ノートルダム火災に関して感じた事

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高校時代、世界史を選択した人間としては1度でいいから本物のノートルダム大聖堂を見たかったなあ。

ノートルダム大聖堂の火災について陰謀論を含め様々な憶測が飛んでいるが、どうもニュースをみていると屋根の改修作業に使われるエレベーターの電気ショートによる失火が原因とのこと。

屋根の骨格部分に防火壁やスプリンクラーがなかったことも災いした。

しかも火災報知器が2度鳴動して1度目は出火が確認されなかったという。

これからそのへんの事実確認が詳細になさるとは思うが1度目の鳴動で出火が見落とされていたとするなら初期消火という初動対応の遅れが火災を拡大したことになる。

それが仮に作業員か施設関係者が「また鳴ってら」みたいに捉え、彼らの危機管理意識が希薄になる心理的な正常性バイアスが働いたとなるともはやこれは完全な人災の可能性といえるであろう。

いずれにしても防火体制の希薄化が失火の原因の1つにあげられる可能性は極めて高いと思う。

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宗教上の施設のみならず、国際的な観光スポット、さらにはフランス人のアイデンティティの象徴にもなっているノートルダム大聖堂が業者の失火によってあっけなく消失してなくなってしまう。

あらためて防火という建物自体の防火設備のみならず、初期消火という初動対応の大切さも実感した出来事だった。

ノートルダム大聖堂ほど有名でなくとも、自社の契約している施設もまたそれに関わるいろんな人達の思いがつまった場所。

そしてそういった施設に派遣する警備員の業務の1つは防火に関する初期消火も含まれる。

いざというときにこの業務をしっかり行えるため、日頃の訓練はもちろん、正常性バイアスに関する教育も行わなければならないと感じた。

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