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夢破れて自分探しにインドに行くも見つからず途方に暮れる。その後W.Hオーデンの詩と出会…

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夢破れて自分探しにインドに行くも見つからず途方に暮れる。その後W.Hオーデンの詩と出会い、自分は探すものじゃなく父の恩に報いることで作っていくものであると考え実家の会社を継ぐことを決意、現在に至る。

マガジン

  • 社長の思い

    八鹿警備保障の代表取締役である田路智洋社長による手記。日々の仕事上の気づきや若社長としての心情を赤裸々に綴ります。

最近の記事

ご来光未だ拝めず

1 昨日・今日と親父と富士山登頂ご来光ツアーに行った。 親父に都合のいい日に決めたので全くの偶然だったが、自分がブログを始めてちょうど一年になる日に当たるということもあり、色めき立った。 タイトルは「富士のご来光を拝みながらこの一年を振り返る」で一年の成果を富士山のご来光で祝福する内容で行こうと思った。 でもそのうぬぼれが山の神様の逆鱗に触れた。 はじめの方の6合目は良かった。青空も出てきて期待を抱かせてくれる感じだった。 でも富士の表情がだんだん険しくなり、宿泊

    • 自分が自分を〝見る“ ということ

      1 中企大東京在校時に受けた印象的だった授業の一つに自分についてのスピーチを録画して後でそれを見ながらみんなで論評し合うというものがあった。 自分のスピーチの画像を自分で見て、それについて感想をいい、先生や他の研修生からフィードバックを貰う。 なんと恥ずかしい。 一種の羞恥プレイではないかと思うほど笑。 でも、それを見ることで、自分の話し方の癖や間の取り方、話すスピード、それにこれは文章を書くことにも当てはまるが、話の構成の傾向と言ったものが見えてくる。 自分の思う

      • 隊員と氷ノ山を登る

        1(1) 昨日、八鹿警備山岳部の活動の一環として氷ノ山を登山した。 氷ノ山は標高1510m、累積標高差は815mで二百名山、花の百名山、関西百名山の山で,兵庫県最高峰の関西を代表する山の1つである。 兵庫県民、もっと言えば養父市出身の人間としてやっとこの山に登ってほっとした感じ。 登山ルートは定番の氷ノ越コース。養父市側からスタートして戻ってくるルート。 しばらく1人登山が続いていたが、久々のパーティでの登山。今回は西垣隊員、枚田隊員も加わり、5名での登山となった。

        • 教える事は教えられる事

          (1) 昨日、隊長会議があった。 最近はこの会議を上手く利用して管理者教育を行なっている。 致知購読なんかはその一環だが、当初の意図を超えて多くの隊員が感想文を書いてくれる。 昨日は井上隊員が自身の野球経験を元に書いた感想文を読ませていただいた。 この前の西垣隊員といい、本当に嬉しい限り。 そして管理者教育の新たな試みとして今回からコーチングの勉強をしようということになった。 第1回目の講義担当は自分。 事前に配布した資料を読んできていただいたことを前提にパワポを使

        ご来光未だ拝めず

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        • 社長の思い
          422本

        記事

          仕事で人間を磨く

          今月の致知学習は侍ジャパンの監督としてチームをベスト4に導いた小久保監督がイチローから教わったことについての記事についての感想。 個人的に印象的だったのは、野球というものをいい成績を上げたり、得点を稼いだり、有名になるためでなく、人間力を鍛えるためにあるという旨のイチローの発言に衝撃を受けた件の部分。 こういった発想は禅に通じるものがあると思う。 目先のお金を稼いでも、それを使う自分の価値観がはっきりしていなければ所詮そのお金もあぶく銭となる。 お金を頂くのはあくまで

          仕事で人間を磨く

          まずはプラス勘定で!

          若い頃、音楽の良し悪しをヒットチャートの上下だけで語るのが嫌いだった。 この世の中が資本主義である以上、そういう考えは青臭いかもしれない。 でも、その考えは今も変わらない。 メジャーな音楽にはメジャーなりの、マイナーな音楽にはマイナーなりの良さがある。 それもまた事実。 大切なのは、そういった良さを感じ取る感性を磨くこと。 そしてそれを自分なりに位置づけること。それが自分なりの価値観を育成することに繋がる。 それは仕事でもいえるかもしれない。 民間警備という仕事は人

          まずはプラス勘定で!

          登山と民間警備

          1 登山をするには、ある意味臆病な方がいいと言う意見を聞くことがあるが自分もそうだと思う。 山にもよるが特に山頂付近では、天気の移り変わりが激しく、地形の関係で滑落の恐れがある場合もある。 ハードな地形の山で天候が悪い場合でも向う見ずな人間はあえてチャレンジする者もいるかもしれないが、臆病な者はそれをしない。 事前に山に関する情報や地形を調べた上で、天候によるリスクを想定して、登るかどうか決めてから行動する。 結果として、臆病な者の方が向こう見ずな者より事故になる確率

          登山と民間警備

          自分の正義を疑う大切さ

          1 昨夜から今朝にかけて松下政経塾出身で学習塾を経営されている物江潤氏著「ネトウヨとパヨク」を読んだ。 すぐに反日勢力の陰謀だとか特定アジアの仕業に結びつけ、それをイメージする人やものを排除したがるネトウヨ。 安倍政権のやることをなんでも悪と決めつけ、例えば憲法9条に象徴される現行憲法関して異論を挟もうとする人や考えを極右認定し、やはり排除したがるパヨク。 保守・リベラルとネトウヨ・パヨクの違いは何か。 これについて議論や対話をする姿勢があるかどうかだと物江氏は言う

