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瑛人の情熱大陸がめちゃくちゃよかったしすごかった

みなさん、1月10日(日)に放送された情熱大陸はご覧になりましたか?

今回密着したのは歌手の瑛人さん。おなじみ「香水」の人です。

香水、色んな芸能人がカバーしたり、歌詞を揶揄されたり、MVに踊り狂ってる人が映ってたりとちょっと世間から小馬鹿にされてる印象がありました。私自身も、少しだけいじわるな気持ちで以下のような記事を書いたことがあります。その節は申し訳ありません。


でも今回の情熱大陸は瑛人のええヤツっぷりが100%濃縮還元されていたまさに瑛人の生搾りジュースでした(例え方キモッ)
番組を見た人はみな「瑛人のことを応援したくなった…」とSNSに感想をもらしております。

例に漏れず私も瑛人への応援パワーをおさえきれなくなり、情熱大陸「瑛人が限りなくええヤツだったポイント」を独自にピックアップしたのでご査収ください。(※記憶を頼りに書いているため細かい表現は誤っている可能性があります。ご了承下さい)

①冒頭のエアギター

冒頭のシーン。広い公園でベンチに腰掛けながら香水を弾き語りしている瑛人。その背後で、小学生くらいの男児がなぜか激しくエアギターを弾いている。しっとりとしたアコギの音色にそぐわない、激しいエアギター。そして背後から走りながらどんどん近づいてくる子供。

そのまま瑛人の横を通り過ぎるかと思いきや、言葉にならない言葉で「なんちゃらのせいだよ〜」と言うとどこからともなく出てきた別の男児が「お前ッ!そこは香水だろ!」とツッコミを入れ2人は漫才のような掛け合いをみせる。それを見て「めちゃくちゃ面白いね!」と笑う瑛人。

知らない男児のエアギターで始まるドキュメンタリー、未だかつてあったでしょうか。このシーンを冒頭に持ってくるなんて…… この瞬間、私は神回を確信しました。

②中1みたい

2020年に大ブレイクを果たした瑛人に「今の心境は?」と聞くと「何もかもが変わりすぎて何もわかってないです。中1のときみたいな感じです!」って答えてて見てる全員「?」ってなったんだけど。

多分小6から中1に上がった時の高揚感や世界の見え方の変化を表現したかったんだと思うんですが、それと今回の大ブレイクを並べるのは荷が重すぎるでしょ中1には

校舎や授業やクラスメイトが変わるのとはレベル差がすごいのよ、紅白出るほどのヒットは

ただ瑛人の純朴さが溢れててとてもいい表現だと思いました。「中1みたい」。こんなの瑛人にしか言えないだろう。かっこつけて「僕自身は何も変わってない」とか「別世界に連れてこられたみたい」とか、他にもウィットに富んだ表現を探してしまうところなのに、中1て。
私ももし今の仕事が成功して出世したとき「どんな気持ち?」と問われたら「中1みたいな感じです!」って言いたい

③はじめての野外フェス

はじめて野外フェスに出演し、出番が終わった瑛人に感想を尋ねると「楽しさは300点!」と即答します。まずこの時点で最高なんだけど、そのあと「自分の出来は15点」と言い添えるのね。

それはなぜかと聞くと「一番後ろの人まで届かせるために、手を振ることに一生懸命になっちゃった」って言ってて。ぁんた、その心意気、100点だょ……って私は一瞬ギャルになった。

自分を見せることよりも届かせることを優先した結果、歌が疎かになってしまったという反省なんだろうけれど、それ、ライブとしては満点じゃん……みんなあなたの歌を聴きたくて来てるんだよ、会場の後ろまで満杯になったお客さんひとりひとりにどうやって届くかなんて真っ直ぐに考えて歌ってたらそれ……お前……1兆点やん……

④ポンコツだということ

ずっとバイトしてたハンバーガー屋さんで今もたまに働いているらしく、慣れた様子でテキパキと仕事をこなすシーンがあった。その中で「こうしてないと前の生活を忘れちゃうから。この時間で『俺ってポンコツなんだな』ってまた気づける」という名言を放つ。

