おおねこ

日本の学生。 猫と本が大好きです。最近ギター始めました。 ちょこちょこと書き続けている…

おおねこ

日本の学生。 猫と本が大好きです。最近ギター始めました。 ちょこちょこと書き続けている詩や短い小説を載せていきたいと思います!よろしくお願いします!

最近の記事

大丈夫

流れる世界で 僕は必死に生きていたんだ もう大丈夫だと言われたくて 流れる風を 僕は必死で追いかけていたんだ もう止まりたいと叫びながら 流れる季節で 僕はやっと座れたんだ その笑顔をもっと見たかったから 流れる星空を 僕はずっと覚えていようと思うんだ いつか大丈夫だと言えるように あの日の君みたいに笑えるように

    • 夜のこと

      多分だけど 寂しいって思うのは普通で そして人に言えないのも普通 多分だけど 辞めたいって思うのは当たり前で でも辞めにくいのも当たり前 多分だけど 死にたいと時々よぎるのは誰でもあることで でも死が怖いってのも誰でも一緒 だけど 寂しいも辞めたいも死んじゃいたいも みんな自分だけで みんなちょっとずつ違う だから 自分だけのこの気持ちを 他人と一緒にしちゃいけない あの子も辛いから 世界のどこかではもっと苦しい人がいるから そうやって 目を背けちゃいけない それらの感情の

      • あの日の帰り道

        1年前の帰り道 僕達みんなの集合場所は 政権交代したらしい 知らない子達が2,3人 楽しそうに話してた 夕暮れ、踏切、あの電柱 景色は少しも変わらないのに 僕達だけが進んでる 真新しくて窮屈な制服の中 心は戻りたいって叫んでた さよならって僕らの場所 いつかの僕は影になって 夕焼け空に背を向けて 少しの間のお別れだ さよならって帰り道 いつかの僕らはもういない また会えたらいいねって 返事はないけど信じるよ それまで元気で歩くから

        • 少年は星の距離を

          月の下で彷徨いながら 少年はひとりぼっち 隣で歩いている友だちは 大きな壁の向こう側にいて 手を振っても届かない 夜の砂浜に座りながら 少年はひとりぼっち 隣で歌っている友だちは 海を渡った向こう側にいて ギターの伴奏だけがそこらに響く 星を見ながら 少年はひとりぼっち 隣で泣いている友だちは 宇宙の向こう側にいて 取り出したハンカチが目に染みる 歩きながら 少年はひとり これから 壁を壊して 船に乗り 遥か遠くの星を目指す ハンカチと ギターと 右手を握りしめて

          僕らの恋は。

          君の笑顔は素敵だよって ありふれた台詞だな 雪の中でピースした君は はにかみながらこっちを向いた 震える手でシャッターきって 雪の結晶みたいに変わる君を 一瞬だけ止めてみた 傘をさして ゆっくり歩いた 視線だけの帰り道 声にならない気持ちは雪に溶けて 流れて行った 雪が降った 君が笑った 言えなかった言葉と 紙切れになった景色が まだポケットに残ってる 次の音はAがいい ありがちなコードかな つぼみを見つけた君は 嬉しそうにあっちを向いた 目を閉じてボタンを押して 飛

          僕らの恋は。

          ドアベルはまだ鳴らない

          古本屋があった。 最寄り駅からの帰り道に小さな古本屋があった。賑やかな駅前通りのちょうど真ん中にひっそりと佇んでいた。 店の名前は日葉堂。 ガラス張りの扉からもれるオレンジの光が好きだった。小さな頃から母に手を引かれ店の前を通っていた。ワゴン車に積まれている本が頭の上にあった頃から。 中学生になって塾に通うようになった。 少し遠回りだったが、必ずその店の前を通った。小さな店の中にはいつも人がいたし、ワゴン車の本も頻繁に変わっていた。これは後から知ったことなの

          ドアベルはまだ鳴らない

          初めまして

          初めまして!今日からnoteを始めます。 猫と本が大好きな日本の学生です。 少し前からなんとなく書き続けていた詩や文章が溜まっていたので始めてみました。 少しずつですがよろしくお願いします!

          初めまして