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「PayPay」「100億円あげちゃうキャンペーン」に見るソフトバンクのお金の使い方のエグさ(褒め言葉)

先に断っておきますが、ぶっちゃけ一番最後のポイントマニア的ガチャくらしか実用性はない記事です^^;


まず一応説明、知ってる人は飛ばして問題ない

まず「PayPay」とはなんぞやというと、ソフトバンクが日本で展開するQRコードを読みとる(ユーザースキャン)かバーコードを表示して店の人に読んで貰うかで決済する決済方法です。
同方式のアリペイやWeChat Payが中国で爆発的に普及して日本のマスコミでもよく紹介されてるあの方式ですね(というかぶっちゃけ中国の後追い)
実は日本でもすでにLINE Payや楽天ペイがサービスしているのですが、すでに日本ではFeliCaという非接触型ICカード式の電子マネー( nanacoとかWAONね )が普及していることもありさして話題にはなっていませんした。

そこで後発のソフトバンクはどうするんだろうなと思ったら、派手に現ナマぶっ込んできました、それが「100億円あげちゃうキャンペーン」
なんとPayPayで決済してくれたら20%キャッシュバックするよ(上限5万)さらに40回に一人は全額バックするよ(上限1回10万)ヤフープレミアム会員なら20回に1回、ソフトバンクユーザー(スマートログイン)なら10回に1回にしちゃうよ、100億円までは負担しまっせという大盤振る舞いなキャンペーンなんです。


・ここから本題、絶妙なキャンペーン内容

そら20%もキャッシュバックされる、しかも場合によっちゃただなら人は群がるよね、群がった人そのものがニュースになる、当然ニュースになるから宣伝効果は大きい。
なにしろキャンペーンの内容が絶妙なのね、20%あれば都会の家電店なら大抵の物がネットより安くなる水準であり、でもそれだけならどれだけ普及するかわからない新規の電子マネーだし手間と勘案で悩む少し所だが、そこで最期の一押しが全額キャッシュバック。
これが2.5%~10%という絶妙にそれなりに出そうな確率に設定されており、最安値な上にひょっとしたら実質タダになるかもしれないと、そりゃもう「いつ買うの、今でしょ」になるわな。

これ日本人の大好きなガチャだしね、本当にギャンブル好きな国民性よな。

ちなみにこれハズレの20%を時刻消してupしてますが、別に時刻いいならそれ以外何も個人情報無いからスクショを気楽にSNSに上げられるんですよ。
これも明らかに祭り狙いで狙ってるんでしょうな、高額当選なら射幸心あおれるし、少額ならそれはそれでネタとして美味しいですからね。本当に色々よく考えられてるわ。

余談ですが、こういう人の欲望を刺激する施策はソフトバンクは本当に上手、こういっちゃ悪いが通信キャリアとしての信頼性はどこもに遠く及ばないのに何とか戦えてるのもそういう所ゆえだろうね、逆にドコモは本当に下手だからな、今だってd払い買い回りポイント20倍キャンペーンやってるけど。はたしてどれだけの人が知ってることやら。とことん公家体質なんだよねNTT、やはり前身が公社だからですかねえ。


・でもそれだけじゃない、お金の使い方の妙

さて上手いキャンペーンでPayPay祭りを成功させました、でも利点はそれだけではないのです。

まずあまりに得だからスマホに強くない人もとにかく使おうとする、するとサポートが必要になってくるわけだが、これを店員さんに丸投げできるという。そら店で大々的に20%キャッシュバックと張り出せば説明せざるえんからねえ、お陰でレジ渋滞、店員さん大忙し、でもまあ売上げ大幅アップだから持ちつ持たれつではある。

そしてこれが一番エグいと思うのだがお客を営業がわりに使えるという。アプリにはさりげなくこんなフォームがあったりするんですね。

店としてもお客さんの要望ですと言われるのが一番断りにくいですからね。そしてここでスマホでほぼやるから店は設備投資が殆どいらないというこの方式の強みが最大限発揮されるわけです。

余談ですが当面決済手数料無料どころか来年1月まで先着30万軒には決済額+1%で振り込むと約束してるようで、ここでも本気度がうかがえますね。
これ客に店を説得してもらうだけじゃなく店に客を説得して貰う効果も狙ってますね、ホントエグいね。

そしてこうなると狙いは明白で、店と客の双方が現金決済なんて情弱って風潮に持って行きたいんでしょう、そうなりゃ将来決済を握ってウハウハ(死語)ですもんね、そら先行投資に賭ける価値のある事業なことは間違いないですもんね。


・そしてPayPay経済圏に100億円入る

更にこの100億円は出して終わりでもないのです、100億円ほどPayPayでしか使えないお金、いわばポイントみたいな独自通貨が発生するわけですから。

店とすれば100億円分もの加盟店でしか使えないポイント、しかもその5倍の買い物をした人がもつポイントがあるとなれば、そらその財布を狙いに行きたいでしょう、それを撒き餌にPayPayに加入しようと考える人が出てくるのも間違いないところでしょう、ここでもやはり加入の敷居が低いのが大きいですね。

更にYahoo!は期間限定ポイントをPayPayに変更すると発表しており、これからもPayPay経済圏には定期的にポイントが補給されることが確定しております。
ちなみにこのYahoo!が補給する期間限定で使わないと無くなるポイントだから客としても使える店を探すわけで撒き餌としてはなかなかに優秀であります。 

