書案六尺 〜貮(の続き)

音楽話からの私的爆笑の話(まだ続くのだ)

Dr Beatを聴くと失笑を禁じ得ないその訳を前回から引きづってきた手前、以下に記す。

新入社員となった22の小生は、新潟の工場に修行に出されたのだが、職場の一大行事である社員旅行に否応なしに参加することになる。

初年度の旅は能登(新年早々に甚大な被害を受けたまさにそこ)。
バスで宿に到着するや否や、中居さんたちの『お兄さん遊びに行くんでしょ』の十字砲火に晒される。
今でこそ落ち着いた温泉として知られているが、当時は所謂『男の遊び場』であった。

これに屈したならばこの話もないのだが、これだけあからさまな猛攻を目の当たりにして『弾ける歳ではある。しかし今はその時ではない(キッパリ)』と完全に賢者モードに移行した小生であった。

しかし周りはといえば、年一回のイベントに備えて預金を取り崩す輩が多数。
案の定、宴会後不穏な(柔らかめの)空気が支配する中、賢者である小生は、限られたエリアではおそらく残念な結果になろう。ついては街をぶらついてせいぜいストリップがあればそこで打ち止めにしよう。と提言。(どうした俺)
後は知らんぞと10人ほどでぶらついていたら、たった一軒の劇場を発見。
言い値で入るのは癪だったので七掛けまで値切った。(ふたたびどうした俺)

20歳の頃から学校別割引の曜日にゼミの仲間と新宿の劇場に通い、その後西新宿のゼミ長の下宿で呑んで雑魚寝なんて事をそこそこやってた小生は、割とこういうところでの鑑賞眼(と言えるのか?)はあり、また、卒業時に行ったヨーロッパ気まま旅中、パリでリドのナイトショーを見てからは(本当に美しかった)、なんとはなしに踊りの構成やらキレの良さなどに重点を置く様になっていた。

思えばこの奢り(?)がこの後の大惨事を産んだのかもしれない。

と、ここまでで話半分なのを鑑みて、次回でまとめに入る事にする。(何それ)

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