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書案六尺 〜(貮完結編)

Dr Beat事件 大団円

ボッタクリ店のたけのこはぎの様な構成で申し訳なく。まだ執筆作法に慣れない故、平にご容赦。

いつのまにか事件化しているが、前回からの話の肝に入る。

劇場は30人程のキャパで3分の2が埋まってる様子。踊り子さんは3人出るらしい。
そしてオープニング。
口開けとお二人目はそこそこの年齢とお見受けするお姉様。既視感は当然あるものの、見せるに特化した立ち居振る舞いは流石である。

さてトリを取るのは…と考えていると、ローマ帝国の重装歩兵かと見紛う程の勇ましいコスチュームを纏った、明らかにお姉様ではない女の子(当時の小生とさほど変わらん感じ)が我らがDr Beatに乗って降臨した。

まぁ可愛い、スタイルは素晴らしいと先に褒めておく。
が、絶望的にリズム感がゼロ、なのにご本人は『さぁ皆んなこの私だけを見るのよーん。アッハッハッ』感ダダ漏れのオーラが出まくっているというアンバランスにも程がある彼女なのだ。
踊り(?)といえば、そう例えるならば朝のラジオ体操で第一に入る前の準備運動的と言えば良いのか。ラジオで体操の先生が『両腕を肩の高さまで上げたまま、その場で思いっきり回転しましょう。ハイ』てな空耳が聞こえそうなのである。

コスチュームの腰から下がる感動の垂れ的なものが折り畳まれたプロペラ様に広がってる。これをステージ狭しとばかりにブンブンひたすら回り続けているのである。君はベイブレードの転生した姿なのか?

ラテンビートなぜ選んだ?
なんか曲かかってるけどあたし関係ないし…てな突き抜けた感じ。

そして客を煽る煽る。『そこのお父さん!静かねぇ、(某皇室の方が通う学校)出なのぉ』

これをどうやらフルコーラスの尺でやるらしい。

あまりのカオスっぶりについに笑いが止めどなく込み上げてきた小生は、顔上げて笑っちゃ悪いとそこは配慮し、下向いて堪えていた。こんなの見た事ないぞ。

彼女は突然トドメを差しにきた。
下向いて悶絶しているその前辺りに気配を感じ顔を上げると、ステージに立て膝ついてこちらを指差す彼女がいた。
そして一言。
『なーに 私見て我慢できなくなっちゃった?』

そう爆笑をね‼️

もう完敗だ。脱兎の如く劇場外に出て、後はベンチにうずくまり血を吐きそうになるまで笑い転げた小生なのだった。

程なくここを離れたのだが、この余韻に浸る小生とは裏腹に、周りの連中の中では、あんだけ賢者ぶっていたアイツが辛抱たまらずにトイレに駆け込んだということに脳内変換されているのである。そんな瑣末な事はもはやどうでも良い。

音楽とそこでは展開された出来事が妙に壺にハマった恒例と言えよう。

人が真剣にやっている事って、側から見ればおかしくってしょうがない事あるよね。

彼女はどうしてるんだろう?我が笑神として気になっているのだ。

以上ようやくおしまい。。

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