これは中国よりはECサイトとして国内最大手の楽天の後追いかな、楽天は楽天ポイントで楽天経済圏(なんか円天みたいだが本当に当の企業がそうよんでるんで)を築き上げることで他の追随を許さない圧倒的なECサイト築いてますからね。この施策でようやくYahoo!は楽天と互角に戦える武器が手に入るわけです。

ちょっと余談ですがTポイントはそのままなので、TポイントよりPayPayの方が使えるところが多くなるのは確実だから、正規ポイントより期間限定ポイントの方が使えるところが多くなるという逆転現象が起きそうだけど、それはいいんだろうか。

後追いといえばLINE PayはLINEアプリ内にあってLINE起動してればいちいちアプリ起動しなくていいという利点があるのですが、そこはソフトバンクちゃっかりYahoo!アプリ内に潜り込ませております。


・そもそも100億円ってそこまで大金じゃ無いよね

いや絶対額としては大きいけど日本有数の大企業がなにかを本気で普及させたいときに使う金額としてみたらそこまででもないわけです。
ソフトバンクは今や営業利益は兆の単位ですし、しかもどさくにまぎれて日本事業の中枢であるソフトバンクモバイルやYahoo!の宣伝もかねてますからね、そう考えると実にコスパのいい宣伝方法といえなくもないわけです。

だから多分おかわりあるんじゃないかなあ、それがニュースになれば期限持たずに100億円無くなったよというのもまたいい宣伝になりますし。
少なくとも最初の還元日である1/10までに100億円が切れてればなんかまたキャンペーン打つんじゃないかなあと予想してます、そうすれば還元分使うことによって更にまた還元が発生する、言葉悪いですが還元で餌付けが出来ますからね。

なおこの予想が外れても責任はとりません。


・余談だが楽天ペイの対抗策を予想してみる

LINEはよくわからんが楽天はよく使うので対抗策を予想してみます。

楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)に入れる、以上。

これだけじゃ楽天使わない人にはさっぱりわかんないか。
楽天市場には楽天のサービス使う度に市場での買い物のポイントが上がるサービスがあってそれがSPUで、それをてこに楽天カードとか金融とかトラベルとかシェアを伸ばしてるわけです。

簡単な話、例えば楽天ペイで1000円以上決済したら月の買い物+1倍とかにすれば10万買った人は1000円実質タダになり、そこまででなくとも5万とかでも使ってれば500円帰ってくれば美味しい、更にこんな感じで楽天ポイントはガンガンくるからその使い道としても楽天ペイを使わないといけなくなることでしょう。

というかこれむしろYahoo!が楽天を参考にした気がしますね、ヤフーショッピングは良くも悪くも買い回りリレーとかYahoo!カード使うと○倍とか、楽天市場の真似してますから。


・しかしそもそも日本で普及するの?

これは神のみぞ知るといったところですが可能性は高いと踏んでます。
確かにネット使えないと決済できないとか、アプリの起動がいるとか従来の電子マネーより不便なことも多いのですが、でも電子マネーなんてどれだけの店で使えるかがほぼ全てですからね。
その点においての方式は間違いなく秀逸ですから。

それにソフトバンクの莫大な利益の源、大昔に出資して今でも筆頭株主のアリババがすでに中国で成功させた事例のタイムマシン経営ですしね。
しかし遂に米国だけじゃなくて中国もお手本にする時代になったんですね。
まあことITに関して中国が日本よりかなり先に行ってるというのは有名な話ではありましたしたけど。

そして普及するなら、この方式は従来のFeliCa式よりネットサービス側の比率が多い分参入障壁は高いと思われるから、少なくとも大手の一角は占められるのはほぼ間違いないわけで、目の付け所がよくしかもお金を効率よく使ってる、流石ソフトバンクというか孫正義さんはそういう嗅覚すごいなというのが今回のPayPay祭りにおける自分の感想であります。


・最期にお得な品とセコい裏技を(蛇足)

こんなどうでもいい記事を読んだ人にポイントマニア的視点から少しは得になりそうなことをいっときますね。

・お得な品

まずは誰もが思いつくのはほぼ定価のApple製品(ただし誰もが思いつきすぎるので売り切れ多し)
これまた定番のゲーム機(PS4とかswitch)とかですかね。

なお家電とかゲーム機を買うときは現在楽天が、街のビックカメラでお買い物キャンペーンという+5%やってるんで、ビッグカメラのポイントカードの替わりに楽天のポイントカード出すと微妙に得する筈です(得にポイント率の低い物の場合)

更にビッグカメラだと、酒、とくに高級日本酒は基本的に定価だから美味しい、さらに街だと美容院とか外食みたいな相場のあるものは対応してるところ選ぶと美味しいね。
おせちなんかも対応してるところがあれば、相場のはっきりした品だから美味しいか。

でもやっぱり最強はファミマで煙草か、煙草で20パー還元とかもう二度と無いんじゃないかしらね、残念ながら俺は吸わんから利用できないが。
ちなみに煙草の転売は捕まるからやっちゃ駄目ですよ。

・超セコい裏技

まず最新のゲームソフト買います、いまだとスマブラあたりが無難かな。
そして買取価格の高いところで売ります、多分キャンペーンとポイント合わせてトントンになるはずです。
つまり無料で全額返ってくるガチャが引けます(ドン引き)
なおこのガチャを本気で引きすぎるとお店のブラックリストに載りかねないから気をつけて下さい。
しかもSNSとかで自慢すると炎上しそうという罠もありますから注意が必要です(笑
って流石に冗談ですよ(念のため)


とまあアホな冗談で占めたところで、なんの需要も無さそうな今回の記事はこれで終わりです。
2回目にしてすでに何を記事にしてるのか自分でも不明だわ(苦笑


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