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Beyond The Starについて。すこし振り返り


 BTSの10周年記念本、Beyond The Storyがとても良くて、さらにそれが今回のBeyond The Starのように映像になると、やっぱりインパクトが凄かった。

 映像を辿りながら、少し振り返り。

 デビューしてから、ジェットコースターのように、曲ごとに売れ行きが違って浮き沈みが激しかった彼らの下積み時代。
 ただ直向きに音楽に向かい合って、スターダムへ駆けあがろうとしているだけなのに、まだ若い彼らへの足枷があまりに多くて、何度振り返っても苦しいし、それが彼らの口から語られると尚更だった。

 それでも、グクのこの言葉の後にジミンちゃんが登場する流れは嬉しかったな。
 当時のアメリカツアー中に上がってきたこの海の写真が動画になっているのも貴重だった。



 各メンバーがどうやってBTSのメンバーに選ばれたのかは、これまで色々なメディアで目にしてきたけれど、BTSの創造主であるパンPDの発言は端的で印象的だった。

 それだけにジミニの進退についての発言は胸に詰まるものがあったけど、この天才でさえ見抜けなかった彼の才能を周りが見抜いたのだから、当時のビッヒには先見の明がある凄い人たちがいたんだなと、改めて心の底の底の底から感謝。
 だって、ジミンちゃんがBTSにいなかったら、自分の人生も摂理も、全て変わってしまってた。それを考えただけでこわいし、当たり前だけどそれはメンバー全員にも言えることで、誰一人違っても、全く違う世界線になっていた。
 7人が出会ってくれて、そして続けてくれてありがとうの気持ちは、一生自分の中で唱えていく大切なもの。


 ジミンちゃんがダンプラのNo More Dreamで、グクから降ろされて着地に失敗した姿を見て、あぁ、一体もうどれだけこの練習したんだろうかって思った。すぐに立ちあがる事も出来ないほど、きっともう脚もボロボロだったんだろうな。これまで完璧なダンプラばかり見ていたから、実際にこんな血の滲むような練習を繰り返す彼らを見て胸がギュッとなった。

 当時の彼らの代名詞「カルダンス(刃のようにキレ味がよくて完璧に揃った群舞)」の舞台裏は本当に壮絶だった。

유정식당 油井食堂が入ったビル
ビルの中にある地下練習場の出入口




 デビュー100日目の手紙の映像は時折振り返って見るけれど、言葉以上の募る思いがあって、彼らも泣けて仕方なかったんだろうな。
 役者志望だったジン君は、アイドルとしてデビューした事に当然迷いがあっただろうし。泣きながら話すジン君を、隣でバンビのような目で見つめるグクがまだうぶで幼くて。

 ソウルに上京する時のお父さんを思い出して泣くホビも切なかったな。それを見て、後ろを向いてもらい泣きするジミンちゃん。バンタン最後のメンバーとして入って、これまでの舞踏の世界とガラリと違うスタイル習得のために、寝ずに練習した日々だったよね。持ってた紙で顔を隠して泣くジミンちゃんは何度見てもこちらも貰い泣き。

「愛してます、感謝してます」をきちんと伝えられないって泣くグク。持ち前の才能と内気な性格の狭間で、自分をどう表現したらいいのか分からなくて、もどかしそうだった。そんな末っ子を労わるジン君の長兄ぶりにまた涙。
 念願のデビューが出来たのに、100日目の彼らは涙でいっぱい。でもちゃんと最後はアミにとびきりの笑顔を見せてくれて、若い彼らが眩しかった。

 10年後、自分達が世界の頂点に立っている事をこの時の彼らが知ったら、きっと腰抜かしちゃうだろうな。




 2016年の花様年華で大きく観客動員数を増やしてスターダムを駆け上がり始めても、涙に暮れることは多かった。
 成功しても、それと同じくらいヘイター達から言われのない批判や圧力に晒され続けて、本当に辛かったと思う。当時のこの現状を進行形で見ていたアミは、彼らの痛みを共有しながら支えていた訳で、華やかさと並行して忍耐の時期でもあったと思う。けれどこの逆境が彼らを結びつける強い絆になった。
 どんなにつらくとも歩みを止めなかったバンタンと、そして彼らを守り続けたアミ。本当に凄いな。



 当時の彼らの気持ちそのままの-2!3!-は、いまだに涙無くして聴けないけれど、自分も辛いことがあった時に、自然に思い浮かぶのがやっぱりこの曲のフレーズ。

「大丈夫だよ ほら、1、2、3で忘れられる」
「悲しい記憶は全部消して、手を取り合って笑おう」


 上からじゃなく、同じ目線の高さで手を差し伸べてくれる彼らが本当に大好き。



 年が明けた2017年は、BTSの歴代最大数のコンサートが行われた「WINGS TOUR」の年。韓国人のアイドルとして初のビルボードの賞レースでも勝利して、さらにその年末のAMAの出演。
 花様年華でブレイクして、WINGSでメジャーになり、ものすごい勢いでスターダムを駆け上がり世界へ出てゆくのと並行して、忙殺され身を削られ疲弊していった。休息の仕方を心も体も忘れてしまった時、人間は脆くなってしまうってことは本当によくわかる。


