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「読ませる気のない報告やbotなんてマジでセンスねー!」 上長が売上報告を楽しくアレンジした理由とその効果

こんにちは。福田です。普段はナイル株式会社にてAppliv(アプリヴ) というアプリレビューメディアを運営しています。

今回所属する #田端大学 にて「初めての課長の教科書」が提示されました。本書は課長こそ日本企業のキーマンであるとして、その正しい身の振り方について解説された本です。

さて、本書では課長の8つの基本スキルが紹介されております。アウトプットなき読書は無意味とのことで、今回は私の身の回りにいる上長や同僚などが実践してきた事例を紹介しつつ、本書をもとに今後の仕事の工夫の仕方にも展開していきたいと思います。

課長の基本スキルの1つ「仕事をアレンジの紹介」

前提として本書には課長が活躍するために必要な8つの基本スキルが紹介されております。そのうちの8つは以下の通り。

スキル1:部下を守り安心させる
スキル2:部下をほめ方向性を明確に伝える
スキル3:部下を叱り変化をうながす
スキル4:現場を観察し次を予測する
スキル5:ストレスを適度な状態に管理する
スキル6:部下をコーチングし答えを引き出す
スキル7:楽しく没頭できるように仕事をアレンジする
スキル8:オフサイト・ミーティングでチームの結束を高める

今回はスキル7の「楽しく没頭できるように仕事をアレンジ」をしている事例が私の周りにあったなぁと思ったので、その事例を紹介したいと思います。

淡々とした売上報告をちょっと楽しい場に。ラブライブ!の登場人物が私を叱ってくれるbot作り

私は入社以降メディア事業部に所属しており、毎日淡々と管理画面に流れる収益を見て、収益の上下を見ては要因を探り、次の施策に活かし...という業務をひたすらやり続けておりました。

数値を見ること自体は好きなので、その業務自体にストレスを感じてたわけではないのですが、当時一緒に収益を見ていた今の私の上長が「より楽しく仕事できるように」とこんなツールを作ってくれたのです。

このツールはラブライブ!のキャラクターが管理画面の収益を自動で判定して、収益が上がったら褒めてくれ、下がったら怒られるというツール。

解決された課題

このbotは数年前に作られたものですが、当時の収益管理体制には以下の課題があったのかな...と把握しております。

・広告の管理画面を適切に見れる人間が少なく、担当者不在のときや、担当の属人化により不具合に周囲が気づきにくい状況である

・担当者自身もいちいち管理画面に入ってその日の成果を見に行くのは少し面倒

・収益担当者以外が売上という数値に興味を持ちにくい!

その上長は総合職ながら技術周りに知見があるのが強みでして、上記の状況を見て、slackに収益額の通知をしてくれる仕組みを私専用に作ってくれたのです。ラブライブ!のキャラクターが通知してくれるという機能も含めて。

どんな効果があったか

効果とその背景にあった課題を改めて整理します。先ほど提示した課題を解決する分にはslackの通知だけ作ればいいのではとも思われます。ただ、今回の試作の肝はラブライブ!にあるのではないかなーと今回の図書を振り返って感じた次第であります。

<効果>
・体感的にキャラクターが参加しているslackのほうが反応率がよい気がする?(数値に興味をもちやすい場作り)

・担当者が機械や人間に「収益見ろよ」といわれるよりかわいいアニメキャラクターに突っ込んでもらったほうが負担が少ない

・収益があがったときにおっさんに誉められるよりかわいいアニメキャラクターから通知が飛んできて誉められるほうがうれしい

ちなみにパターンはいくつかあって綾瀬絵里ちゃんに褒められたときは一番テンションがあがります。

一見アホらしく見えるこの仕組も本書にある仕事に没頭する条件の

・活動を自分でコントロール
・活動中に邪魔が入らない

この2つの条件を満たしているのではないかと思った次第です。

まず私が収益状態をせっつかれているのは、上長でなく、矢澤にこちゃんです。アニメキャラクターからの報告は精神的な負担も少ないため、自分で活動をコントロールしてる感がとても強くなります。また、botによる投稿は時間も決まっているので、ルーティン業務として集中しやすい環境をおのずと作りやすくなります。

アニメキャラクターのリマインドは課長の教科書の理論に則ったよいメソッドなのではないかな...と改めて感じました。

実際にインタビューしてみた

ということで....。今回は私のために(?)このツールを作ってくれた上長の針替にインタビューをしてみました。せっかくなので、上長から楽しく仕事をアレンジする秘訣を学びたいと思います!

