今日で無事にプロ野球キャンプの撮影を終えました。
撮影には主にM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISにMC14のテレコンバーターを使用して、140-560mm（35mm換算280-1120mm）として撮影を行っていました。
そうこうしているうちに、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISが発売されたようです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS+MC14の焦点距離とほぼ同等で、実質１段分明るく撮影できるため「お！？」っと思うのですが、そのかわり重量は約２倍の２キロ。
これをどう考えるかによって意見が分かれるところでしょう。
さらにこの新レンズにMC14を使用すれば１段暗くなるものの、210-810mm（35mm換算420-1620mm）となり、夢の超望遠域に達します。
もはや天体望遠鏡に近いのではないでしょうか。

ところで両者ともに２倍テレコンのMC20が装着できるのですが、私がこれを無視しているのは、以前も説明したように使用すると２段分暗くなってテレ端でF13になってしまうためです。
回折の影響がはっきりと表れるのがF11くらいからなので、F13ともなると相当な画質の劣化を覚悟する必要が出てきます。
近距離の昆虫などを大きく写すだけなら我慢できるかもしれませんが、遠距離の撮影となると厳し過ぎると考えています。
個人的には両者ともにMC14との組み合わせがベストだと思います。
MC14ならばテレ端でF9なので、回折の影響を感じることなく撮影が可能でしょう。

M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISにMC14を装着して野球の試合を撮影してみると、最もよく使用した焦点距離は200-500mm（35mm換算400-1000mm）付近でした。
一般的に「野球は800mm必要」というのは間違いで、800mmではかなり不便だろうと思います。

また、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS+MC14とOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIに縦グリップを付けて撮影すると、だいたい２キロくらいでしょうか。
この重量は私には一脚なしで支え続けられる限界に近く、さらに１キロ追加した場合は一脚が必須となり撮影の機動力は間違いなく落ちます。
そう考えると新しく発売されたM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISは、野球に使うなら一脚込みで考える必要があり、それ以外では近づくと逃げる動体、すなわち鳥や昆虫の撮影に適しているのかなぁと見ています。
もちろん実際に使ってみないとわかりませんが、現状では冬の雨の日のような暗いケースを除いて、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS+MC14の組み合わせで快適に撮影できています。

もうひとつ不安なのは新型レンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISは２キロあるわけですが、その場合のマウント部の耐久性です。
マイクロフォーサーズのマウントは当然フルサイズなどに比べて径が細いのですが、現在のM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS+MC14ですら取り扱いに少し気を使います。
その辺りは今後の評価待ちと言ったところでしょうか。

というわけで泣いても笑っても今期最後の野球撮影を行ってきました。
この日は、ソフトバンクホークスと西武ライオンズの練習試合がありましたので、頑張って撮影しています。
なお一部SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2を使っていますので、いつも通り写真の下部に表記しておきます。

少し枚数が多いですが、ようやく観客が減り、ある程度自由に試合中の選手を撮影できたのでどうぞご覧ください。