          自分の正義を疑う大切さ

          mustよりwant

          1(1) 大学時代、授業で国際政治学を受講した時に、先生が国の強さを図る基準をお話しされていたのが印象的だった。 先生曰く頭文字をとって「しろげぎし」と覚えろと。 「し」は資本の意味。 「ろ」は労働力の意味 「げ」は原材料の意味 「ぎ」は技術の意味 「し」は市場の意味、であると。 専門家や学者でない一般人や学生がこのフレームあてはめて国際政治の現実をすべて把握するのは無理があると思うが、これを意識するだけでイメージで国を語る人よりもきちんと世界の国々の力をみることができ

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          2度目の大山

          1 久々に鳥取の大山に登った。 前回に引き続き定番の夏山登山道コース。 標高1700ちょっとの日本百名山で中国地方で一番高い山だ。 実はこの山、自分が初めて登山した山で、この時の体験がいまの登山のベースになっている。 今回は頂上近辺の遊歩道の工事なのか、頂上付近までしか登ることができなかった。 でも2回目ということもあり、前回と違い、他の山と比較しながら冷静にこの山の良し悪しを考えることができた。 やはりこの山はいい。何よりバランス感覚が優れている。 山の外観

          2度目の大山

          金剛山での一考

          金剛山を登った。 標高1125m,累積標高差664mの山で日本二百名山、関西百名山にも指定されている大阪最高峰の山。 今回は定番のルートである千早本道を歩いた。 平均的な総歩行時間は3時間半くらいらしいが、千早神社に立ち寄ってもだいたい1時間40分くらいしかかからなかった。 頂上の景色をみながらの助六寿司はなんともいえずうまかった。 その千早神社は鎌倉幕府崩壊のきっかけになった千早城の戦いの舞台となった千早城跡の一角に作られ、その戦いの主役だった楠木正成が祀られている

          金剛山での一考

          緊急時のリーダーシップ

          1 山登りし始めて何度か遭難しかけたことがある。 理由はいろいろ。天候が悪くなって視界が見えにくくなったり、足止めをくらうといった天災的なものが典型だが、中には、主に一人でなくパーティでだが、人災的なものがある。 典型的なのは見込みやへんな精神論や野心といった客観性の乏しさに基づいた行動。 例えば、おそらく今日もバスやロープウェイが頂上で運行しているから多少遅くいっても多分大丈夫だとか、弱音を吐くのは男じゃなく引き返すのは女々しいだとか、今回のパーティのリーダー役の自

          緊急時のリーダーシップ

          誰も見てない時こそ!

          20代だった頃、深夜枠だったとは思うが、外国人向けの日本の立候補者をドキュメント映画を見る外国人の反応を見せる企画番組を観たことがある。 その中で印象的だったのは、その候補者が街頭に人がいないのに頭を下げているのを見た外国人の観客から大きな笑い声が聞こえるシーン。 おそらく、一票をお願いする有権者がいないのに頭を下げる行為に合理性が認められず、滑稽に映ったからだろうと思われる。 これを見た時、正直、自分も滑稽だと思いながら、どこかでそれに対して違和感を抱いたのを覚えてい

          誰も見てない時こそ!

          抜き打ち巡察で感じたこと

          昨日、ガソリン交換のついでに車で抜き打ち的に自社を含めた何社かの片側交互通行の警備の様子を見に行ってきた。 例えば、今、兵庫県北部の交通誘導警備で幅を利かせているD社なんて、汚れの目立たない黒の制服なのに傍目からわかるほど汚らしく、誘導もフニャフニャ。 K社も同様になっていない。 文字が書いてある旗が使われることで、却って、それに甘えてしまい、所作がゆるゆるで手が全く伸びていない。 その点、ウチの警備は自画自賛になるが、そんなD社やK社他他社の警備と比べて、丁寧で分かり

          抜き打ち巡察で感じたこと

          モーニングでの一幕

          昨日、馴染みのカフェでモーニングを取っていると、定員のお姉さんに対し、レタスが一枚少なくなっていることで感情的に文句を言っているお婆さんがいた。 レタス一枚があるから私はその店のモーニングを食べ続けた。 にも関わらず、それが一枚足りないはけしからんという理屈だった。 ちなみに自分が頼んだモーニングは足りないわけじゃなかった。 モーニングによってレタスの枚数が違うということは考えにくいので定員のミスの可能性が高い(以下ミスをした前提で話を進める)。 とはいえ、そんな感情

          モーニングでの一幕

          モネとカレーと私

          1 昨日、兵庫県立美術館で吉野石膏コレクションの展覧会が開催されていたので行ってみた。 吉野石膏は山形に本拠を構える国内有数の建材メーカーで日本有数の絵画コレクターでもある。 その収集目的は社内の創造的環境作りだと言われる。 なんとも羨ましい会社だ。 収集内容は主にモネやルノワールやピサロといった印象派の作品がメインだが、ピカソなどのキュビズムの作品もあり、充実したラインナップだった。 その中でも個人的に好きなのがモネの作品。「睡蓮」「テムズ河のチャリングクロス橋」に

          モネとカレーと私