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36mm付近(謎)選手権

マイクロフォーサーズのF5.6 / 18mm付近の比較写真を撮ってみました。
レンズによって同じ焦点距離でも撮影範囲が結構異なる上、三脚が設置できない場所での撮影なので完全完ぺきな比較ではありません。
光の加減は常に変化しており、レンズを交換しながらの撮影なので各撮影において時間が経過しており、これまた正確性はありません。
補正は歪曲補正のみです。歪曲補正をかけないと実際の雰囲気の比較が難しいためで、それ以外はホワイトバランスの統一くらいです。
私自身は補正前の画像を見て、歪曲に関する評価を行っています。
みなさんが一般的にカメラ現像でJPEG出力している画像は、歪曲だけでなく、マニュアルレンズ以外はあらゆる補正が入っていると思って良いです。
しかしとりあえず何となくの参考程度にはなると思います。
使用したレンズは以下の通りです。
残念ながらオリンパスの17mmPROや17mmF1,8は所有していないので、画像データはありません。

LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
Voigtländer NOKTON 17.5mm/F0.95
M.ZUIKO DIGITAL 17mm/F2.8
SIGMA 19mm/F2.8 EX DN
LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.
LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH.
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R

1枚目は全体画像。
18mm付近に合わせて切り抜いています。
1枚目は等倍現像ではなく、よりプリント状態に近い雰囲気を見るために、画面に合わせて縮小しています。
なぜ17mm付近ではなく18mm付近、すなわち35mmフルサイズ換算36mm付近なのかというと、私がその画角を好むためです。

LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
Voigtländer NOKTON 17.5mm/F0.95
M.ZUIKO DIGITAL 17mm/F2.8
SIGMA 19mm/F2.8 EX DN
LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.
LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH.
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R

2枚目は部分切り出し。
もちろん歪曲以外は一切補正無し。
ピントのズレも多少あると思うので、厳密な比較ではありません。
ブレはほぼありません。

LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
Voigtländer NOKTON 17.5mm/F0.95
M.ZUIKO DIGITAL 17mm/F2.8
SIGMA 19mm/F2.8 EX DN
LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.
LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH.
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R

総評を以下に簡単に記しますが、これも個人的な評価です。
レンズにはいろいろな考え方があり、考え方によって評価は変わるので気を付けてください。

結論から言うと、F5.6という絞り値は最も安定していて、どのレンズも合格レベルです。
この辺りは、さすが風景撮影でF5.6を常用できるマイクロフォーサーズといったところでしょう。

光学性能でぶっちぎっているのは、間違いなくLAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APOです。これは以前からも言っている通り、全マウント中、最も高性能なレンズのひとつでしょう。
LAOWAというメーカーは中国ですが、バリバリの元タムロン技術者によって立ち上げられた会社であり、さすがの高性能だと言わざるを得ません。
このレンズはコントラストも解像度も頭二つほど抜き出ており、恐らくこれに対抗できるのは17mmPROくらいかなと思いますが、部分的にはLAOWAの方が優れているでしょう。特に歪曲を抑え込んでいるのは素晴らしいと思います。歪曲補正がほとんど要りません。

次点には予想通りM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROがきます。
F5.6においてLAOWAとは僅差で、好みの差かもしれません。
解像度とコントラストの高さに加えて、明らかに色ノリが良く、濃厚な発色をします。改めて見て、ちょっと唸ってしまいました。
色ノリに関して、このレンズはかなりスゴイと思います。

さらに僅差でLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.がきます。これも予想通り。
ダークホースはもうお気づきだと思いますが、キットレンズのLUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH.で、ほぼ同等です。
これは発売当初から言われていた通りの凄いヤツで、少なくとも18mm付近ではかなりの光学性能です。

Voigtländer NOKTON 17.5mm/F0.95は、解像度はそれほど高くなく柔らかい描写ですが、安心できる高画質で、色ノリが良い。さらに歪曲が極度に少ない。LAOWAよりさらに歪曲が少ないです。無いと言っても過言ではありません。

同じく歪曲が無いとも言えるレベルがSIGMA 19mm/F2.8 EX DN。
シグマらしく柔らかく、諧調性重視の高品質画像です。
面白いのはM.ZUIKO DIGITAL 17mm/F2.8。私はこの17mmパンケーキがお気に入りなのです。このレンズが最もリアルに撮れるのです。旅の写真にぴったりなレンズ。
でも絶対撮影範囲が広すぎるよなぁと、いつも思っていました。切り抜いているのでこの画像ではわからないと思いますが、やっぱりちょっと17mmにしては広すぎるような気がします。パンケーキは歪曲補正が大きいレンズなので、補正用に広く取っているのかなぁと思ったりします。
面白いレンズだなぁ。
最後にM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R。十分に合格レベルのレンズです。もはやオモチャにしか見えないレンズで、使う機会がなかなか無いのだけど結構気に入っています。どう見ても子供のオモチャです。
キットレンズって、楽しいレンズが多いですよ。

最後にフル光学補正後の画像を公開して、今回は終わりです。
マイクロフォーサーズのレンズは小さく高品質で安くて、オモチャみたいでも十分に作品レベルの撮影に使えるので、気軽にレンズ遊びができて楽しいですね。


LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
Voigtländer NOKTON 17.5mm/F0.95
M.ZUIKO DIGITAL 17mm/F2.8
SIGMA 19mm/F2.8 EX DN
LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.
LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH.
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R

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