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自宅から徒歩圏内で野生動物を撮る。身近な自然の楽しみ方 #04

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本州の哺乳類の中でも代表的な存在と言えるカモシカ。森や崖に暮らす印象がある動物だと思いますが、ご覧の通り、このカモシカは、人の捨てたゴミの中を歩いています。
皆さんはどう思われるでしょうか。ゴミの中を歩く森の動物を見て「イメージと違う」と落胆しますか?それとも「面白いな」と思いますか?

前回の記事で『自然を語るうえで、人間の存在を切り離さない』というお話を書きましたが、動物たちは人間のイメージと関係なく、自らが置かれた現在の自然環境に適応して生活しています。そして幸か不幸か、自然環境に対して最も影響力が強いのは、人間。これも大きな視点で見れば自然界の一要素に他なりません。彼等にとっては、ゴミもそこにあるもの。彼等を取り巻く環境の一部なんですよね。

「ゴミの中を歩くカモシカが面白い」そんな風に思えるようになれば、私たち人間の生活圏の中にも、小さな野生動物にあふれているということに気が付き、目が向くようになるでしょう。

野生動物を見たいけど、なかなか遠くに行けない。
写真が好きで、自然が好きだし、野生動物撮影に憧れているけど、大変そうだし、やったことが無い。
そんな風に思っている方に向けて、ぜひ知ってほしい、身近な動物たちのお話をしてみたいと思います。
今回は、都内にある私の家の近くでの実例を挙げてみます。

■ あなたの家の近くにも、必ず野生動物は住んでいる

私の家は決して特別な環境ではありません。
都内によくある、三面護岸の川の近くにある小さな一軒家。
きっとそれに近しい自然を、皆さんのお家の近くにも見つけることができるでしょう。私の家の近くならどうだろう?そんな風に照らし合わせながら、以下の写真たちを見ていただけたらな、と思います。

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