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眼が見えないということ

Instagramのフォロワー数が1050人達成ということで、「眼が見えないということ」についてです。

アロハ姉妹のリノとマヒナは保護主さんが見つけた時すでにこの状態でした、眼球はあるので光は感じる程度に機能していますが、マヒナの右目は見つけたときから眼球がありません。
今後大きくなり避妊手術の時に、薄く膜が張っている状態の瞬膜を切開して見える可能性もありますが、そうできない可能性もまたあります。

譲渡会などでどうしてこうなったの?
どういう状態なの?
と良く聞かれます、猫風邪の影響でこうなりましたとお話しさせていただきますが、その時に良く聞く言葉が

かわいそうに

この先ずっとかわいそうだね

率直な言葉だと思いますが、かわいそうではありません。
保護活動を何年もやっていると、いろんな子に出会います、眼が見えない子、手脚がない子、寝たきりの子、癌で顔が変形している子。
両脚がない子もいましたし、骨が剥き出しになっていた子も。
きっとそれぞれ治療に痛みが伴えばかわいそうは当てはまるかもしれないです。
でもとりあえず今のアロハ姉妹は、かわいいってことはあってもかわいそうではありません。
手脚がなくても眼が見えなくても、不便はあっても不幸ではないんです。
本当の不幸は誰にも見つけてもらえず、ひどくなって痛みが続き治療も受けられないで消えていくとか、外の世界で見えない事が原因で事故に遭うこと。
今は暖かい部屋で、おいしいご飯も清潔な水もおもちゃも、優しく包んでくれる人間の手もあります。
元気いっぱいに姉妹ですれ違ってばかりの追いかけっこも楽しめています、家や部屋に慣れていくと見えてなくても上手に生活できます、トイレの失敗も全然ないんですよ。
だからお願いです、この子達をかわいそうな猫と言わないでください、少し不便だね、でもかわいいねと言ってあげてください。

これから姉妹はたくさんの人に会って里親さんを探していきます、かわいいかわいいと応援してあげてくださいね、お願いします。


中の人の家にも全盲猫が居ます。
眼が見えない分、聴覚や嗅覚がずば抜けて凄いです。
預かりっこたちにもとても好かれます。
見えなくても、お姉ちゃんお兄ちゃんを果敢に追いかけ回し、無法者と呼ばれているくらい元気です。
眼が見えなくてもこんなことが出来るってすごいね!と毎度感心します。
眼が見えている猫となんら変わりはないのです。

しっぽのしらべは「全てのねこちゃんを幸せにしたい」を目標に活動を行っています。歩き始めたばかりの団体ですが、サポートいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。