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ネットで覚えるグルジア語 その二【グルジア酔いどれ夜話/Siontak】


第二十四夜

2015年4月に呼称をグルジアからジョージアへと変更した、南コーカサスの国。日本ではあまり馴染みのないこのジョージアへ、シルクロード旅行中にたどりついたSiontakさんのコラムです。ジョージアとはいったいどんな国で、どんな生活をしているのか!?

第2、4火曜日更新
<著者:Siontak>

前回、グルジア文字の読む練習法を書いた。日本にいてグルジア語をかじってみようなんて物好きがどれくらいいるかわからないけれど今回はグルジア文字の書く(打つ)練習について。

前回の文章を書いている時、自分のグルジア語の語彙の貧しさをあらためて痛感した。そこで思い立って前回紹介したグルジア語botのようにグルジア語の単語帳的なアカウントを作成してみた。せっかくグルジアにいるので写真付きでポストしようとInstagramを利用。

グルジア語を紹介する体裁をとってるけど本当は自分の練習用

グルジア語の看板の写真と書き方、読み方、意味を併記するのでフォローすればグルジア文字が読めるようになるかも?

完全なる宣伝ですが興味がある方はどうぞ。

ちなみにグルジアではInstagramがとても流行っているのでグルジア人のアカウントがたくさん見つかる。#georgianbeautyで検索するとグルジア美人のセルフィーがいっぱい。気になるアカウントをフォローするだけではグルジア語の勉強にはならないがモチベーション向上には大いに役に立つ。グルジア男子が見たければ #georgianboyで探せばいいし、花より団子、食い気が強い向きは#georgianfoodで探してみるといい。


さて、もう少しグルジア語のフリーテキストはないものかと友達をあたってみた。

僕のグルジア在住の外国人友達のうち、一番グルジア語が上手いのはアメリカ人の男なんだが彼はグルジアの民族音楽の研究できているのでグルジア語ができないと話しにならない。みっちり勉強もしているのでグルジア語を軽くかじりたいだけの僕らにとって参考になるものはない。

もう一人の友達はオーストラリア人の男でもう二年ほどグルジアに住んでいる。フリーライターをしながら映画製作の手伝いをしている彼はグルジア語をまじめに勉強する間もなく英語が達者なグルジア人の彼女ができてしまった。

彼はグルジア語の学校にも通っていないし、僕みたいに個人レッスンも受けていない。現地の彼女がいるのは言語習得に大きな強みだが、二人でいつも英語で話してしまうのではその効果もあまり望めない。

結局彼はネット上の教材で基礎を独学したという。彼が進めてくれたのがこちらのサイト。量的には物足りないが全てに読み方、音声付きなのがなかなかよい。その姉妹サイトではより多くの語彙が表示されているが、どちらも小難しい文法には触れないのでちょっとかじるだけにちょうどよい感じ。

ilanguage.org

シンプルなつくりでグルジア語以外にもいろいろな言語が選べるがベース言語は英語となる。


グルジア語が少しずつ読めるようになってくると毎回Google翻訳にコピペする作業にもの足りなくなってくる。グルジア文字を打ってみたくなる。また写真の中や映像の中に写っているグルジア語の単語の意味を調べるにはコピペができないので自分でグルジア文字を打つ必要性が出てくる。

そうなのだ。語学の習得においてノートにペンや鉛筆で繰り返し書くという練習はもはや過去のものとなった。
これからはデバイス上で文字入力の練習の時代と言えよう。

グルジア文字の入力設定は別にむずかしくないので興味があるならすぐやってみるといい。グルジア文字のキーボード配列はほぼほぼ同じ発音のローマ字アルファベットキーに対応しているから打ちこんでいるだけで大体の読み方がわかってくるのだ。たとえば母音のა(ァ)はAのキーに配列されている。

WindowsでもMacでも入力言語の追加は簡単。説明は省くけれど「入力言語の追加」とWindowsなりMacなり追加して検索すればやり方は出てくる。

グルジア文字をちょうどいい大きさに印刷してキーボードに貼ろう

面倒くさいがこの作業は怠ってはならない。でないと初心者の僕らにはどの文字を打っているのかわからなくなってしまう。1キ-に二文字割り振られている場合はシフトを押しながら打つことで入力文字が切り替わる。

繰り返しになるがグルジア文字のキー配列はローマ字の発音に準じている。たとえば日本人の苦手なLとRがグルジア語にもある。Lの方にはლ、Rの方にრが配列されている。この場合ლをL、რをRと覚えればいいわけだ。

全ての文字が対応するローマ字と同じ発音、というわけにはいかないのだけれどシンクロ率はかなり高い。キーを打つたびに発音を確認できるのでやみくもにノートに書き取り練習を繰り返すよりもずっと覚えやすいと僕は思う。

PCでの打ち込みに慣れてきたらスマホでも打ちたくなるだろう。そもそもかじるだけの不真面目な勉強は時間を確保してするものではない。空いた5分や10分のヒマつぶしにするものだからスマホにグルジア語入力アプリを入れておいた方が絶対いい。

グルジア語の入力アプリ、Androidアプリではこれが便利だった。iPhone Appsにも無料で使えるのがあるはず。探してみてほしい。

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