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LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.

今更ながらここに来て25mm(35mmフルサイズ換算50mm)を導入しました。
仕入れたのはLUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.です。ライカじゃないヤツです。

じゃないヤツ。

安かった。
なんと新品23,000円くらいでした。
しかし馬鹿にしてはいけません。
光学性能は、15万円くらいするような35mmフルサイズの50mm単焦点レンズと大差ありません。
もちろんF1.7だからF1.2などの明るさはないし、中央のピーク解像力で負けていますが、私が風景を撮影する時に多用するF5.6付近では、こちらのレンズが少しだけ勝っているかなと思います。
まぁ実際に撮影すると、その差はわからないほど僅差だと思います。
それにしてもこれほどのレンズが実売価23,000円なんて、写真の好きな人にとって、本当に良い時代になったなぁ。

マイクロフォーサーズの25mmは先ほども述べたように、王道レンズです。
つまり35mmフルサイズで50mm。
むかしは標準レンズと呼ばれていましたが、まあ撮ってみればわかる通り本当はちょびっと望遠、なんちゃって望遠です。
人がモノを注視した時の感覚に近いと言われていて、だからとても扱いやすい。
おっ!?と思ったらカメラを向けてシャッターを切っておけば、予想外にも簡単に良い写真が撮れたりすると思います。

ちなみに見たままの本当の標準は人によって多少の違いはあるものの、おそらく35mm換算で44mmから46mm付近ではないかと思っています。
マイクロフォーサーズなら22mmから23mm付近です。
ぜひズームレンズを持っていたら、この焦点距離で試してみてください。
たぶん難易度が高いと思います。

このF1.7レンズの兄貴分とも言えるLEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.は2倍以上の値段ですが、購入したF1.7が比較して劣っているかと言うとそんなこともありません。
この辺りがレンズの面白いところで、兄貴分のライカはボケ味などを優先した設計になっていると思います。
人物やネコとか、テーブルフォトに向いているのがライカ。
雰囲気や味を楽しむレンズと言っても良いでしょう。
一方でこちらは四隅の安定した解像度を重視した設計だと思います。
このF1.7が特に良いと思ったのは、開放からF8付近までほとんど性能が変化しない点と、同じく中央と周辺の画質差が殆どない点。
画面の均質性においては、恐らく全マウント50mm単焦点中でトップクラスでしょう。明るさの点で設計を無理していないだけに、かなり素晴らしい性能に仕上がっていると思います。

購入で最も迷ったのは、永遠のライバルであるオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8です。
今なら新品32,000円くらいかな。
本当に甲乙つけがたいし、両方ともに相当な高性能です。
ピーク解像度がオリンパスの方が少し高いのですが、周辺画質はパナソニックのF1.7が少し優れているし、前述の通りパナソニックのF1.7は絞りによる画質変化が少ない。
歪曲はオリンパスが完璧でほぼ存在しないレベル、逆にコマ収差はパナソニックが文句なしに素晴らしい。
迷うなぁほんと。どっちを買っても後悔しないでしょう。
最終的に開放付近での周辺画質を重視して、こちらのLUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.を選択しました。

早朝の暗い山中では、開放を使うことが多いので風景撮影重視ならこっちかな。
逆に一般の人には、オールマイティにバランスの取れたオリンパスの25mmF1.8の方を薦めると思います。

絞りF2で試写してみましたが、さすがの性能。
非常になだらかで違和感の無い柔らかいボケ。
写真中央から周辺までボケの雰囲気が均一で、相当なもの。
そしてこの高画質ながら、レンズ重量はわずか125g。
旅に持ち出したいレンズが増えて、わくわくします。

い~もの手に入れた。

OM SYSTEM OM-5 / LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.
自然でなだらか、均質なボケが素晴らしい。
OM SYSTEM OM-5 / LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.
文句なしに素晴らしい。これで125gのレンズ。
フードがまぁまぁ大きいけど、プロテクトフィルターや
レンズキャップは着けない主義なのでこれでよし。

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