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一ツ瀬川と西米良

ようやく少し涼しくなってきました。
最高気温が30℃を切ったため、バイクで宮崎県西部の西米良にしめら付近をぶらついてきました。
宮崎県は秘境と呼べるほどの山間部が多数あり、神話で有名な高千穂たかちほや、平家落人おちうど椎葉しいばはご存じの人もいると思いますが、今回訪れた西米良はほぼ無名です。
一ツ瀬ひとつせ川の上流に位置し、宮崎市からは約80kmくらいでしょうか、ガチの秘境で私のお気に入りの場所でもあります。

出発は午前5時。
気温は何と19℃。寒いです。
日中なら何の問題もありませんが、夜明け前となると防寒は必須です。バイクで夜間に走るときの服装は、じっとしていると汗が滲むくらいがベストです。
かなり経験を積まないとこれを実感として理解できないのですが、普通に暖かい程度だと2時間も走れば寒くて身動きができなくなります。
今回は薄手のアンダーダウンに加えて、カイロも装備しました。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO

夜明け30分前の美しい空とまだ暗い一ツ瀬川を見ながら、平野部から山間部へと突入です。
一ツ瀬川の美しさは宮崎県民ですらあまり知らないようで、何しろこの川沿いのルートを通る必要性がほとんどないため、常にルートはガラガラでいつも快適な走行が楽しめます。

しかも宮崎県の山間部は常に台風の豪雨被害によって寸断されており、場所によっては国道であっても5年くらい不通のままとなっていて、いよいよ誰も近づかない状況なのです。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO

川幅の広いところでは流れはゆったりとしていますが、四国の大歩危おおぼけ同様に激しい岩場の渓谷となっていて、自然の雄大さを存分に堪能できる素晴らしいエリアです。

今回は西米良の集落をそのまま通過して峠を越え、熊本県の水上村を通過して、再びぐるりと時計回りに回って西米良の集落へ戻るルートを辿りました。
何しろこのルートから北上することも、南下することもできず、先ほど言ったように西米良から南北へ向う両方の国道が長い間不通になっており、どうにもならないわけです。

持ち込んだレンズはLAOWAのArgus 18mm F0.95 MFT APO。
重量500gと、結構なヘビーレンズですが写りは極めて優秀。
昨今の電子補正によってレンズを小型化する手法が常識となる中で、このレンズは電子接点のないマニュアルレンズです。
そのためフィルムライクで非常に自然な描写ができます。
それでいてAPOだけあって恐るべき繊細な解像度をもっており、他社マウントも含めて、間違いなく最強クラスの描写を誇るレンズです。

久しぶりに走る一ツ瀬川ルートはいつものごとく、やはり期待通りの美しさと静かさで、満足度の高いプチツーリングでした。
でも久しぶりで、ちょっと疲れたかなぁ。。

[ おしまい ]


OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
西米良はホオズキの産地でもある。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
荒々しい渓谷を下る一ツ瀬川
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
熊本県側は少しゆったりした風景。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO

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