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ししおのつぼやき9 補足1 演劇はつまらない

(ししおのつぼやき9)
(↑うな重の写真は柳川でなく鹿児島です)
 演劇はめったに見ない(それも福岡でしか見てない)とはいえ、感動した公演なんてひとつもないなあ。
 1980年代の東京時代には見てもいい劇団はいろいろあったのだろうが、映画にしか興味がなかった。
 国際的に評価され福岡アジア文化賞もらったオン・ケンセンの福岡公演ふたつ見たけど、どっちもつまらなかったなー のちにコラボさそわれた日本の美術家に意見訊かれて「多文化主義のつまみぐい」と答えた。哲学引用しまくりの難解な講演もあまりに楽観的に聞こえた。いかにも育ちのよさそうな人だった。
 もう20年くらい前ではないかと思うが… 福岡の演劇を評して「半径15m以内の演劇」と皮肉った記事があった。見つかったら追記する(なんと5m以内が正しかった!後で補足)
 また、福岡に10の劇団があるとして、ひとつの劇団が公演をすると、見に来るのは他9の劇団関係者だとか、誰かが言ってた。(笑)としたいが笑えない。
上海素麺工場」とか「劇団どくんご」の野外ないしはテント芝居なら場所と舞台装置のおもしろさで見れたが。キャナルシティ近くの公園でやった「劇団GIGA」によるサルトルの『蝿』で衆愚を皮肉るような設定の野外劇を見たが、観客がみんな指示されるままに動いたのにはあきれた。今もファシズムは十分有効と見た。でも芝居の筋も何も理解できなかったからか全部忘れた。この頃すでに耳が悪かったかもしれない。

 そういう状況は東日本大震災後に福岡に拠点を移した劇団から見たら古臭くて見るに堪えないかもしれないが、観客にあまりに高度な演劇の知識を求めて、イナカの観衆には伝わらないからといって見下されたらイヤよね。
M.M.S.T|R/Z (mmst.net)
 会場がおもしろそうなのでわざわざ柳川まで行ったけど倉庫で普通の劇場と大差なく、韓国語訳付きでも作品はまったく理解できないし、何やったかもほぼ全部忘れた。いや、MMSTは前に見て実験への意欲はあったから行ったのだよ。9に書いたどうしようもないconventionalな「芝居」とか、高校生レベルの知性しか感じなかったものよりはまだましなのだろう。
 覚えてるのは、脊柱管狭窄症がぶりかえしたかで突然膝に激痛が起こってつらかったが、大好きなうなぎ食えたということだけかな。
(補足2)