見出し画像

沖縄・宮古の旅5 LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.

さぁ、ラスト、最終日です。
天候は雲の多い晴れ、大気汚染はゼロ!!
ベストコンディション!!

そんなわけで、再びやってきました、嘉手納かでな基地です。
嘉手納基地は極東アジアで最大の空軍基地であり、3.7kmもの滑走路2本を備えた広大なエリアを有します。
撮影における難関は、まさにこれ、広大さ。
滑走路に最も近いと思われるこの道の駅「かでな」の展望台からだと、水平距離ですら手前の滑走路までが470m、向こうの滑走路までだと870mもあるのです。
宮崎県の新田原にゅうたばる基地なら撮影ポイントから250m程度しかないので、嘉手納基地での撮影は、望遠レンズで捉えるときの画質難易度が格段に上です。

望遠レンズにおいて画質を維持する重要なポイントは、対象物までの「距離」そのものなのです。
これを理解できていない人が、非常に多いと思います。望遠レンズだから遠くのものを写せば良いと勘違いしている人が、とても多いのです。
望遠レンズは対象物にいかに近づくかが極めて重要で、距離が離れれば離れるほど、大気の揺らぎや、大気汚染や湿度によるコントラストの低下を招きます。
画質を左右する最大の要素は、レンズの性能の問題ではないのです。
どうやって近づくか、ということが最重要課題なのですが、このとんでもなく広大な基地では限界があるでしょう。かなり厳しい条件です。

予想外だったのが騒音です。
テレビなどのマスコミ報道のおかげで、嘉手納基地の騒音が物凄いという認識でやってきたのですが、想像よりも遥かに静かでした。
何しろ基地がとんでもなく広大で、思ったほどではないのです。基地と道の駅との間に大きな道路があり、そこを走るトラックの音の方がうるさく感じるほどでした。
宮崎空港と比べても、当然宮崎空港のほうが嘉手納基地よりも遥かに小さく、離陸時に旅客機は住宅街の直上を通過するため、宮崎空港の方がかなり騒音が大きくうるさいと思いました。
これは本当に意外でした。

さてホテルを早めに出発し、8時半には展望台に無事にスタンバイしたわけですが、続々と離陸が始まります。航空ショーではないので撮影は一発チャンスのみ。
普段風景しか撮影しない私は、当然緊張しまくりです。
しかし頑張れば何とかなるものです。何事も一生懸命やることが大切。

レンズは先日紹介した通り、LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6。
ガジェットレンズです。
重量が520gしかないので、もちろん全て手持ち撮影です。
マイクロフォーサーズは手振れ補正が非常に強力で、こういったシーンでは絶対的な力を発揮します。
私はこのレンズが十分に通用する素晴らしいレンズだと思っていますが、巷では解像の低いイマイチなレンズという声が大勢を占めます。
そのあたりの検証も考慮しながら、撮影した写真を見ていただきたいと思います。ちなみに戦闘機のアップ写真はトリミングしてあります。その他の写真はだいたい撮影したままのフレーミングとなっています。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6

まずは試し撮り。
早朝なので、大気の揺らぎの影響はありますが僅かです。撮影対象はなんと2km先ですが、やはり大気汚染がゼロなのでかなりしっかりと解像しているように思えます。
右後ろの塔は距離が2.4kmくらいあると思いますが、塔に登るための垂直階段のステップまで一段ずつ写っています。十分じゃないですか?
数日前の大気汚染バリバリの写真と比べると、段違いなのが分かると思います。何故私が「大気汚染、大気汚染!」と、いつも騒いでいるか理解してもらえるのではないでしょうか。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6

さぁ来ました!F-15Eストライクイーグルです。
ストライクイーグルを見るのは初めてですが、予想以上に黒い。撮影距離は600mくらいもあると思われ、今日のような晴天の逆光となると極めて難しいです。
それでも十分に写っているように思います。
コントラスト設定が極端に強いスマホ画面では真っ黒になってしまい、少々見づらいかもしれませんが、画質的に私は問題ないと思います。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6

そしてついにやってきました!!F-35B!!。
これを見たかった。
来年宮崎の新田原に配備される予定のステルス戦闘機です。
こいつはさらに黒い。もう真っ黒。そしてさらに小さい。
スマホ画面だと完全に真っ黒に見えるかもしれませんが、調整されたPC画面ならちゃんとマーキング等が見えると思います。

着陸してきた戦闘機を中心に、画質検証用に撮影したのが下の写真です。
戦闘機までは900mくらい、後ろの手前の建物までが1.3kmくらいでしょうか。昼前の撮影なので既に盛大に大気の揺らぎの影響が出ていますが、大気汚染はほぼゼロの状態です。逆光にも関わらず十分すぎるほど解像していると思うのですが、どうでしょうか。
2枚目は中央部分の拡大写真です。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
大気の揺らぎが激しいが、十分な画質、暗い倉庫内までちゃんと写っている

実売価格が4万円台で、重量わずか520g、小さなポーチに入ってしまうオモチャのようなレンズ、これだけ写れば私は満足です。
これこそスーパー旅レンズです。

昼前にはセオリー通り全機着陸したので、これにて私は今回の旅を終えました。あとは宮崎へ帰還するだけです。
以下に撮影した航空機の写真を載せておきます。
台風が3つも4つも発生しながら全て予定通りに旅をこなし、全て晴天で、素晴らしい撮影旅ができたことを、自然の神様に感謝したいと思います。

[ おしまい ]


OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?