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OM SYSTEM OM-5 & SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2

そう言えば、先日OM-5を購入しました。
もともと狙っていたもので、値ごろ感もあって導入に至りました。

これまではE-M5とE-M1 Mark IIの2台体制で撮影活動を行っていたのですが、なにしろE-M5は初代のもので12年も経過しているため、いつ故障してもおかしくないなぁと思っていました。

画質的には12年前の1600万画素でA3印刷での作品作りに対応できるため、E-M5で不満はありません。
ちなみにA3印刷に必要な画素数は約1200万画素です。理由を説明するとものすごく長くなるので割愛します。過去記事のどこかで説明しましたが、ちょっと探し出せません。
4000万画素とかほとんどのユーザーには全く不要で、一部の特殊な用途、たとえばA2サイズに印刷するとか、美術品の記録撮影とか、そういった用途でなければユーザーにとってメリットはほとんど無いでしょう。
実際はA2に印刷する場合、鑑賞距離はさらに延びるので、やっぱり2000万画素で十分なんですけど、理論上はそうなるというだけです。
現在は1600万画素機は存在せず、最低で2000万画素機しか売っていないので、実質2000万画素機を選べば大丈夫です。
私は現像処理にかなり高速のPCを使用していますが、2000万画素でも処理にもたつくこともあり、4000万画素データなんて無用の長物です。
しかし多くの初心ユーザーは4000万画素機のほうが2000万画素機よりも画質が良いと勘違いさせられており、正しい情報を知ることが現在のネット社会では逆に難しくなっているのが現状です。

もしも初代のE-M5に不満があるとしたら、グリップの不安定さでしょうか。
パンケーキタイプの小さなレンズを付けているときはコンデジ感覚で撮影できるので、この初代のグリップはデザイン面も含めてむしろ好感触なのですが、少し大きなレンズになるとさすがに不安です。
今回後継となるOM-5を選んだのは、ほどほどのグリップが決定打になりました。もちろんE-M5の流れを組むコンデジっぽい「小ささ」も重要なポイントです。

今度発売されるフラッグシップのOM-1 Mark IIのほうがいいのでは?という疑問が生まれるかと思いますが、例えば現在使用しているE-M1 Mark IIの問題点は「グリップでかすぎ!」というまさかの真逆の悩みなのです。
何度か紹介しましたが、歩き撮影の場合は背中のリュックのショルダーから吊るした腹側のポーチにカメラを放り込むのですが、この時にデカいグリップが引っかかり結構邪魔になるのです。
もともとE-M1 Mark IIは、戦闘機の撮影に望遠レンズを使用するため導入したもので、風景用ではありませんでした。

今は野球の撮影を超望遠レンズで撮影しているため、E-M1 Mark IIに縦グリップを追加装着してさらにでかいグリップで撮影していますが、この組み合わせであれば確かに素晴らしいバランスになります。
とても撮影しやすい。
でも逆に普段の大きめレンズ程度の撮影になると私の撮影スタイルでは、E-M1 Mark IIは「グリップでかい」になってしまうのです。
金づちにも用途に応じていろいろなサイズがあるのと同じように、ベストな道具は用途によっていろいろ変わります。全てにおいて完ぺきな道具など、この世には存在しません。
でもまぁ良いカメラなので、E-M1 Mark IIには活躍できるシーンでまだまだ頑張ってもらいます。

OM-5の性能はE-M1 Mark IIと同程度の性能かなと思いましたが、使ってみるとやはり細かい部分での進歩と調整がなされていて、少しずつ便利になっているなぁと思いました。
また10年くらい頑張ってもらうことにしましょう。

一方で今回、去年末に野球用に購入していたSAMYANG MF 85mm F1.4 MK2を、初めて実戦投入しました。
予想通り素晴らしいレンズです。クセになるほど。

焦点距離が近いM.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8は、ネットの作例を見る限りでは少々キレが強調され過ぎていて好みではありませんでした。
しかしSAMYANG MF 85mm F1.4 MK2はバランスの良いキレ感と、合わせて柔らかさを持っていて諧調性に優れていると思いました。
間違いなく一級品のレンズだと思います。

人物撮影での柔らかさは重要で、あまりに高い解像度のレンズや、切れが鋭過ぎるレンズは、撮影される側として(特に女の子は)あまり嬉しくないのではないかなぁと思います。
SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2はバランスの良さから、安心して撮影に挑めます。マニュアルフォーカスもコントロールしやすく、使っていて気持ちの良いレンズです。
マニュアルフォーカスに抵抗が無ければ、イチオシのレンズなのでぜひ使ってみて欲しいです。

下の作例は先日のオリックスバッファローズで撮影したBsGravity(ビーズグラビティ)のものですが、太陽光が真正面からの直射というキツイ条件ながら、画面がギスギスすることもなく、柔らかい印象に撮れています。

というわけで、SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2とも長い付き合いになりそうです。


OM SYSTEM OM-5 / SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2
OM SYSTEM OM-5 / SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2
OM SYSTEM OM-5 / SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2
OM SYSTEM OM-5 / SAMYANG MF 85mm F1.4 MK2

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