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【2024年3月 最新版】X(旧Twitter)収益化への道

発信しないならしないでキツイ

 Twitterを使い始めたのは2008年からで、1年間捨てアカでROMってから今のアカウントを作って早16年……。おれはこんなことに貴重な人生の時間を割いていたのかと思うとどうしようもない感じもするのですが、ちょっと今年は執筆活動やその準備に力を入れたいので、年初からできる限りTwitterから離れ、主に使うのは推し活くらいにしてたんですね。

 でも、やっぱ仮面ライダーガッチャードの実況はしたいし、ガンダムSEEDフリーダムの感想戦もしたいし、乙女ゲーム作ってた人なのでドカメンの話題に乗ったら他の人にはない一家言をご開帳できるだろうし、発信しないのもそれなりに苦だなぁ、と。

 それに、ずっと悔しかったことがあるんですよね。それがこれ。

嫌がらせかってくらい達成するの難しそうじゃん…?

 そう、Twitterの「収益化」です。いや、別にぼくはフォロワーそんなに多くないので、収益化できるようになってもおそらく小数点以下の売上になるだろうとは思うんですよ。でもさ、15年以上使ってるのにスッと収益化にエントリーさせてくれないの、癪じゃん?

 なんの得もないのに公式のTwitter広告に個人で何十万か突っ込んだり、Blueが開始したらなんの大した機能もないのにちゃんと課金支払いしたり、機能に大差ないのに月3,000円のプレミアムプラスのプランを選んだり、課金厨という名のロイヤルカスタマーですよぼくは。古い言葉で言えばドンパンカネドブっすよ。

 冷遇もひどいもので、誤凍結されたり、なんかTwitterPROというさして意味のない機能がついたときもすぐにPRO認定してくれなかったり、イーロン・マスク体制になる前からクソ・オブ・クソ運営なのはわかってるんですよ。わかってんだけど、クソからも(収益化を)認められないって、めっちゃ癪じゃない? おれはクソでもいいから誰かに認められて生きたいよ。

 なので「過去3ヶ月のポストに対するインプレッションが500万件以上」というのを達成してやろうじゃないか、って気がフツフツと沸いてきたのですよ。どんだけマゾだよ。

 3ヶ月で500万インプレッションですよ。まあ100日あったとして1日5万impって、それって大変じゃない? ぼくのツイート(=ポスト、以下面倒だからツイートで押し通します)って、普段1つあたり200impくらいですよ。2桁のこともある。1日250回以上もツイートしないといけないの? 無理だろそれ。

 フォロワーが20,000くらいいると1ツイートあたりの拡散される確率が段違いなのはわかっているのですが、2,500ちょっとのぼくがいきなりフォロワー20,000も作ることは難しい。

 けれど、ちょっと試してみたら、できないこともなさそうだということがわかってきました。

 ……ということで、4日ほどでやってみました。わーい。

40,000%って有史以来見たことねぇ増加率だわ

 ということで、今回は誰にでもできる500万インプレッションの世界へのご案内となります。

君は人の心を棄てる勇気はあるか……?

インプレゾンビに、おれはなる!

 みなさん「インプレゾンビ」ってご存知ですか? バズってるツイートにぶら下がっているクソリプなんですが、意味の通らない日本語だったり、そもそも日本語でもない文字列がくっついている場合があります。あれ、インプレッション稼ぎでやっているので、それをやっている人(アカウント)を指して「インプレゾンビ」と呼んでいます。

 インプレゾンビは大変に嫌われています。しかし、クソリプこそが500万impへの道なのです。収益化条件の500万impは、リプのインプレッションもしっかり勘定してくれるのです。

 ……ということは、めちゃめちゃインプレッションのあるいわゆる「バズツイート」にリプをぶら下げて、おこぼれをもらえればそれでよい。だからこそインプレゾンビ連中は意味があろうがなかろうがリプをつけているというわけです。

 では早速、次のようなアカウントを適当に見繕ってフォローします。

  • フォロワーが多く、1ツイートあたりのインプレッション数が多いアカウント

  • バズってるツイートをRTしてるだけのクソアカウントや、パクツイでimpを稼いでいるクソアカウント

 ここで大事なのは、前者において決してインフルエンサーのアカウントをフォローしようと思わないことです。フォローしてもいいんだけど、インプレゾンビをブロックしてくる人もいますし、あからさまな乞食行為を咎めてくるファンがいたりするからです。

