sinko

主婦です。おばさんです。文章を書くのは好きです。 考察や論考を思いついた時に書きます。…

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主婦です。おばさんです。文章を書くのは好きです。 考察や論考を思いついた時に書きます。その他の時は小説を書きます。

最近の記事

史上初、シットコム朝ドラ「エール」

 皆さまお元気でお過ごしでしょうか。世の中は新興感染症のパンデミックという百年に一度の歴史的出来事に見舞われております。が、自宅の中という極々狭い範囲では、多少の不便はあっても穏やかな日常が流れており、その奇妙な静謐と画面の向こう側との差に「この世界の片隅に」のすずさんを親身に感じたりしている昨今です。  さて、そのパンデミックで、2020年上半期の朝ドラは大きな大きな影響を受けることになりました。6月下旬から放送の一時中断が決定し、その後の放送もどうなるのか未定の状況です

    • ドラマを捨てて、人生を描いた朝ドラ「スカーレット」

       101作めの朝ドラ「スカーレット」。とうとう最終回を迎えましたね。  地味だつまらないとの声もありつつも、愛好家には熱烈に愛され絶賛され続けたこのドラマ。  ドラマとしてのクオリティで言えば、役者の熱演、劇伴の巧みさ、伏線回収や微に入り細に穿つ描写で称賛が圧倒的でしょう。しかし、絶賛の一方で、ハマらない人には全然面白みがない。  それは何故か。  それは、このドラマには「ドラマ」が欠けているからだと思います。  スカーレットには、物語のカタルシスがない。問題に対して明快な

      • トレンディ朝ドラ『なつぞら』にバブル時代の面影を偲ぶ

        なつぞら』最終盤ですね。前年に続き、色々と意見の飛び交う朝ドラになりましたが、半ば脱落しつつも、一応筋は追って見ています。 どうにもこうにも腑に落ちないこのドラマでしたが、ある方のつぶやきを見て「これはトレンディドラマ時空なんだ」と気づかせてもらい、それがストーンと腑に落ちてしまい、あーだこーだ考えていたことがすべてどうでも良くなってしまいました。 私達は昭和中期を舞台に、トレンディドラマの世界観と、トレンディが流行っていた1980年代後半~90年代初頭の価値観を見せられ

        • 「半分、青い。」はどこが「革新的朝ドラ」だったのか

          つい先日最終回を迎えたNHKの朝ドラ「半分、青い。」 私は、連続テレビ小説なのに何話も見飛ばしながらで、なおかつ8月後半以降はほぼ見ていないという、かなりいい加減な視聴者です。 それでも、ネットのあれやこれやも含めて、非常に心動かされるドラマでした。秋風塾編は毎回必ず見てたし。 「半分、青い。」は、「朝ドラに革命を起こす」「未だかつてない朝ドラ」という触れ込みで始まりました。内容的にも「かつてない」部分は山ほどあるのですが、私としては、ドラマ構成として「どこが革新的だったの

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