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限界【ありのまんまでいいじゃないvol.2】

どう生きるのか?と人生のことを考え始めたのは10歳くらいの頃だった。
きっかけはおじいちゃんの弟の葬式に参列した時で、人が死ぬってことを理解した時に猛烈に怖くなったんだよね。
その後めちゃくちゃ死にたくなって、家のベランダから飛び降りれば死ねるんじゃないか?って思ったんだけど、結局怖くて飛び降りられなかった。
あの日から僕は「どう生きるのか?」っていう問いに生き続けている。

先日深い話をする後輩であり、友であり、映像や写真で関わってくれているmorieryo君とデートをした。
サウナ入って、神楽坂から渋谷まで歩くと言う中々の強行デートであった。
そこで彼と話している中の一つである「限界」の話を今日は書こうと思う。
「限界を決めると自分が小さくなるから、限界を決めるな!」みたいなことを言う成功者みたいな人がいるけど、成功者ではない僕からすると間違いなく限界というものは存在すると思う。

最近僕が限界を感じているのは関われる人間の数だ。
ここ4年間ほど関わる人の数が右肩上がりで、気付けば周りから友達が多いと印象持たれるくらい人と関わる機会が増えた。
しかし人間には時間という縛りがある。
関わる人と時間を平等に取ろうと思った場合、
1人あたりにかけられる時間が減ってしまう。
今回morieryo君と2人でゆっくり喋ったのもすごく久しぶりな気がした。
関わっている人の数が増えることはポジティブな面も多いけど、関係が深い人と過ごす時間が減ることは確実にネガティブなことだろう。
特にバンドなんて言う属人的で少数の運命共同体になることをやっているなら尚更だ。
これはここ最近の僕の失敗の一つだ。
バンドじゃない方の仕事柄も人間関係が相対的に見て多い方だと思うので、最近人との関わり方やキョリを見直している。
今会いたい人や今考えや想いが近い人とたくさん分かち合えるようにしようと言うのが、今の僕の人間関係のポリシーだ。

長々と自分の話を書いてしまったが時間の有限性と不可逆性を考えた時に間違いなく限界はあるってことだ。
けど限界を知るってことは自分を小さくすることにはならないってことも書きたい。
成功者が限界を悪く言う理由は数値的な目標の話を軸に話すからだと思うんだ。
僕は数値的な目標も立てたりするが本質的に数値的目標には興味がないし、価値を感じない。
それが冒頭に書いた「どう生きるか?」という問いにおいてなんの価値もないと思っているからだ。
だから世の中的な成功者になっていないのだとも思った。
例えば30歳で1,000万円稼ごうって目標を立てれる人って、『ワンチャン自分は1,000万円稼げるかも!?』もしくは『絶対に自分は1,000万円稼ぐべき人間だ』みたいな感覚があるから立てられるんだよね。
逆に言うと『自分は600万円稼げれば良い方だろう』と思っている人は1,000万円稼げる可能性を捨てている。
数字的目標だと上限を決めるって、こういう損失が発生しやすいと思う。
しかし数値的目標自体が上限を提示しているようにも僕は感じる。
会社員を辞める時に後ろ髪を全く引かれなかったのはブラックな労働環境だけでなく、自分が立てていた数値的目標を全部達成していたからだ。
つまり自分が決めた上限をクリアしていたからこれ以上やる理由が見つからなかった。
性格や考え方で変わるとは思うけど、これが数値的な目標の限界だと思うのだ。

逆に「よく生きる」が着地点になるとものの見え方が全然変わる。
なぜなら「よく生きる」が終わるのは死ぬか、不老不死という生き物の前提が崩れる変化が起こるかしかないからだ。
僕にとって「宙を走る六等星」は「よく生きる」ための場所の一つでしかないのだ。
だからこそちゅーる、かにー、とっしーの3人には健やかで笑い合える人がいる日々を過ごしていてほしいと思っているし、理不尽な世界の中で少しでも前を向けるようなパワーを誰かに届けられたらその人とも一緒に「よく生きる。ことが出来ると思うし、このこと自体が僕にとっての「よく生きる」なんだよね。
形が見えてきた。本質ってすごい大事。
武道館って言うのも売れて立ちたいってよりも、このパワーが届く人がいっぺんに10,000人集まったらとんでもないエネルギーになりそうだな。面白そうだな。って言うのが理由なんだ。
だから最近の失敗は100人ワンマンという目標を掲げてしまったことだ。
今年も200人規模の会場でのワンマンって言うのをマニフェストにしてしまっている笑
数字をゴールにしちゃうと集めることが目的になってしまって、パワーを届けたいって言う音楽をやる意味を失ってしまい自分から発せられるエネルギーも間違いなく下がってしまっていたと思う。
達成したとはいえこの考え方は良くなかったと反省している。
そもそも音楽なんて競技じゃないのに、数字で推しはかろうとするなんて勿体無いよな。
けどやろうと決めたことはどんな形であり、思いのままに取り組むから安心してくれ!

これが僕が見つけた最近の限界。
数値的な目標で生きていく自分の限界だ。
数値的目標を立てて上手くいったり、失敗したりを繰り返してきた結果が今の自分だ。
つまり今後数値的な目標を立て続けたところで武道館には1ミリも近づかないだろうなと感じたんだね。
何より音楽を聴いたり、この日記を読んでくれているあなたにパワーを届けるっていう願いから遠ざかってしまっているよね。

「よく生きる」ことにちゃんと向き合って、今目の前にいる人達にどんどん分かち合っていくよ。
人間は分かり合えないけど、分かち合うことは出来るからさ。

長々と書いたけど、限界を知るってめちゃくちゃ価値あるよねって話。
限界を知った上でどう生きるか?
ワクワク、ドキドキする方に歩いていけばきっと間違えないよ。

読んでくれてありがとう!
僕に興味を持ってくれたら、誰かの心に届けたくてずっと頑張っている「宙を走る六等星」の音楽を聴いてほしい‼︎
よろしくねb

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