 なので、基本的にはニュースサイトのアカウントや企業アカウントになります。相手がザクなら人じゃないんだ。相手が企業アカウントなら人じゃないんだ。クソリプをつけてもこっちの心が傷まない相手というのは大事です。

 ということで、適当にそういったアカウントをフォローして投稿が発生したら通知がくるように設定しておく。

 これからクソリプをつけることを思うとちょっと恐縮してしまいますが、そんな人間らしい心は棄ててください。これからもっと非人間的な行為をしなければならないので。

 そして後者ですが、前者でカバーできない「個人がうっかりバズらせてしまったツイート」を見つけるのに役立ちます。自力で「おすすめ欄」からバズってるツイートを探すのって面倒じゃないですか。だからこういったアカウントをフォローしてこれもまた通知がくるようにしておきます。

 あとは、通知が来る度に投稿にクソリプをつけていくだけです。ほんとにそんなに単純なことなの?

 そうです。単純なんです。でも良心の呵責に苛まれるんです。

おれは人間をやめるぞ、ゾゾ~(石ロン・マスクをかぶる←やや苦しいギャグ)

 例えばですよ、ニュースサイトのアカウントが死亡事故や訃報を投稿するじゃないですか。全然知らん人だとしても「お悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りいたします」とリプをつけます。imp稼ぎのために。

 これ、まじで最初は辛かった。だって他人の死をimp稼ぎに使うんだもん。こういうの止めない? ほのぼのニュースだけにリプしない? って何度も自分に問いかけたんだけれども、良心の呵責があろうがなかろうがここで足踏みしてると置いていかれるわけ。収益化条件が整わないわけ。そうやってあーだこーだやらない理由をつけてやらないまま老いていくわけ。

 おれがクソリプをつけなくても、大挙してやってくるインプレゾンビ達がクソリプをつけちゃうわけじゃん。それに、外形的に文字列からおれが心から祈ってるかどうかなんてわからないし、祈ってることに嘘がなけりゃいいじゃん。

 あと、おれのアカウントページに来て「返信」タブをわざわざクリックしなきゃこの愚行は表に出ないわけじゃん。出るには出るけど。しかも死んだ人そのもののアカウントじゃなくてニュースサイトが投稿してる記事だぜ? ここに何がぶら下がろうと、世界に何の変化もなくね?

 とにかくそういう葛藤を乗り越えつつ、死んだ魚のような眼で淡々とリプをつけます。インプレゾンビに外国ユーザーが多いの、わかるわ。だって、文字が読めなきゃその記事が何かなんてわかんねーもん。

 それに、彼らは日本語のクソリプから適当なやつをコピペったりもしてくる。もうそこに気持ちがどうのというのは存在しない。インプレッションのおこぼれがもらえそうなよくわからない言語で書いてあるツイートにリプをこれまたコピペで連ねる、という作業をしている。

そこに情緒とか倫理とかはない。単なる文字列データの貼り付けでしかない。

 そういうことを平気でやってくる連中がいるってのに、恐れ入る気持ちで勝手にビビって萎縮してなにもしないの、やられ損じゃん?

 目には目を、ゾンビにはゾンビを。戦わずして手に入れられるものなどこの世にはない。汚いことをするくらいならずっとゼロのままでいいと思うのは自己満足。他人が傷つくのが嫌だからエヴァーに乗りたくないとか言ってられないんです。1でも100でも手に入れてから悔やめや。

リプの付け方とその効果

 リプをつけてもimpが上がらなければ意味がない。フォローしたヤツが投稿したらすぐリプをつけに行き、少しでも上位(元の投稿に近い位置)にリプが留まっている必要がある。

 何度も投稿しながら、impが稼げそうな投稿内容を吟味する。こういう投稿なら上位に留まると感じられたのは以下。

  • 1行程度かつ20文字くらい

  • 投稿に使われている単語を用いる

  • ポジティブな単語を用いる

  • ビックリマーク「!」や絵文字を用いる

  • 画像を貼る

 まず、自分がX社のエンジニアだとします。イーロン・マスクに「タイムラインがいい感じでリプがつながって盛り上がって見えるようにしておけ」と命令されたらどういうアルゴリズムにするかを考える。(このロールプレイ要る?)

