宮崎にもゴールデンウィーク（ＧＷ）がやってきました。
ＧＷには遠出はしません。
お祭り的休日なので、若い人ならそれを楽しむという方法もあると思うのですが、やっぱり人混みの凄さにひたすら疲れてしまいます。

宮崎市にはすぐ裏側に鰐塚山わにづかやまがあります。
なんと1,118mもあり、そこそこ大きな山塊です。
ここが穴場のひとつでして、地元民ですらほとんど無視しているような状況ですから、いつ訪れてもまず人がいません。

新しいズームレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROを導入したので、何かこのレンズに見合ったことをやろうかなと思い立ち、１：１の正方形写真を始めることにしました。

ここ１５年くらいで２回くらい正方形写真には挑戦しているのですが、常用しているマイクロフォーサーズでの18mm（換算36mm）という焦点距離で正方形にすると、どうにもマッチしない、ピンとこないので、２回とも挫折しています。
まぁ画角が変わるので当たり前なのですが、より広角のレンズで使いたいものが無かったということもあります。

しかし今回仕入れたM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは、先日もレポートした通り、F4.0-F5.6付近での描写が超絶高画質です。
12mmから45mmまでほぼ変化なく素晴らしい写りなので、この広角側の12mmを使用してみようと考えたわけです。
広角端を中心に使えば、いちいち撮影前にリングを回して焦点距離を設定する必要がなく、ほぼ単焦点としての使い方ができます。

おそらく単焦点の12mmであっても、ここまで高画質なものはあまり存在しないのではないでしょうか。
少なくとも私の見立てでは、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0やLEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4よりも画質は上だと思います。
もともと周辺画質が素晴らしいマイクロフォーサーズですが、それをさらにＦ４オールという設計で余裕を持たせた結果だろうと思います。
周辺画質が厳しいフルサイズでは、もちろんこのレンズには到底勝てないだろうと思います。

なぜ正方形写真に拘っているのかと言うと、以前からちょくちょく話をしていますが、撮影時や写真集の配置で悩まなくていいからです。
悩みを切り捨てることができると、素直で素晴らしい写真が撮れます。
しかも素早く。
インスタグラムは全く関係ありません。

しかし正方形写真は結構クセがあって、決して簡単ではないのです。
ポートレートや花のクローズアップとか、テーブルフォトとかには向いていると思うのですが、風景となるとちょっと厄介なのです。
基本は正面から撮影するというスタイルになるのですが、結果的に視線移動が発生しないため単調な写真になりやすく、奥行き感を出すのも難しくなります。一般的な感覚で撮影すると駄作だらけになります。
ただこれまでの２回の挑戦と挫折で手ごたえは感じていたため、「いつか本気でやろう」とずっと思っていました。
良いレンズを手に入れたことをきっかけに、本格的に取り組んでみようと思います。

新しいことをやるときはどきどきします。不安もたくさんあります。
そしてわくわくします。
いまのＺ世代の人たちは失敗を嫌って、あまり努力や挑戦をしないと言われているようです。
でも私の経験から言うと、無駄な努力ほど楽しいものはありません。
だって誰もそんなアホな努力をしていないので、逆に自信が持てるのです。
成功にしろ失敗にしろ、そのアホな努力によって得られた経験と知識は自分しか持っていないのですからある意味最強です。
「いや～無駄なことやってんなぁ」っていうところから、新しい何かが見えてきたりするのです。
もちろん何にも見えてこないことも多々あるのですが、実はその経験が数年後、数十年後に生きてきます。

もしも若い人に何かアドバイスするのであれば、そうですね、、

「さあ今日も無駄な努力を全力でやってみよう！！」

てな感じですかね。