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佐藤正治写真展 Eternal Landscapes

新宿経由で、千駄ヶ谷へ。
ここ最近、いろいろなことが重なって、フィールドに出れないでいる。
自宅の部屋で腐ってしまう前にと、カメラを片手に、
出不精になった自身に鞭打って外出した。

目的は、私が最も尊敬する写真家の一人である知人の個展。
『佐藤正治写真展 Eternal Landscapes Part5』
千駄ヶ谷付近、ランドリーグラフィックスギャラリーでの開催。
葉山で撮影した写真を毎年4月始まりのカレンダーにまとめているのだけど
これが素晴らしい…。毎年拝見するのを、とても楽しみにしている。
今回は、欧州やアメリカ、アジアなど海外の作品も同時に展示され
じっくりと楽しむことができた。

佐藤正治さんは、バリバリの広告写真家として活躍した
輝かしい経歴を持つ人だけど、今は静かに身辺にある風景を切り取っている。
その澄明な静けさは、写真を本格的に始める前から
僕にとって永遠の憧れで、今もずっと真似をしている。

今も我が家のリビングには、彼の撮ったフンザの写真が飾られている。
妻の旅仲間が結婚式の時に皆で私たち夫婦にプレゼントしてくれたものだ。
そんな写真が撮りたいと、僕はフンザで無数のシャッターを切った。
『草原の椅子』という映画の仕事が僕の写真家としての出発点だと考えると、
とても感慨深い。

純粋に写真と向き合っている作品を拝見できる展示は
少しずつその数を減らしていくのかもしれない。
それが落ち着かない、変わりゆく世の中の流れかもしれないけれど、
それに流されない人は多くいるんだなと思う。
僕も、全部はできないけれど、譲れない大切な部分だけは
せめてそうありたいと、いつも思っている。


『佐藤正治写真展 Eternal Landscapes Part5』
ランドリーグラフィックスギャラリーにて
3月2日・金曜日まで開催。
http://www.laundry-graphics.jp/gallery/exhibitions/180219.html


Nikon D5 + AF-S Nikkor 58mm f/1.4G
Tokyo Japan / Feb. 2018

いただいたサポートは、旅費や機材など新しい撮影活動の資金とさせていただき、そこで得た経験を、またこちらで皆様にシェアしていきたいと思います。