイデアが浮かびました。ありがとうございました。
オリヒメパイロットの泉さんが小型ロボットを通して「これは何」と、興味を持っていただいたようです。eカートの説明をさせてもらうと、ロボットから「へー。すごーい」と聞こえてきました。楽しいひと時でした。ありがとうございました。
福井のソリッドラボの方はソフトウェアにも興味を持ってくれました。ソフトウェアはあまり得意ではないとのことがしたが今ではChatGPTを使えばそんなに難しくないですよ。
盆栽の方、これは、アイデアですね。Expo'70ではこれにIDを付けて迷子対策をしていたのですね。頭いい。
https://natsu-ko.com/2018/02/25/expo70大阪万博vol-7-迷い子センター/
りひと工業自動車部さん。乗車させていただき、操作の説明をしていただきました。ありがとうございました。
ワラビモ長者さん。声をかけていただき、ありがとうございました。わらび餅、大変美味しくいただきました。
運営の方々。会場入りが遅く参加危機を救っていただきありがとうございました。ご迷惑をおかけしてすみません。
野外デモでは大変お世話になりました。おかげさまで良いフィードバックが得られました。
最後に、Maker Faire Kyoto 楽しー。ヽ(´▽`)/
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