セルフネイルにハマったきっかけ ~RMKエレガントモーヴ~

私が本格的にセルフネイルにハマリ始めたのは2020年の1~2月頃だったと思う。未知なるウイルスが世間で騒がれ始め、マスクをつけ始める人がチラホラと現れ始めた頃だった。
TVもネットもコロナに関するニュースばかりで、楽観的な私も流石に世間の雰囲気に飲まれ陰鬱な気持ちになってきた頃、ふと、爪に色を乗せてみようと思いついた。
今までも、たまの休日にポリッシュを塗っていた事はあるが、仕事中も家事をしている時も、家の中でスマホをいじっている時も、綺麗に彩られてた爪を眺めたら気分転換になるんじゃないかと思ったのだ。

実はこれより前に、一瞬、セルフネイルに手を出した事があった。
それまで、ネイルアート=ジェルネイルだと思い込んでいたが、たまたま、ポリッシュで素晴らしく芸術的なネイルアートをしている方のブログを見て、『マニキュア』でもネイルアートって出来るんだ!!と感動したのである。
人見知りの私にネイルサロンは超絶敷居が高い。セルフでジェルネイルはライトやジェルを揃えるのにお金がかかりそう。だが、マニキュアなら100均や近所のDSですぐにでも揃えられるじゃないか。
単純な私はすぐにプチプラのネイルポリッシュやネイルシールを買い集め、話題のトップコート『セシェ』をポチった。
物資が揃った頃、早速初心者でも出来そうなデザインを参考に爪を塗ってみた。

ーー思ってたんと違う。

その後も色々チャレンジをしてみたものの、どんなデザインも、塗れば塗る程程爪が不細工に見えた。不器用な私には向いていないと判断し、買い込んだネイルポリッシュやパーツを押し入れにしまいこむハメになった。(とはいえ、ごくまれに友人に会う時とかだけ塗ってはいたが)

そんなわけで一度は挫折した(?)セルフネイル道だったが、コロナをきっかけに、ちゃんと爪を塗ってみようと思った。そして、どうせならちょっと背伸びをしてデパコスのポリッシュに手を出してみようと思った。
それがRMKのエレガントモーヴだった。

何故RMKのエレガントモーヴに行きついたのかは覚えていないが、恐らくTwitterかGoogleで「オフィスネイル」とか検索した中で目に留まったのではないかと思う。
オフィス向きなのはもちろん、モーヴカラーでありながらもささやかなブルーの偏向パールがとても魅力的で、なんだか色っぽい指になりそうだな、と感じた。更にデパコスながらお値段が安めだったのも決め手であった。

不器用ではあったが、刷毛の動かし方、塗り方、乾かす時間に気を配り、そして過去に購入したトップコート『セシェ』を塗ればなんとか見られるものになった。(セシェは本当に凄い。別の機会に書き散らしたい。)
当時、ネイルを塗った状態で職場に行く事がほとんどなかった私は、ちょっとソワソワしながら職場へ向かったことを覚えている。
仕事中、綺麗に彩られた爪が目に入ると気持ちが良く、たまにウットリと眺めたりした。
自分にしかわからない程微細なブルーの偏向パールが、コロナ渦でちょっと陰鬱になっていた私の心を、ほんの少しだけれど照らしてくれた。

そこから少しずつネイルポリッシュを買い集め、今では素爪状態でいる事が恥ずかしい程セルフネイル沼にハマってしまった。
指先に推しのカラーだったり好きなモチーフだったりを爪に落とし込み、それを常に恥ずかしげもなく眺められるのは最高である。(不器用なのでアート的なものは今でも出来ないが)
何もかも上手くいかない日でも、綺麗な爪を眺めていれば、ちょっとだけ気分転換にもなる。

そんなわけで、RMKのエレガントモーヴを塗る機会は減ってしまったが、私をセルフネイル沼に落とした思い出深い、そして罪深いネイルポリッシュの一つである。


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