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グレートだぜ!無茶フェス!

「お疲れ様でした!最高でした」
思わず出た言葉。
夜の闇の中をフラフラと動く影を見て思わず言ってしまった。
あの忘れもしない夜、同じようにフラフラと動く影とダブって見えたからだ。

と、何やら詩的に始めてみましたが、前々から興味あった社会人プロレス団体「信州プロレス」を観に行きました。小松のプロレスバーのマスターが車で片道3時間半くらいかかるのに足繁く通ってて、相当面白いんだろうなと。まあマスターは信州ガールズ目当てだとは思いますが。

で、今回観に行ったのは上田市のイベントの中で無茶フェス上田大会として開催された興業だったんですが、信州プロレス創業者のグレート⭐︎無茶さんの名前を冠する無茶フェスは毎度、物凄いゲストが参加してて猪木さんが最後にリングに上がったのも無茶フェスだったとか。

今回も藤原組長、蝶野さん、そして鈴木みのるとまあすごいメンツがポスターに載っててマジかいなって。順調にプロレスにハマってくれたお袋も行くというので紅葉を観ながら車で向かいました。あんまり紅葉の季節におでかけすることなかったから長野はちょうどいい感じに山が染まってて良かったし、会場の小学校の側には上田城二の丸があって、中には真田神社があって見開きの御朱印貰えるとかで城、神社、御朱印と観光の詰め合わせセットみたいになってたし、お城の周りには信州蕎麦のお店が乱立してて、蕎麦好きにはたまらん場所でしたね。石川にはあんまり蕎麦文化がないんで、羨ましい。

がっつり観光して、がっつり蕎麦を啜って、会場の上田市立清明小学校へ。

紛らわしいことで悪名高い俺ですが、信州プロレスが社会人プロレスっていうのもあって今回いっそう紛らわしかったのか地元のボランティアなのかもしれないスタッフさんに完全に勘違いされて「お疲れ様です」って挨拶されたりしつつ体育館に向かうとスタッフさんが拡声器で蝶野さんの撮影会の案内してる!

ガッデム!

慌ててスタッフさんに尋ねると、たぶんまだ整理券あるとのことで中に向かうとグッズ買うと整理券貰える方式で無事ゲット。

ちょうどこの前日辺りに中邑真輔さんがやってるオンラインサロンの配信で蝶野さんとの思い出話されてて、すげぇデスティーノ感じましたね。なんか中邑さんが蝶野さんの近所に住んでたことがあったらしくて、ちょくちょく晩飯に呼び出されてご馳走になってたとか。

で、蝶野さん俺を見るなり「すげぇ!かっこいいね!」ってまたしてもめっちゃ褒められた。似てるね、とかじゃなくてかっこいいを5回くらい頂きました。中邑さんがステーキわんこそば状態で食わされたって懐かしんでたって伝えてみたり。しかし、蝶野さんはほんと真面目でいい人なんだなって再確認しました。

で、肝心のプロレスの方ですが、社会人プロレスって普段は普通に会社員してる人とかがやるプロレスで、学生プロレスの社会人版ですね。だからアマチュアなんですが、アマレスではないんですね。なんかそのややこしいとこが実写ドラマ版映像研には手を出すなでやってましたが。そもそもプロレスリングのプロはプロモーションという説もあったりなかったり。

まあそれはともかくグッズで金取るとはいえ、試合自体は入場無料なわけです。じゃあ素人のくだらないプロレスを見せていいのかというと、もちろんそんなことはございません。

くだらないことを全力でつきつめたものを見せてくれるんです。

もちろん段取りに失敗することもありますが、西口プロレスと同じように学生プロレスはそういう方式らしいんですが実況解説によるツッコミがあって失敗もフォローがあって笑いに変わります。

そして今回は、その西口プロレスも参戦!なんと以前に団体同士で抗争もあり、信州プロレスは西口プロレスをお手本ともしてきたらしい。

で、先日の記事にも書いた「しょうもないレスバ」で俺に賛意を示してくれた方がまさかのこの日にちょうどリングに!


