海とレーダーと私

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レーダー問題について、かの国の御仁方が様々な言い訳、いいがかり、逆ギレを続けた挙句、逆に謝罪を要求するニュースを見た。

相手軽視の言動もここまで来るとある意味凄いなあ。中には素晴らしい方もいるんだろうけど…。

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これを見た時、アドラーの劣等コンプレックスの話を思い出した。

アドラー曰く劣等コンプレックスは劣等感とは違うと。

劣等感は仕事ができない、実力がない、家が貧しい、背が低い、学歴がない等具体的な性質に関し、引け目を抱く感情でどんな優れている人でも有するもの。

他方、劣等コンプレックスとは劣等感を言い訳にして人生の課題から逃げようとすることを言う。

例えば自分が間違いを犯した。その原因が実力がないからだとする。

どんな優れている人でも、それに対して劣等感を抱くのは当然のこと。

ここで上手くいく人は実力がないことを認めた上で、実力を努力でつけられるかどうか、つけられない場合、自分が勝てそうなフィールドがあるか検討した上で、努力して能力をつけるか、戦う場所、付き合う相手を変えることを考える。

でも劣等コンプレックスに陥っている方は実力がない無能感による辛さに耐えられず、やれ相手の方が悪いだの、回りのせいだと言ったり、逆に相手に尻尾をフリフリして自分を相手と一体化してポチになるなどして自分の課題の解決から目を逸らす。

なぜそうするかといえば弱い不完全な自分を受け入れられない、つまり自己受容が出来ていないから。

事実を科学的に検証した上で、クロの場合は失敗を認めて素直に謝る。そしてお互い認め合いながらそれぞれ自分のやるべき道をゆく。
そうやって健全な関係が保たれていくし、お互いが高め合って成長していけるのだと思う。

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これは何も国家間の問題のみならず、会社の業務や日常生活でも言えることだと思う。

わざとやった場合は論外として、そうじゃない場合でも人間は神様じゃないので思いもよらない失言をしたり、ケアレスミスをすることもある。
酒の席での粗相もあるだろう。

その時に、いかにその失敗を受け止められるか。自分が常々、隊員や自分自身にいい聞かせていること。

それが出来て初めて人は成長するし、会社内や取引先との関係も保たれる。

それが謙虚であるということ。警備員に一番求められる資質だと思う。

なぜなら警備業はサービス業。そういった姿勢が信用の基礎になる仕事。自分はそう信じている。

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