福田:こんにちはよろしくお願いします!

針替:よろしくおねがいします!

福:今回課長の教科書を見てみて、針替さんの仕事を楽しむスキルは学ぶべきものがあるなぁと改めて感じました。私もこのbotのおかげでかなり業務助けられてます。いつもありがとうございます。そういえば、そもそも何故このbotを作ってくれたのでしょうか?

針:ラブライブ!のファイナルライブが2016年にあって、μ’s(っていうラブライブ!の中に登場するグループ)ロスが激しかったんですよねー。そのロスをどうしようかと考えたときにslackにμ’sのキャラクターを登場させようと思ったんです。

福:(アニメキャラに引退とかあるんや)場を和やかにしようとかみんなが働きやすく...というつもりはなかった?

針:ただの自己満足ですね。まるでμ’sと一緒に仕事をしている感じに。みんなが楽しむというよりは俺のために作りました。すべては俺が楽しく仕事をするためです。

福:(なるほど...)最初になんでこういう施策をやろうと思ったんですか

針:当時オペレーショングループというとこに所属して結構地味な仕事ばっかりしてたので、その無機質な仕事をどう楽しくするのかというのはありましたねw

福:slackとの連携とかはもともとできた?

針:このために覚えました。すべてはキャラクターを喋らせたいがために。

※キャラによって語尾を変えるこだわり用

福:(すごい執着心やな...)実際に作って針替さん自身は仕事楽しくなりました?

針:楽しくなりましたねw特に例えば3回連続でとあるトリガーを引いたときに、キャラクター同士が会話するようになってる。そういうのを引くとめっちゃテンションあがります!

※botがトリガーによって勝手に会話しだす

福:ラブライブ!のキャラをいれたbotつくってどんなメリットがあったと思いますか?

針:ただのbotが警告するより、キャラとか口調とかで報告したほうが、わかりやすいとかはあると思いますね。まじで、エンジニアとかが作るbotとかセンスないんで。あいつらマジセンスねーなって思ってます。読ます気がないアラートなんて飛ばしてんじゃねーよ!と思いますね。読みたくなる通知を飛ばそうぜ。それが行き着いた結果がラブライブ!でした。

福:(過激だけど公開していいっていわれたし公開します)最後に!今回課長の教科書がをテーマに仕事を楽しくアレンジする仕組みをもとにnote書こうと思ったんですが、針替さんなりに仕事をアレンジしてチームの仕事をしやすく..っていうのは意識したことあります?

針:無機質なbotよりキャラクターのほうがいいと思うので意図的にそういうの使うとかはしますかねー。ま、でも全ては俺のためです。

福:ありがとうございました!!

学び

今回仕事をアレンジ...という軸で私自身が学べるポイントを探っていたのですが、結局はbotを作ってくれた本人が一番楽しんでた...というのがわかった事実でした。(なんとなくは知ってた)

今、私自身も商材別の担当者と一緒に予算管理をしているのですが、なかなか全員が数値に前向きに向き合う体制をつくることに苦労しております。なので、まずは自分自身がどのようにこの数値確認を楽しんですることができるか...その仕組みづくりを構築してみようと思いました。結局は課長がチームを楽しませる上でも自分が楽しむ姿勢みたいなのが大事になってくるのでしょうか。。私は生真面目な性格?でつい数値をやたらまとめてしまう癖があるため...

やることは以下の2つ

・収益目標の差分に応じて予算管理者が「自分が」好きなキャラクターが現状を報告してくれるシーンをMTGで導入してみる

・進んでいる施策の進捗をゲーム感覚で目標にどのように影響しているかわかりやすくなるよう可視化してみる。

上記の結果どんな感じになったかはまた後日noteでご紹介できればと思います。以上。ありがとうございました!

※後日針替と一緒に某マーケメディアの取材記事にでますのでよろしければそちらの記事もご覧くださいませ。

※画像参照)サンライズHPより
http://sunrise-inc.co.jp/work/news.php?id=13173
今回記事の構成上Twitterアイコンとして利用可能な「ラブライブ!」の画像を参照引用しております。引用不適切な場合すぐに削除対応させていただきます。


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