 無関係なことがリプについていたら投稿主は悲しむだろう。だからオウム返しだろうが同じ単語や似た単語がついているものは関連性が強いものとして加点しよう。

 否定的な言葉や批判に終始したリプがついていたら投稿主は悲しむだろう。だからポジティブな言葉がついているものは見て嬉しいから加点しよう。

 強く感情が動かされているリプがついていたら投稿主は喜ぶだろう。だからビックリマークや絵文字がついているものは加点しよう。

 わざわざ画像まで貼り付けているということはコストをかけた投稿ということだから加点しよう。

 ……こんな風に考えるのが普通じゃなかろうか。まあ、普通じゃないからみんなイーロン・マスクに振り回されてるんですが。

 そんな観点から生み出された俺様の「心のないクソリプ」例をいくつか挙げようと思う。

↑元投稿24万impに対しこのクソリプは2,200imp。
 全然知らんバンドに関する投稿につけたリプ。「世界的」「ブレーク」は元の投稿から。なんだよZ世代の心情って。おれにもわかんねーよ。

↑元投稿15万impに対しこのクソリプは1,200imp。
 新種のゴミムシが標本から発見されたというニュース。貼り付けてある画像は、記事の一部。おれは著作権にうるさいんだが、基本的に報道文章は思想又は感情を創作的を記したものではなく事実を並べたものであり、それを引っ張ってくるには何ら問題なく、しかも自分の意見が主なのでどう解釈しても引用の範囲内に収まるものである。

↑元投稿38万impに対しこのクソリプは4.3万imp(優秀!)
 ドラマ化のままならなさについてSNSで吐露していた漫画家死亡の件。でもさ「判断が遅い…!!」って鬼滅の刃のセリフからのパクリだし、こんな短い文字列でもいいんだ……。

↑元投稿757万impに対しこのクソリプは34万imp(優秀!)
 ちょっと強い言葉で凶悪犯罪に対するコメントをつけた。あまり強い言葉を使うなよ、弱く見えるぞ……。でもこういうのが刺さるんだろうな、というのはわかってやってるからね。

↑元投稿1,165万に対しクソリプ53万(優秀!)
 これも強い言葉のやつ。元の投稿が大学入試の試験時間厨に試験監督が談笑していたのを問題視した記事。記事からして「権力者の怠慢けしからん」なのでそこに強い言葉で批難をつけたらそりゃみんな見るわ、という。

↑元投稿393万に対しクソリプ29万(優秀!)
 こんなの、見出しやリード文に書いてあることそのまんまなのに、めっちゃ共感されてしまった……。

↑元投稿18万impに対しクソリプ2,000imp。
標準的なおこぼれ割合。トイレの話題だけにクソリプ。こんなどうでもいいコメントでもちゃんと拾ってもらえてる。

 ……と、ほぼ優秀だったものばかり取り上げてしまったが、毒にも薬にもならないことをimp稼ぎのために臆面もなく書いていることがわかるであろう。

 この基本的なやり方で得られるおこぼれは概ね「元投稿のimpの1%」だ。10万impの投稿につけたリプでだいたい1,000impつく。もちろん、それ以下のこともザラだ。

 そしてクリティカルヒットが出ると5~8%くらいのimpがつく。上に紹介したうち「(優秀!)」とつけたのがそれ。元投稿が何百万impのときに出やすい。やはり母数が大きいというのは強い。

 でもこんなのが出るのは数十個クソリプつけて1つあればいいほう。ほとんどのクソリプがもらえるおこぼれは1%に収束する。だから、通知が来たら速攻でクソリプをつけ、できる限り長時間、多くの人の目に触れるようにする。
 もし元投稿が数千impで、自分のクソリプが数十impしか無くてもいちいち気にしてはならない。元投稿が成長して500万impになったときにその1%の5万impを獲得できていればよい。

 もし勤務中などですぐリプが付けられない場合でも、あとでまとめてつける。元投稿の投稿時刻から2時間くらいで数万のimpがついていたら、それはまだ伸びる可能性があるので、勝手に失望せずに丹念にクソリプをつける。

見逃してた元投稿が何十個もあったら、その何十個に一つひとつクソリプをつける。クソリプ道に「これくらいでいいか」は無い。全部にクソリプをつける。

 文章を考えるのが難しかったら、ちょっとでも先につけているクソリプを参考にする。クソリプなどオリジナリティとかパクるとかを悩む次元ではない。面倒くさければ「いいですね〜…! 参考になります!」をコピペしまくってもいい。

 どうせ自分が投稿してもたいしたimpにならないところを、10でも100でも1,000でも「リプをつけるだけ」でおこぼれにあずかれるのだから、効果があるとかないとかというレベルで判断するのはおこがましい。とにかくやる。