 ファンダムが巨大化して数々の賞レースに勝っても、授賞式の後、この現実が怖くてホテルのシャワールームで号泣したってユンギの話を思い出した。今回のBeyond The Starを見るまで、会社はなぜこんな命を削るような働かせ方を当時の彼らにさせたのか、正直自分は不信感すら持っていたけれど、実際はパンPDが半年の休みを提案していたことを知って驚いた。

 やめるかやめないか。
 やめたいメンバーが大半だったのに、それでも彼らは止まらなかった。


 WINGS TOUR、大ラスのソウル公演でのユンギ。この時の事を振り返った、ユンギ自身の発言。

「まるで恋が終わる直前のようだった」

 彼はさすが詩人だな。
 別れを切り出したいのに切り出せない。会場にいたバンタンとアミの間には、確かにそんな空気が漂っていた。誰も解散するなんて言ってないのに、まるで今生の別れみたいに、バンタンもアミも泣いていた。


 ツアーに出ても、空港とホテルと会場の移動の繰り返し。外に出れないから、ホテルにいても何もすることがないっていうジミンちゃんの言葉が切なかったな。
 人一倍寂しがり屋のジミンちゃん。ツアー中、メンバーとシャンパンを飲んで酔っ払っちゃった時も、部屋に戻るメンバーに「もう戻っちゃうの?」って言ってたね。



 ホテルの部屋でご飯を食べるグク。
 確かこの時はブイラをつけてくれたっけ。華やかなステージの後、静かな部屋で食べるひとりのご飯は寂しいだろうなって思いながら見てた記憶がある。ツアー中、彼らはブイラをよくつけてくれてたけど、アミと過ごすその時間が彼らにとって癒しとなっていればいいな、コンサートの後の昂った気持ちが、静かに解けていく時間になっていればいいなって思ってた。




 この時期を乗り越えて、彼らを再びステージに戻したのは、やっぱりメンバーとの触れ合い、そして曲を作ることだった。彼らは自分達のことを「家族」っていつも言うけれど、だからこそ仕事抜きで一緒にいる時に、素で気が休まるんだろうな。プライベートで旅行をしたりすることが、彼らの関係や絆の深さをシンプルに修正したり、再確認する時間になったんだね。

「みんなの笑顔が見たくて再契約した」っていうテテの言葉は、忘れられないな。


 そしてLYSが始まった。まるで天国みたいだった。

「君の事を教えて」「君のことが知りたい」

 Boy With Luvのリリックが本当に甘く幸せで、ほんの少しの切なさもあって、舞い散る薔薇の花びらの中で踊る彼らが夢みたいだった。

グミのビハインドも数えきれないほど。寄り添う二人の姿を見られるのは本当に幸せだったな


 アンコールツアーラストのSYSも本当に感動的で、最後のコメントで珍しく涙ぐむジンくんや、ナムのスピーチも永遠に語り継ぎたいほど素晴らしかった。



 2020コロナ禍。

 Map of the Soulツアーの中止。それぞれの落胆ぶりが本当にリアルで、心からショックを受けているのが痛いほど伝わってくる。いつも言葉少ななマンネの本音も本当に切なかった。 
 彼らはただただ、アミの前で存分に歌って踊りたいだけなのに。


 この世にコロナがなかったとしたら。

 そうしたらMap of the Soulツアーが実現して、世界中を1年かけて廻った後、BTSは長い休暇に入る。
 ダイナマイトがない世界線。
 バンタンとは自分の人生に必要な時に出会うとよくいうけれど、ダイナマイトでたくさんのアミと会わせてくれたのは、疲弊していた世の中の摂理だったのかな。



 Jimin’s House

ジミンちゃんが帰ってきた…
すごい、本当にジミンちゃんのおうちだ
ジミンちゃんが掃除機かけてる!
カーテンが空いているのにびっくり
台所には何が置いてあるんだろ?
ナムとビデオ通話。
外は明るいのに重厚なカーテンが閉められている
部屋ではいつもソファに横になって天井を見上げてるって言ってたジミンちゃん。
そのままお布団に包まれて就寝も


 絶対見ることが出来ないと思っていたジミンちゃんのお部屋。

 衝撃だったぁ…

 徹底的にプラベを見せなかった彼が、自分のマンションからウィバラをつけて部屋を一部見せてくれた時は相当驚いたけれど、今回初めてリビングも公開されて大パニック。

 대박이다! スーパーゴージャスな部屋…!