誰もが知る1曲をメガヒットさせ、錚々たる芸能人と並んでGQアワードを受賞したり、紅白に出演したり、新曲のMVに有名人が出るようになっても、カメラの前で「ちょっとオナラしてもいいですか!?」って言える秘密はこういうところにあるのかもしれないと感じて、このシーンで少し泣いた。
ちょっとTwitterがバズっただけで調子に乗ってしまう私は、この言葉を胸に刻みつけなければならないかもしれない。「こうしてないと前の生活を忘れちゃうから。この時間で『俺ってポンコツなんだな』ってまた気づける」という刺青を掘ろうかな(掘らない)

「謙虚」という言葉にはおさまらない純粋さ、無欲さ、自然さ。
香水の歌詞や仲間の見た目を見ていると「ただの地元のヤンキーでは…?」と思ってしまうところがあるけど、彼を見ていると人間が誰でも持つ「欲望」を超越した精神的な悟りがある気がしてしまう。

そして今は変わってしまったけど、瑛人のTwitterのプロフィール欄は売れてからもずっと「好きな食べ物はハンバーガー!」だったんです。本当に嘘偽りのない人だぜ

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⑤香水のプレッシャー

スタッフが聞きづらそうに「香水の次もヒットさせなきゃっていうプレッシャーはある?」と問うと、少し悩んでから「自分が楽しく歌えてればそれでいい。それにあの1曲だけしか売れなくても『俺アレ作ったんだよ!』っておじさんになってからも自慢できるし」って笑いながら言ったんです。えっ!?モンキー・D・ルフィ! ?あまりに主人公らしいセリフに思わずDの意思を感じてしまいました。「ドンッ!」って効果音鳴らなかった?

あのね、本当に腹立たしいことなんですが、瑛人の記事についたヤフコメ(別名:治外法権)を見ていると「香水だけの一発屋」「まぐれで売れた」「2曲目も当てるのは無理」みたいなコメントのオンパレードなんです。そんな書き込みをしてるやつらに聞かせてやりたいね。そもそも瑛人はその次元にはいないぞ、と。あなたたちのような、富と名声だけが人生のゴールかのように捉えている低次元にはいない、と。

彼は音楽を心から楽しんでいて、楽しんでやっている過程が今なのだ。もし香水がヒットしていなくても、瑛人はきっと楽しいという気持ちだけで歌い続けていたことだろうと思います。

⑥まとめ 瑛人のすごさ

家族5人(父、母、兄2人、瑛人)でバカ笑いしながら焼肉を食べるシーンがある。仲睦まじい両親が「これ、小学生の瑛人がお年玉貯めて買ってくれたヤツ。昔から欲しがらない子だった」と言いながらルイヴィトンのキーケースを見せてくれたりと、瑛人の無欲さを裏付ける証言をしたりしている。
そして自然に焼肉食ってるけど驚くことにこの両親、実は離婚している。離婚しているのに、成人済みの子供たちと焼肉食べながらトランプで盛り上がっている!なんなんだ!どこまで行くんだ、瑛人一家!この画だけでザ・ノンフィクションの1時間持つだろ!

瑛人がいつ、なぜ、どこをきっかけにしてここまで凪のような心を手に入れたのかは分からない。けれど彼はただの「香水くん」という狭い枠に留まらない、めちゃくちゃ大きな人間なんじゃないかと思わされる30分でした。今後も、瑛人さんがただ楽しく歌える日々が続いていくといいなと思います。


ちなみに瑛人の最新アルバムに収録されている「リットン」という曲が香水を上回るガチ名曲だったので、よければ歌詞だけでも読んでください。楽曲はサブスクで配信されてます。

以上

補足:川谷絵音プロデュースで歌ってるこれも良かったよ!!!!!


ありがとうイン・ザ・スカイ