そのほかTips

 環境というのも大切で、もうちょっとなんか環境を整えたいという人には下記をオススメする。

  • 平日にやる

  • プレミアムベーシック(600円/月)、プレミアム(1,380円/月)、プレミアムプラス(3,000円/月)のうち一番高いのにその値段のサービスを受けられているのか不安になる「プレミアムプラス」に加入する

 ぼくは今回、平日の夜遅くから始め→祝日→土曜→日曜→月曜(たまたまオフにしてた)という自由な時間の多い日に集中して取り組めたが、ラストの月曜が爆発的に伸びた。これは4日かけてコツが身についたというのもあるが、単にみんな平日に仕事をサボったりしながらTwitterを見てるということだと思う。

 もしこれからチャレンジする人は、平日朝の通勤通学時間、昼休み、帰りの時間でそれぞれ1時間ずつくらいやっても2週間とかで成果が出るんじゃないだろうか。

 そして「プレミアムプラス」の効果だが、これはタイムラインの広告が表示されなくなるほか、リプをつけると優先的に元投稿のできるだけ近くに表示される。

 ぼくは推しのアイドルの投稿に(クソじゃない)リプをつける必要があって、なるべく無料の同担を押しのけて目立つ位置に表示されたいことから「プレミアムプラス」に加入している。

 インプレゾンビになるのに3,000円/月はバカバカしいんだけれども、バフをかけてから挑んだほうが効率がいいのはどんなゲームもおんなじだ。一ヶ月以内に500万impを達成して、次の決済日をまたがないようにしてプランを下げればよい。

500万impを達成したら……?

 そんなわけで、ぼくは最初1週間から10日はかかると踏んでいたが、実際は4日ほどで達成できた。それに、ロングテール効果というか、遅れてTwitterを見る人がいたり時間差でおすすめ欄に出てくるのかはわからんが、数日蓄積してきたものが下支えになる感じもしている。

500万imp達成のエンディング(?)メッセージ

 500万impを達成すると、表示が下記の画像のようになる。緑色の[対象]というのが、ランクアップを感じさせる(もっと派手にしてもいいだろ!)

あー、やっと収益化がONになった~

 そして収益化メニューにはしっかりと記載があり、「参加して入金を設定」というボタンも出現。金銭を受け取るための「Stripeアカウント」作成に画面が遷移する。

これでおれも収益化の仲間入りだ~!

 しかしこの画像をよく見てほしい。「入金は、あなたのポストへの返信に表示された広告における、認証済みアカウントによるインプレッション数にもとづいて決まります」とある。

 どういうことかというと、「これからは普通にツイートすればそのリプ欄に広告が表示されるから、その広告を見た青バッジの連中によるインプレッションでギャラを決めるね」ということである。

 え、無料ユーザーにいくら見られても収益ゼロ…ってコト!? リプがつかなかったら広告も表示されないんですね……? それにこの条件だとクソリプのインプレゾンビをやり続けても収益のベースとなるimpに勘定されるわけではない……。

 つまり、収益化がオンになった途端、クソリプ能力は不要になる。いきなりルールが変わる。

 インプレゾンビから人間に戻る機会をくれるなんて、イーロン・マスクの粋な計らいだ。何でこんなことになってんだよ! 登録条件とその後の行動指標が一致してないのはおかしいだろ?

 さあ、インプレゾンビ時代を過ごしたおかげで、だいぶアカウントが穢れちまっているはずだが、これからまともにツイートして、青バッジ連中からのインプレッションは果たして稼げるのか……?

 ……気づいたんだけど、おれのフォロワーたち、そもそも青バッジ、少なくねぇか?

余談

 前途多難な様相を呈してきたが、さて、数日ニュースサイトの投稿に張り付いていて思ったのだけれども、目にする投稿の傾向が変わるだけでこんなにも世の中の見え方が変わるのだな、と。

 すなわち、いつも見ていた自分のタイムラインは、一種の「心地よいフィルター」でしかなく、そしてここ数日見ていたニュースサイトたちは「他人のフィルター」でしかなく、それぞれの情報は偏りの影響を受けるということだ。

 己のタイムライン構築がいくら気を遣ったところで、そりゃ人間の能力なんて大したことないんだから、偏りまくって簡単に自分向けのエコーチェンバーを作り上げてしまう。

 収益化はオンになったけれども、今後も適切に距離をとっていきたい。

おまけ:スペインの神父がバイアグラを密売していたというどうでもいいニュースに対してぼくがつけたクソリプがこちらです、ご査収ください。

クソリプのつけすぎでくるった


投げ銭大好きですが、なるべく折りたたんでお投げくださいますようお願いいたします。