ちゃんと四方を向いて記念撮影

やー、まさかついこないだリプ頂いて、こんなところでお会いできるとは。試合後に俺に気づいてめっちゃ滾ってくれました。

大日本プロレスの浜亮太選手に信州プロレスの選手たちがなす術なく圧殺されていくビックリ映像みたいな試合もすごかった。180キロの体に潰されるなんて体験したくないもん。

メインイベントは小学校の体育館に藤原組長と鈴木みのるというおっそろしい子弟が降臨。組長は体は痩せててもなんというか「説得力」がすごかった。

巨匠二人の教え子でもあるMAZADAさんのお客さんの傘を使う凶器攻撃の楽しさ

強者と曲者を集めた中で主催者でもあるグレート⭐︎無茶さんは奮闘するわけですが、まーすっっごい走らされてましたね。

そして、こういう場所でのプロレスでは新日本では絶対に見せないけどDDTとかでは見せる鈴木みのるのエンターテイナーとしての名人芸が見れるんですね。無茶さんサイドなのにタッチに応じず「無茶の本気まだまだこんなもんじゃねぇぞ!」って敵を煽って更に走らされる無茶さん。西口プロレスに負けないくらい笑いも取っていくんですが、終盤はさすがのプロレス王。

がっつり親子喧嘩を見せてくれました。そんなに長い時間ではないと思うけど、メジャー団体のメインにも匹敵する「プロレス」を堪能させて頂きました。

試合後、無茶さんに呼び止められてもう出て行こうとしていたボスがリングに戻ってきて、この日のお客さんは普段プロレス見ない人もたくさんいたんだと思うんですが、それも承知で「プロレス、おもしろかったろ?」と自らのプロレスに絶対の自信があるから言える言葉。

そして締めは「鈴木軍、一番」の感じで「無茶フェス、最高〜」

一番ではなく、最高というところが本人も楽しかったんだろなぁと勝手に思いました。

締めの挨拶も終わってお客さんが帰る中、無茶さんはリングに大の字でした。でも、締めの挨拶の言葉もよかった。昔、この小学校の体育館でプロレスごっこをしていたただの少年が大人になって、こんな試合ができるまでになっていたと。大人こそが夢を諦めずに子供たちに楽しむ姿勢を見せて欲しいと。そうすれば仲間が集まって、こんなことができるんだと。

まさに猪木さんの「バカになれ」の精神だなぁと。

で、会場を後にして駐車場に向かうときに、ようやく立ち上がれたんでしょう、体育館から隣の建物の控え室に向かう無茶さんの影が。マジで体力使い果たしてフラフラと歩く姿を見て、思い出したんです。

2014年4月6日、日本武道館。
インターコンチネンタル王者・棚橋弘至 VS 挑戦者・中邑真輔
26分の激闘、執拗に左膝を攻撃され、最後の最後に右のボマイェで激勝した名試合。
当時、俺はコスプレなんかしてない普通の中邑真輔ファンだったんですが、試合後に武道館は正面右奥の柵越しに帰る選手を見れたりするんですが、ずっと待ってたらようやく中邑選手が出てきて、左足を引きずるように歩く姿に、普段はあんまりファンサとかしないから声かけたりもしないんだけど、その日の試合が良すぎたから思わず「お疲れ様でした!最高でした!」って叫んだんです。そしたら無言のまま右手で中邑ポーズをしてくれたんですね。女子だったら気絶するくらいかっこよかった。一生ついてくって決めましたよ。

まさにその死闘の後の漢の姿にだぶって本当に思わず同じ言葉を叫んでましたね。

ほんと、無茶フェス最高でした。

あ、蝶野さんのことを話してた中邑さんの配信で「そういや、こないだなんかTwitterで暴れてましたね」って言われて変な汗が迸りました。コメント返してくれるんですようれしいですねまさかついったーみられてるなんておもわなかったしきをつけよう。
そんなコメントを頂けたりもするオンラインサロン、みんなも入ってみようぜ!


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