 声出た。

 彼が住んでいるマンションは、韓国で価格帯が一番高い高級レジデンスということを見聞きしていたにも関わらず、なぜか自分の脳内では、ジミニはものがごちゃっとある狭いアパートに住んでいて、ジャージを着て、そこでインスタントラーメンをもそもそと食べているというなんともな妄想をしてまして…いやこれ本当に失礼だよね。。
 でも前に、リビングで手を伸ばせば物がなんでも届くって言ってたからなのか、作って見せてくれたご飯が素朴なお鍋に入ったラーメンだったからなのか、なぜか庶民的イメージをしてしまっていたのです。。
 そんなわけないのに。
 なので今回、現実を見て「わぁ…究極のセレブなパク・ジミン様、そりゃそうですよね!」と変に目が覚めた次第でした。

 絶対すごいお値段がするであろうチェアが置いてある、超モダンでスタイリッシュなリビングで掃除機かけるジミンちゃんとか、ほんともう貴重すぎて瞬きしない勢いで何度も見たけれど、隔離中の広い空間の中で、それこそもそもそご飯を食べたり、RMと通話したり、大きなソファで眠るジミンちゃんを見ていたら、これがFACEの世界観の一部だったんだよなぁ…と。
 しかしよく公開してくれました。無駄なものが全然無い、ゴージャスながらミニマムなライフスタイル。

 こんなにお部屋を見せてくれちゃうってことは、兵役から戻ってきたらもしかして引っ越してしまうのではと、超個人的に思ったり。


 グクとホビの部屋はホテルの一室か何処かなのかな。ホビさんならこういう部屋に住んでいても全然違和感ない感じ。
 シャンパンを飲むグクの横顔が寂しそうだったな。



 ON:E

 Filter

 ジミニはFilterの早着替えで中にたくさん服を着ていたにもかかわらず、この頃は壮絶に細かった。ビジュアルも研ぎ澄まされたみたいに綺麗で、そして少し不安定だった。ジミンちゃんのそういう繊細さも、個人的にとても大切な部分。

ネバマイもチラ見せ。この肌見せギルティすぎる



 ライブ終盤、泣きながらメントするジミニを初めて見た時、グクは絶対慰めに行くだろうな…って妙な確信があったのを今も覚えていて。そうしたらやっぱり自分のメントが終わってすぐに、ジミニの元に行ってあげた。
 ジミニにメンバーがいてくれて、そしてグクがいて本当によかったな。


 ビハインドに強いグクミンだけど、この時の、ジミニがグクの首を噛んだ話はもう伝説の域。
 前の晩に二人で飲んだんだ?
 酔っ払ってお姫様抱っこするってどんな状況?
 いろんなシチュエーションを考えてほんと萌えたなぁ。そして噛まれた話をする時のグクが、なんだかちょっと誇らしげで可愛かった。



My Time

  負けずこちらもセクシー殿下爆誕。ON:E本当に傑作だと思う。
 セクシーの見せ方はどうやらジミニ伝授?という話もあったけど、本当にこの時の爆イケビジュアルとセクシーで野獣みたいなグクは衝撃すぎて、毎日見ないと落ち着かないほどだった…。
 胸板のライン、ボディの仕上がり具合、声とダンス、全てがパーフェクトでこれも究極ギルティ。



 宿舎でグラミーの結果を待っていたナムとマンネラのわちゃわちゃシーン、これはもう最高最大のほっこりご褒美でしかなかった。

 自由奔放すぎるマンネラに囲まれて、いつもきっとナムさんはこんな感じでお兄ちゃん然として、どっしりいてくれたんだよね。コンビニ行きたいテテとか、ゲームで負けて子供みたいに暴れてるジミンちゃんとか、もう本当にどの瞬間も愛しくてならない。
 こういうのって、家族の前でしか見られないリアクションだよね。

ゲームで負けて子供みたいに暴れるジミンちゃんとか
マンネ登場。グクミンにくっつかれて、なんだかナムがお父さんみたい
🐰あとで起こして
🐥じゃあ先に寝るね
このナチュラルさよ…
お盆を持ってるジミニの後ろを、眠い目を擦りながらついてくるグク。雛鳥みたいで可愛い
ナムさん囲んでわちゃわちゃしてるの見てたら、
この時の2人思い出した





 こうして改めてみると、振り返るのが辛い時期もたくさんあった彼らだけど、そういう過去も含めて本当に全部愛しいです。
 そういう経験をしてきたからこそ、世界の頂点に立った今でも、彼らは人の痛みと感謝の気持ちを絶対に忘れないとよく言われているのは、本当にその通りだと思います。
 そしてどんな環境になろうとも、そこで最善を尽くす。そして一番になる。だからいつだって彼らはカッコいいし、超一流。



 時間のある時にこの文章をぽつぽつ書いていたら、いつのまにかもうジンくんとホビが帰ってくる2024年。

 送り出した痛みの分だけ、帰ってきてくれることが本当に嬉しい。
 彼らがこの世界にいるというだけで、なんでこんなに幸せなんだろうな。